キャプション注意
CP彰冬
暗めなセンシティブな内容です。
口調、性格、解釈の違いが若干あります。
それでも大丈夫な方だけお読み下さい。
「……っ…や…やめ…て、もう…俺…」
「悪い、後で殴っても良いから…今は止められない」
「うあ”っ?!ぅぐ、ンッ…ン”ン”…」
今、オレは相棒である冬弥を無理矢理犯している、ベッドの上で乱れ、苦しくて声を上げる冬弥の声は悲痛で何処か妖艶に誘いそそられる。
「あ”、あき…っ、と…やあ”っ…グッ…あ”あ”っ…!」
痛々しい表情で大粒の涙を流す顔は罪悪感で可笑しくさせるが、それ以前にもっとおかしい事をしている事実と直面すると乾いた声で笑い出す。
そりゃあそうだろうな、こんな酷い事をしているのに平気で抱いているんだから。
「ごめんな、冬弥……愛してる」
「…っ…あき……と……」
こんな事望んでないのに…何時からだろう、こんな事をしはじめたのは……
事が起きる数時間前、何時もと変わらない場所、何時もと変わらない時間でオレと冬弥、杏、こはねと練習をしていた。
日々、あの夜を超えるのに必死で練習をしてそれなりだが充実な日々を過ごしている。
「はぁぁぁ〜〜、ヤバい、体力の限界〜」
「はぁ、はぁ、わ、私も……」
「じゃあ、今日の練習はこれくらいで良いな、無理して練習するのも身体に良くないだろう…」
「そうだな、今日はこの辺でしめて、解散するか」
体力差には個人個人あるし本番に支障を起こしたら元も子も無い、それに、こはねや杏、それに冬弥も見てわかる様に以前と違いかなり歌やパフォーマンスが成長してきている。
そしてオレも1人の時と違い以前と比べてかなり上達しているのが分かる、それは杏やこはねに会ったのもそうだけど、1番は。
「白石、小豆沢、お疲れ様今日はゆっくり休んでくれ、それと彰人もお疲れ様」
1番は隣に居る相棒…青柳冬弥だ、冬弥と出会ってオレはコイツと組みたい、隣で一緒に歌っていたい、オレにとって唯一無二の相棒。
「おう、冬弥もお疲れ…杏、こはね、お前らもお疲れ」
「あぁ〜、こはね〜、癒して?」
「えっ?!ちょ、ちょっと杏ちゃん近いよ〜///」
「だって〜、こはねは私の癒しなんだから〜もっと、くっ付いてたいの〜♪」
「も、もう、杏ちゃ〜ん///」
練習を終えると早速、杏はこはねに抱きついて頬ずりをする…たく、イチャつくんだったら場所を考えろ、場所を。
「全く、懲りねぇ奴らだな…」
「まあ、仲が良くて良いじゃないか」
「それもそうだけどよ…おい、杏!そんなひっつき虫みたいにこはねにくっ付いてると、本当にひっつき虫になるぞ〜」
「なっ、!別にそんなにくっつかないから〜!」
「はっ、どうだか」
「私は彰人と違ってこはねと何時も一緒に居れるわけじゃないの!だからこういう時こそこはねを摂取しないとこはね不足でどうにかなっちゃう…!」
「そ、そうだね、私も本当は杏ちゃんと何時も一緒に居られる訳じゃないし…あの、私もくっついていたい…な」
こはねは頬を赤らめながら言うと当然ながらその可愛い反応を見た杏は案の定、目を輝かせ離さんばかりと抱きしめる力を強める。
「こはね〜♡もう、急に可愛い事言わないでよ〜♡いや、言って!もっと言って〜♡」
「え、えぇぇ〜?!///」
「………はぁ、もう仲良くやっててくれ」
「小豆沢、白石、彰人…話している所悪いがそろそろ暗くなるし帰らないか?」
