(あれ?)
気がついたらそこはいるまの部屋。
なんでこんな所に。そう考える暇もなく、降ってきた声になつは目を見開く。
「目、覚めたのか」
いるまだ。もし暑さで頭がやられていたとしても分かる。
(ん?暑さって…あぁ、)
「お前、倒れたんだよ。軽い熱中症だ」
だから調子が悪かったのか。
自己解釈しているまを見る。いつもと変わらない顔だ。
まだ少しくらくらするが、上半身を起こす。
(練習着じゃ、ない)
着ているのは、いるまのパジャマ。
首をかしげている内に、いるまはなつの隣に座っていた。
なんだか重苦しい雰囲気に、なつは内心涙目になる。
ーーなんだ、同性愛は無理だってか。気持ち悪いって言いたいのか。
そういった意味を含めて、なつはいるまをみつめる。いるまは言った。
「俺も、お前が好きみたいだ」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!