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ピンポーンピンポーン
玄関からのチャイムで視界はやっとパソコンの画面から玄関へと移った。
tn)はーい今出まーす
鍵を外してドアを開ける
ガチャッ
??)んあ”あ”っ
扉の先には身長90,100cmくらいだろうか。腰まで髪を無造作に伸ばした少女が立っていた。声は異様に低く,その声が少女の本当の声ではないことは首元のくっきりと残った痣が教えてくれていた。
明らかに自分個人に特定の用があってきたわけではないことを悟った。
彼女は何者かから逃げてきたのであろう。肩は激しく上下に動き,靴を履かず足元は靴下だけだった。
一周回って冷静だった
tn)どないしたんや。喋れるか?その痣じゃ喋れても苦しいやろうなぁ…文字,書けるか?
??)ん”
少女は低い喘ぎ声を出しながら頷いた。
tn)うっし,なんかメモできるもん持って来っからちょっと外で待っとってな
中に入れると児童…なんちゃらとかいう法律に触れそうだったため少しの間だけ外で待ってもらうことにした。
とりあえず書けるものと紙を用意しよう。コピー用紙を取ってあとは…シャーペン,いやあんな幼い子供なら鉛筆か。
学生時代に使っていた古い下敷きと鉛筆,コピー用紙3枚を持って少女の待つ玄関へと早足で向かった。
tn)待たせたな。まずは名前書いてくれるか?
少女は拙い文字で,“ばか”と書いた。
tn)?そう,呼ばれとるんか?
??)ん”
tn)そうか。
かなり問題になってきた。警察に届けた方がいい。自分の理性がそう伝えた。
しかし名前も知らない状態で警察に届けるのはいかがなものか。俺でも緊張するあの空間にこんな小さな子ども一人で耐えられるだろうか。
取り敢えず俺が呼ぶための名前を付けよう。
tn)よし,今から俺はお前を粟(あわ)って呼ぶからな。覚えとき。
粟)あ”ゎ
tn)喉治っとらんのやから喋らんでええよ。次は…あ,年齢書いてくれるか?
少女はすぐに,”5”と書いた。
tn)5歳!?5歳でもう文字書けるんか…ここまで聞いたらええやろ。中,入りな。
とりあえず名前と年齢だけ確定してしまえば何とかなるだろう精神で,警察に届けるため,自分の為にも友人を呼ぶことにした。
誰にしよう。em?rbr?あぁもういい二人呼ぼう。
ピーンポーンピーンポーンピーンポピーンポピーピーピーピピピ
tn)うるせぇ!!
rbrが先に到着したようだ。
rbr)お邪魔しまーす。うおっΣ(゚Д゚)…この子が電話で言ってた子?女児やないか!犯罪やで犯罪!てか汚いわぁ風呂いれなかったん?
ツッコミセンスがある分一息で色々とdisられたが今は許す。
tn)今から入ってもらうとこやねん。だから着替持ってきてって言ったんよ。俺のじゃ大きすぎるやろうしなぁ笑
rbr)誰がチビじゃ。