イチャつく二人を無心に見ていると横に居る冬弥が言う、確かに当たりはすっかり夕暮時になり暗くなりそうだ。
「本当だ、じゃあ今日は此処で解散ね!こはね、明日休みでしょ?今日は家に泊まっていきなよ!」
「えぇ?!でも、着替えとか…」
「それは大丈夫!こはねサイズの服は常備してあるから!」
「本当?それなら泊まろうかな♪」
「やった♪こはねとお泊まりだ〜♪」
いや、なんで常備してんだよ!とツッコミをいれたくなったが後々面倒な事になるので辞めた。
「本当にアイツらときたら……」
「彰人、俺達は途中だが一緒に帰るか?」
「おう、そうだな」
溜息をつき冬弥から帰る誘いが来て断る選択肢なんて当然ながら無いし、嬉しいので良しとしよう…
「それじゃあ、白石、小豆沢気をつけて」
「うん!東雲君も青柳君も気をつけてね」
「彰人〜、冬弥が大好きだからって変な事しないでね〜♪」
「だれがするか!」
ニヤける杏が仕返しと言わんばかりに揶揄う、幾ら大好きだからって変な事なんてしねぇよ、心外だな全く。
そんな事も有りながら杏とこはねと別れ冬弥と一緒に帰り出す。
「たく……本当にアイツら何時になっても変わらねぇな」
「まあそれ程信頼しあっているんだろう、羨ましいな」
「羨ましい?」
何時も人前気にせずくっつく所がか?アレは信頼と言うよりはただのバカップルだろ。冬弥はどうしてそんな事を思うんだ?
「白石と小豆沢は歌に対して支えあっているし、それこそ関係性だって、前は白石が小豆沢を支えたいと思っていたが今は2人で支え合っていると思っているんだ、俺らもそんな支え合う相棒になりたい。」
「何言ってんだよ、ちゃんと支えあってるだろ」
「え?」
「冬弥はオレが冬弥を支えてばかりとか思ってるだろうけどな、オレだって冬弥に支えられた時がある」
寧ろオレは冬弥に支えられてばかりかもしれねぇ、1人で居た時、挫けそうで悔しくて何も無いオレを支えたのは間違いなく冬弥だった、出来るまで一緒に歌って、落ち込む時は真っ先にオレの方に来てくれたり、数え切れないほどお前には支えられた、だからこの気持ちも生まれたんだと思う。
「そんな事は無い、それこそ彰人の言う通り俺は何時も彰人に支えられてばかりだ…だから、俺ももっと彰人の役に立ちたい、隣で支えたい、頼って欲しい」
「だ〜か〜ら!ちゃんと支えてもらってるっての!お前が居たから今のオレが居る、それに…逆にお前が居なかったら今のオレは居ねぇし、お前が居たから一緒にあの夜を超えられるって思った、オレの隣に居るのは冬弥しか許さねぇし、それは一生変えるつもりだってねぇよ。」
「………ふふっ」
「な、何だよ…急に笑って」
びっくりする程恥ずかしい事を言った気がする、でも仕方がない、これは不可抗力だ、うん、けど恥ずかしい、頬を指で掻きながら言うと冬弥は1度目を大きく開けると徐々に綺麗な顔で微笑みを浮かべる。
「いや、すまない…まさか彰人からこんなに俺の事を言ってくれるなんて嬉しくて、本当に俺は彰人が相棒で良かった、これからもずっと俺はお前の相棒だ、それは変わらない。」
「…………そうだな、まあ冬弥が納得してくれてんなら良いか」
「?どうした彰人、なんだか様子が…」
「いや、なんでもねぇよ…それより速く行こうぜ」
「そうだな。」
変わらず…か、本当は喜んだ方が良いのは分かっている、けど…それに納得していない自分が居る、それもそうだろう、オレは冬弥を相棒以外の感情もある、オレは一人の男として、恋愛対象に入れている、勿論それは冬弥だけ。
