**♬デート行くなら準備は万端に!**
**♬服は悩んで悩んでコレにしよ!**
**♬靴はキーミにもらったローファーで♬**
**♬大大大大好きなのです!**
**♬3度の飯より君が好き(すき!)**
**♬だーから見ー放さないでよね?**
**♬こーんな美少女見放さないよね**
**♬嫌いになったりしないよね?**
朝、目を覚ますと、イヤホンから流れるそのラブソング。
その歌詞を聞きながら、鏡の前で服を選んでいた。
「今日は…どんな服にしようかな」
蓮とのデート。
それだけで、心がドキドキして、どうしても服選びに時間がかかってしまう。
でも、なんだか嬉しい。
蓮と一緒にいる時間が、どんどん楽しみになってきたから。
結局、選んだのはシンプルなワンピース。
「うん、これなら大丈夫かな」
心の中で小さく頷き、家を出る準備を整える。
待ち合わせ場所に到着すると、蓮がすでに待っていた。
でも、彼の顔を見ると、ちょっと照れているような様子。
「あ、絢音」
「待たせちゃった?」
「いや、ちょうど着いたところ」
そう言って、少し顔を赤らめながら、私の方を見る。
「あれ…その服、可愛い」
「え?ありがとう」
「まぁ…。可愛いのは絢音…だけど」
心臓がドキドキして、顔が熱くなるのを感じた。
そのまま二人で歩き出す。
今日は蓮と一緒にいろんな場所に行く予定だ。
でも、何だかちょっと照れくさい。
「じゃあ、まずは映画行く?」
「うん、いいよ!」
映画館に向かう途中、ふと、蓮が私に近づいてきた。
私は無意識に少し後ろに下がると、突然、蓮が手を差し伸べてきた。
「……え?」
「手、つなぐ?」
その言葉に、私は目を大きく見開く。
蓮が、手をつなぐ?
そんなこと、今まで一度もなかったから、心臓がドキドキしすぎて、言葉が出ない。
「……うん、つなご」
私の手をそっと取った蓮の手。
その瞬間、私の心臓はまるで飛び出しそうだった。
手のひらが少し湿っていることに気づいて、さらに顔が赤くなる。
(蓮の手…。こんなことを世の中のリア充はやっているのか!?)
私が手を握り返した瞬間、蓮が少し顔を背ける。
「……なんで顔赤いんだよ」
「…蓮も。赤い」
蓮の顔は真っ赤で、私もつられて照れ笑いがこぼれた。
「……お前、こんなに可愛いのに、なんで気づかなかったんだろ」
その言葉に、また胸がキュンとなる。
映画が終わり、次に向かったのは公園。
二人でベンチに座り、少しのんびりと話していると、蓮が急に私を見てきた。
「絢音」
「うん?」
「手、放さない」
その言葉に、私は思わず驚いて目を見開く。
「……え?」
「なんだよ、急に」
蓮は、少し顔をそらしながらも、私の手をぎゅっと握り直す。
「あ、うん…私も放さないから」
その言葉に、蓮は少し照れた顔で笑った。
「じゃあ、これからも手、つないで歩く」
その言葉が、まるで魔法のように私の心を温かく包み込んだ。
**♬ずっと君と一緒にいたい**
**♬これからもずっと、手をつないでいたい**
**♬どんな未来も怖くない**
**♬君がいるなら**
今日、手をつないだことがきっと、私たちの関係の新しいスタートになるんだろうな。
蓮と私、これからどうなっていくんだろう。
でも、きっと、もっともっと一緒にいたいって思ってる。
**♬君と歩いたこの道**
**♬手を繋いだあの日から**
**♬ずっと君がいるから**
**♬どんなに遠くても**
**♬I’m with you, forever**