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窓から差し込む光。トーストの焼ける音。
シナモンのいい香りがし、母が下からご飯よ、と呼ぶ。其れが幸せな家庭。でも私は憂鬱。
遮断カーテンで遮られた真っ暗な部屋に起床し、
自分の顔とは不似合いの鮮やかなリボン。
下からは無職の兄と愛人の所へ行きいつも帰ってこない父達の怒鳴り声。そこから聞こえる情けない母の泣き声。
ああ、イライラする。何故こんなのが親、兄なんだと思う。皆上から目線だ。
母も母。最初は私も父に反抗したけど面倒くさくなった。
父は母を傷つけたら洒落にならないから私を殴る。
今日もひっそりと準備してひっそりと出ていく。
何故うちの家族はこんななのだろうと考えるうち、駅に着く。
『 あ、、K校の制服。。いつも元気だなぁ。』
そんなことを思いながら電車に乗り込む。
時間は2駅分程あるのでテストの予習を始める。
一刻も早く電車、という息苦しさから逃れたいがために必死に数学の公式を覚える。
今日も私の憂鬱な毎日が始まる