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あれから数ヶ月が経った
僕は未だにきりやんに付きまとわれている
…どうにかして離せないかな?
そう思ってるはずなのに、話しかけられて嬉しいとか…そんな気持ちもある。
こんなの嫌だ。僕にはこんな感情要らないのに
あれから分かったこと
きりやんは本当に僕と仲良くしたいらしい
ほかの友達に話していたのを聞いた
…吸血鬼ってことは伝えてないらしい。
そこの約束は守ってくれてるみたいだけど本当かは分からない
僕は心が読めるわけでも、あいつの行動、言動全てを把握しているんけではない
…契約をすれば分かるだろうけど…
人間と吸血鬼…
契約なんてなんで出来たんだろうな。
それより…最近血が足りてない
なかむは元気は元気だけどどこか調子が悪い
…多分なかむの父と母が無くなった日が近づいてきてるからなんだろうな
毎年そうだ
この時期になるとなかむは変わる
元気!!!って感じでは全くない
人が変わったかのように落ち着く
…そんななかむに僕は血が欲しいなんてお願いができない
だからいつも頑張って我慢をしていた。
だけど、最近血の欲しさが異常な程高い
なぜかは分からない。
でも欲しい
しばらく血を飲んでいないせいか頭の中が埋め尽くされていく
“血が欲しい”
気づけば僕は暴走状態になっていた
それでも一応考えてはいたらしい。
顔は隠していた
そのまま近くにいる人間へ近づき首元を噛んだ
…美味しい…美味しい…
バチッ!!
っ、!
ハンター「いたぞ!南側だ!」
そういい無線か何かを使い仲間へ連絡を送る
まずい
そう思った僕は急いで逃げだした
飛び回っては逃げきれない
僕は急いで走り人がいない方へ向かっていった
吸血鬼は身体能力が人間より高いから人間は僕に追いつけない
…はずだった
ハンター「いたぞ!」
っ、!
痛、
ハンター達は先回りをしていたのか囲まれてしまった
…僕は焦って飛んだんだ
!降りれなくなっちゃう、!
わかっていた。頭ではわかっていたはずなのに飛んでしまった
そこからは想像通り
僕がどこへ逃げても上を見ればバレる
中々降りれなかった
その時、薄暗い方で”こっち”と行っている人間がいた
…きりやんだった
僕はなかむ以外は信用していない
きりやんのことは信用したいと心から思うようにはなったけど、怖くて信用出来ない
だから僕は無視し、急いで飛びまわりハンター達をまいた
…1時間ほど飛び続けたからだろうか
体がだるい
血を沢山飲んだのにもう体の中の血が足りなくなってしまった
なぜ…
何故こうも血が欲しいのか…
理由が全く分からない。
そんな時、目の前にきりやんが現れた
ぶる「っ、!?なんで、!?」
やん「はっ、はぁ、はぁ、つかれた、」
息を切らして必死に喋るきりやん
僕はわけがわからなかった
さっきこいつを見たところからだいぶ離れた位置に降りた
なのにこいつは今目の前にいる
…ずっと追いかけて探してたの、?
やん「はぁ、っ、俺の家行こ、おいで」
優しく俺の手を握り引っ張ってくれる
…逃げなきゃ
そう思っていても、飛び回り続けた体に抵抗するほどの気力はもうない
僕はされるがまま、きりやんの家へ向かった