オレは冬弥が思っている以上に純粋な奴でも真っ直ぐな奴でも無い、今だってオレだけの冬弥でいて欲しいし冬弥の事をずっとずっと独り占めして、その純粋無垢なお前をぐちゃぐちゃにしてやりたいとも思っている、だからこそ相棒である嬉しさ半分虚しさ半分になる、まあ、そんな事思ったって伝えてねぇし伝わる訳が無いよな。
「そうだ、彰人…相棒であるお前から1つ相談が有るんだが良いだろうか?」
「良いけど、どうした?」
「あぁ、実は……」
思えばこの時点でなにも聞かなきゃ良かった、冬弥に対するこの恋心は。
「実は、俺には好きな人が居るんだ」
想い人である冬弥本人によって簡単に打ち砕かれた。
「………と、冬弥に、好きな奴?」
誰だよ…そんなヤツ心当たりがまるで無い、今まで冬弥の周りのヤツでそんな素振りを見せる相手なんて見た事がない、何時だ?何時冬弥に近づいた?何をして冬弥を惚れさせた?何で、何で冬弥に…
嫌な事がどんどん積もるばかりで上手く頭が回らなくて、真っ白になる中
「あぁ、俺もこんな気持ちは初めてなんだ…その人が好きなんだ」
そんな中、冬弥は容赦なくオレの心を踏み潰していく。辞めろよそんな奴に惚れるなよ、何でオレじゃないんだよ、誰よりも近くにいて誰よりも冬弥を分かっているのはオレだろ?冬弥が他の誰かを選ぶ?そんなの、そんなの……
「………彰人?」
「なあ、冬弥………」
何も言わないオレを見て心配して話し掛けるがそんなの今は聞こえない、いや、聞く余裕がない。
「冬弥、今日はオレの家に泊まっていけよ」
「………え?」
それを最後にオレの理性は糸みたいに切れて頭が真っ白になった。
冬弥が他の誰かと結ばれるなんてそんなの
そんなのは許されない
いや…………
許せない………
頭が真っ白な中、冬弥に彰人!という呼び掛けに応えずオレは無心に本能に任せ強く腕を掴みながら家まで行く、運がいい事に親も居なくて絵名は暁山の所で暫く帰ってこないからこっちとしては好都合でしかない。
家に着けば早速冬弥を無理矢理自分の部屋に押し入れベッドに引き付け冬弥を押し倒す。
「っ…!彰人、何でこんな事……」
「お前は、好きな奴に触れられたことあるか?」
「……急に何を言っているんだ?」
状況が読み込めない冬弥は彰人の質問に対し理解ができず眉をひそめる。それもそのはず普段の彰人なら冬弥に優しく気遣いができて冬弥が嫌がる事は絶対にしない、そんな彰人だからこそこの行動に冬弥は動揺が隠しきれない。
「お前がまだ好きな奴に何もされてないなら…なら…」
「彰人…?」
着ていたパーカーを脱ぎながら鋭くまるで獲物を逃がさないと言わんばかりの目でゆっくりと歩き出す彰人に冬弥は背筋が凍り生唾をゴクリと飲み込む。
「なら……何かされる前に、お前の初めてを全部…オレが全部奪ってやる」
「…彰人、何を言って……っ!」
「悪い、少しでも傷つかせないように手は縛らせてもらう」
そう言って冬弥のズボンのベルトを外し両腕を片手で掴みカチャカチャと金属音を鳴らしながら冬弥の手首を拘束した。充分傷つけている行動を取っているとは言え相棒が暴れて傷を少しでもつかないように。勿論、こんな事をされた冬弥は抵抗を止めないがそれも虚しく、元々体力差的に冬弥が敵うはずもなく意図も簡単に押さえつけられた。
「冬弥…ごめんな……」
か細い声を残し彰人は冬弥の上着を剥ぎ取ればいよいよ理性が途切れそのまま2人はベッドへ深く沈んだ。
