日哉の身体が吹き飛んだ。
「ぐッ……!!」
血が飛び散り、壁に叩きつけられる。その瞬間、美々華はすでに日哉の背後に立っていた。
「あらあら……随分と簡単に吹き飛びましたね?」
刀をゆっくりと下ろしながら、美々華はにっこりと微笑む。だが、その目だけは、冷たい殺意に満ちていた。
しかし日哉は、壁からゆっくりと身体を起こす。
「……やるじゃねぇか。」
口元を拭いながら、日哉は鋭い目で美々華を睨んだ。だが、次の瞬間、彼はニヤリと笑う。
「……けどよ、オレを舐めんなよ?」
日哉の手がゆっくりと刀の柄にかかる。
「面白ぇ……本気で行かせてもらうぜ。」
美々華は目を細める。
「うちは、ライアと世界の平和のために、貴方を始末するだけです。」
――次の瞬間、二人は同時に動いた。
ガキィィィンッ!!
火花が散る。刀と刀が激しくぶつかり合う。超高速の斬撃が交わされ、音さえも追いつかない。
ライアは、そんな二人の戦いを見ながら冷や汗を流す。
「……ヤバくね?」
ライアは、かつて何度も美々華の強さを見てきた。だが、こうして本気の彼女を見るのは、久しぶりだった。
美々華の剣は速い。美しい。そして、正確無比。
だが、日哉もまた、それに食らいついていた。
「へぇ……!」 美々華が感嘆する。
「貴方、なかなかやりますね。」
日哉は口元を歪ませる。
「テメェこそな……でも、オレはまだ本気出してねぇぞ?」
「……そうですか。」
美々華は目を細め、次の瞬間、スッと刀を下ろした。
日哉は眉をひそめる。
「何を――」
「さようなら、平和を乱す者。」
――視界が、真っ白になった。
「!?!?!?」
爆風。
ライアはとっさにその場に伏せる。
「ちょ、ちょっと待て、美々華ァァァァァァ!!」
日哉が吹き飛ばされ、地面を転がる。
だが、彼はすぐに立ち上がる。
「……マジかよ。」
日哉の身体はズタズタだった。血が流れ、息も荒い。
だが、彼はニヤリと笑う。
「テメェ……マジで、面白ぇな。」
美々華は微笑む。
「えぇ、うちは平和を望んでいるだけですから。」
次の瞬間、日哉は飛びかかった。
――戦いは、まだ終わらない。
コメント
15件
番外編挟もうかな(((
今回も神ってましたぁぁぁぁ!!!!! つ、つおい、、、まあライアに危害加える奴と平和を乱す奴にはまじで容赦しませんからね!!( てかあら?何かライアたんの様子が、、、あ、いやそれは最初からかr((殴 私のオリキャラちゃん出てて泣きました…🥹ありがとうございます!←姉が打ちました(( 次回もめっっっっさ楽しみいぃ!!!!!!!