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冬弥視点 。
「 とーや 、 口開けて ? 」
そう言われる 。
この顔は いつも 口付 を 交わすときに言われる 。 こんな 屋上で 誰が来るかも 分からない場所で 、、 。
でも 俺は 口付 を したいと 思ってしまった 。 だから 静かに 瞼を閉じる 。
「 ふ 、よく出来ました 」
そう 言われると 口の中に ころん 、 と 小さな 球体の様な物が 入って来た 。
不思議に思い 目を開けて見ると そこには けらけら 笑う 恋人の姿があった 。
「 んふ 、 なに ちゅ ー でも されるのかと 思ったのかよ 」
「 なっ … だって … 。 」
もご 、 と 口を 濁らすと 彰人は 優しく 頭を ぽんぽん と 撫でてきた 。
「 お前 最近浮かない顔してたから 、 すっきり するかな ー って 思って その 飴玉やったんだけど … キスされるかもって 期待してるお前が可愛くて 意地悪しちまったわ 、 」
もう 、 そんな ずるいことを言われたら 怒るに怒れないだろう …
「 ふ 、 キス 後でしよーな ? 」
耳元で 低く掠れた声で 囁かれる 。
その 声に 背筋が ぞくぞくと 震えた感じがしたのは 気の所為だろう 。
「 ぅあ … わかった … 」
こくり と 小さく頷くと 、 柔らかい 笑みを零しながら 再度頭を撫でてくれる彼 。 彰人の手は 大きくて 暖かくて 心地いい 。
「 彰人 好きだ 。 」
「 おう 、 オレも 大好きだ 」
その言葉 が 何よりも嬉しくて 思わず にやけてしまったのは バレてないと いいな 。
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