そうして冒頭に戻り、時間が有り余るかぎりオレと冬弥はベッドへ入り浸り互いの身体を重ね、乱れ、ベッドの上で足掻き、そして快楽に乱れる冬弥は実に背徳的で嗜虐心を擽られる。オレの手で泣き崩れそれでも快楽を拾い必死に喘いで、こんなに酷いことをしているのに。
「や…あ”ぁ”…っ、あき……と…」
「………冬弥」
それでも尚、そのアイスグレーの瞳はオレを映す、それだけ…たったそれだけなのに。支配欲がどんどん満たされていく感覚に陥って自然と口角が上がる。同時にオレはやっぱりコイツが居ないとダメなんだ…冬弥と離れるなんて一生無理で嫌がってでも離してやれない。
「はは…冬弥、愛してる…」
「……へ?…っ?!うぁ”…?!ぁあ”あ”あ”!!」
「ぐっ…中締めすぎ…何?そんなに気持ち良かった?」
乾いた笑を零し、引いた腰を思い切り奥へと届く様に突き上げると冬弥はまたその快楽を拾い喘ぎ中を強く締め付ける。
「ちが…っ、あぁっ、これ…やだ、あきと…ゆるし…っ…て」
「許すも何も怒ってねぇよ…でも、そうだな…冬弥…オレらはこの先ずっと、ずっと相棒だ…でもな普通の相棒には戻れねぇ…冬弥、オレはお前の事が好きだ、それは誰にも譲るつもりは無い、だから……」
「……彰人…?」
「お前がオレだけを見るまでいっっっぱい、愛してやるからなっ…!」
「ぁあ”あ”〜…?!?!っ、お”っ…おぐ…だめ…あ”あ”あ”ぁ”〜」
「っ、はぁ……っ、冬弥……愛してる」
コイツは誰にも譲らない、始めても、何もかも冬弥はオレのもんだ、何があろうとも手放したりしないオレの元から離れるなんて許さない。そんな独占欲を胸に冬弥の首筋に口付け赤い痕を咲かせ、2人はベッドの中で有り余る限り乱れ合った。
「……………っ……ん……?」
カーテンの隙間に光が差し込み目が覚めると俺は彰人の横へ寝ていた。そうだ、俺はあの後彰人に犯されそのまま気絶をするように寝てしまったんだな。自分でも驚くぐらい冷静に思い出す。
「……っ、流石に腰が痛いな…」
重たい身体を起き上がらせ背筋を伸ばすが腰の痛さを感じ流石に立ち上がれずその場で座り自分の腰を擦る、全く始めてだと言うのに激しすぎだ。此方の身体の事も考えて欲しい。
「………はぁ」
思わず溜め息が零れ、俺を犯した本人はまだ夢の中でぐっすりと寝ているが離れないといわんばかりに俺の腰を抱きしめながら寝ていて額に軽くデコピンを喰らわせた。
「そんなに無理矢理して……全く、そんな事しなくても俺はとっくにお前の事を愛しているのに…♡」
あの日、俺はあえて彰人の名前を出さず相談をした、それは男同士でしかも相棒に恋をしているなんて知られたら幻滅されるのが怖くて名前を出せなかった、けどもっと彰人を知りたい、彰人の喜んでくれる所を見たいと思い相談をした。最初は知れたらそれで良かった、だがそれは俺の予想を遥かに上回り家に連れられそしてそのまま……
「本当に驚いたりはしたが、これは嬉しい誤算だな。」
彰人はこんな俺を求めて、身体もそして心までも支配しようとして、必死で掴んで離してくれない…そんな事をされて幸せにならない方がおかしい。
「…ふふ…彰人……愛してる♡」
寝ている彰人のほほを撫でながら妖艶に微笑み、再び彰人の隣で寝そべり愛を囁いた。
これからもどんな事があっても俺達は相棒だ…だけど……
もう、ただの相棒には戻れない。
おわり
コメント
8件
めっちゃすきです
ふぉろ失ですっ.ᐟ.ᐟ