『二章 青春、すなわち復讐』
朝、なんだか少し胸騒ぎがした
だから急いで食堂へ向かった
【食堂】
柳「…え、どうしたんだ?」
剣「…チハヤが」
食堂のテーブルには砂嵐のかかったパソコンが置いてあった
そして横で、瑞稀と薬代が口論していた
荒「なんでこんなことを…!」
薬「だから言ってるじゃない、壊れてないって」
柳「瑞稀、何があったんだ?」
荒「心がチハヤをぶっ壊したんだ」
薬「壊してないって、改造しただけだって…」
天「…まぁまぁ、とりま飯田橋。直せよ」
飯「…わ、わかったよ。やってみるね」
珍しく飯田橋が食堂にいた
蛇「では俺も手伝います。まずチハヤさんを運びますね」
そう言い、飯田橋と蛇足さんは食堂から出ていった
荒「…次やったら許さないからな」
飯田橋たちに続いて瑞稀も食堂から出ていった。
円「…もう限界なのですわ」
星「…」
円「いつ殺されるかわからない状況でほぼ初対面の人と共同生活。限界が近いのは当たり前ですわ」
舞「…もう、家に帰りたいよ。」
天「…限界は近いか」
弓「…」
空気が重い、きっともう限界なんだ…
みんな…
薬「あーあ、しらけちゃったね。私は部屋にかーえろ」
剣「ちょっと…あんた」
円「やめなさい。刺激する方がもっと悪くなるわ」
剣「だけど…」
円「…部屋に帰りましょう。もう疲れましたわ。」
そう言い、部屋に戻っていった。
俺も疲れがドッときてしまい、部屋で休むことにした。
【15時 自室】
うっかり寝てしまったようで、もう時間は15時になっていた。
その時、部屋の扉を叩く音が聞こえた。
柳「…誰だ?瑞稀?」
舞「舞園です、ちょっと入れてくれませんか?」
柳「…いいよ」
部屋の扉を開けると、身体中びしょ濡れの舞園が立っていた
柳「…」
舞「私と来てくれませんか?」
柳「どこに?」
舞「温泉にです」
柳「…なんで?」
嫌な予感がする。氷見の事件の時と同じような
舞「…女湯の扉が開かなくて」
柳「…は?」
舞「と、とりあいず来てください」
柳「…わかった、すぐ行く」
もしかしたらそこに…
【2番ビル 女湯】
剣「舞園と柳沢…」
柳「扉が開かないんだな、せーので扉を思いっきり押そう」
剣「うん、そうしよう」
舞「じゃあやりましょう」
柳「せーの…!」
思いっきり押すと、扉は開き
女湯の中には…
頭から血を流している円成の姿があった。
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