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‹僕と愛犬ポチの最後の7日間›
我が家で飼っている、愛犬のポチが病気になった。
お医者さんは生きられてあと7日間だと言う。
___そんなの嫌だ!
僕はその日から、つきっきりでポチの看病をした。
ポチといられる時間を、1秒でも無駄にしたくなかった。
学校も休んでしまったけど、お父さんとお母さんは怒らなかった。
僕らにとって、ポチは大切な家族だったからだ。
1日、1日、と時間が過ぎてゆく。
そして、6日目、奇跡が起こった。
ポチが病気を乗り越えて元気を取り戻したのだ。
お医者さんも驚いていた。
僕は泣きながら、ポチを力いっぱい抱きしめた。
ポチが病気から回復した翌日____。
少年はポチを連れて、久しぶりの散歩に出かけた。
ポチに散歩をせがまれたのだ。
そして、散歩中、横断歩道を渡ろうとしたとき、
信号を無視した車が、少年とポチに突っ込んだ。
運良く車を避けられたポチが、
倒れた少年に鼻をこすりつけて、何度も鳴いたが
もう少年は息をしていなかった。
こうして、少年と愛犬ポチの「最後の7日間」は
幕を閉じた___。
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