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12 - 白狐 1話

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2023年05月01日

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【白狐】



俺はもふ。

ただの本を読むのが好きな高校生。

今は家に帰っているところだ。

もふ「はぁ…また遅くなっちゃった…」

と、ため息をついていると、俺の前に、とある動物が横たわっていた。

白くて綺麗な『狐』だった。

綺麗な白い体には、真っ赤な血が滲んでいた。

どうやら、怪我をしているようだった。

もふ「浅い傷っぽいけど…心配だし、家に連れて帰って手当てしてあげよ…」



数十分後。

俺は白狐を家に連れて帰り、手当てをしてあげた。

もふ「良くなるといいんだけど…」

そう思っていたら、弱々しい鳴き声が聞こえてきた。

白狐「ヴヴヴヴヴヴッ…」

白狐が起きたようだった。

どうやら、初めての場所に警戒し、威嚇しているようだった。

もふ「大丈夫だよ〜」

そう言いながら、俺は狐に果物を渡した。

狐の好物は野ネズミや鳥、虫、果物などが好きと、前に読んだ本に書いてあったのを思い出したんだ。

白狐「!…カプッ…カプッ…」

相当お腹が空いていたのか、果物に思いっきりがっつく白狐。

もふ「ふふッ…おいしい?」

そう聞いた瞬間…..

ボンッ!!

もふ「わッ…?!」

ボンッと言う音がし、周りは煙で包まれた。

もふ「ケホッケホッ…!」

俺が咳込んでいると、とある声がした。

???「うん!」

???「凄いおいしい!( *´꒳`*)」

声がした方を見る。

そこには、綺麗な白い髪で、赤と青のオッドアイの男の子がいた。

足には、包帯が巻かれている。

これは、あの白狐だと、すぐにわかった。

もふ「しッ…白狐…だよね…?」

???「ちゃんと名前あるもんッ…!」

どぬく「俺どぬく!」

もふ「どぬく…?」

どぬく「そうだよ!」

どぬく「ご飯おいしかった!」

どぬく「ありがとね!( *´꒳`*)」

もふ「ドキッ…」

心の鼓動がうるさい。

これは、もしかして








なのかもしれない。





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