「ねぇ、世界を創ってたのは君?」
どこからか知らない奴の声が聞こえてきた。
「ごめんごめん」
「此処だよ」
女の人の声がそう言うとその声の持ち主が目の前に出てきた。
「もう1回きくよ」
「世界を創ったのは君?」
「世界?何言ってるんお前」
「何この子口悪!!」
うるさいやつやなぁ。めんどくせ。そう思ったため無視することにした。
「無視しないで?!」
「wwww」
なんでだろう。久しぶりに笑った。
特に面白いことがあったわけじゃないのに。
まあいいや。
「世界って言ったっけ」
「自分そんなもんつくっとらんよ」
「えぇ?おかしいな」
「スマホがこいつを指してるのに」
「は?」
なんなんこいつ。馬鹿じゃねぇの。自分でも口が悪いことは自覚しているがここまで口が悪くなることはなかった。
なんかムカつくんや。
「えぇ…」
「…世界って自分が作った物語のこと?」
「多分そう?」
「へぇー」
「軽くない?!」
だって自分が物語をかくことなんて自由やん。そんなことを言うとこいつは黙ってしまった。
「…自由なのは認めるけど」
「そのせいで世界が混乱に陥るんだよ?歴史が混ざって崩壊してしまう」
「それをわかってるの?」
「そんなん自分がしったこっちゃねぇし」
「やば…」
「まあとにかく!これからも世界を創るようだったら私はお前を殺すよ」
「殺せるもんなら殺してみろや」
「…」
天ボタンは自分のスマホにこう入力した。
『動くな』
と。
体が動かない。なにかされたのか?いや、そんなはずは無い。
「動けないでしょ?」
「それが私の能力」
「編集の力」
「…」
「それはどうかな」
「解除」
「な…」
「物語の力舐めんな」
「…っ」
生意気なガキだ。見た感じ私とほぼ年齢一緒だろう。
やっぱヤダな。
人を殺すなんて。
もし、違う形で出会ってたら
友達になれたかな。
「そういう物語で会えてら良かったのに」
「…何言うてんねん」
「どうやら私の物語とは、残酷で、つまらなかったようだ。」
「自分の物語…」
「なんや、近くに求めてたものあったやん」
「は〜時間の無駄やったわ」
「??」
「…もう新しい世界をつくんないっていってるねん」
「ばーか」
「は?!かす!」
「…まあそれでいい」
「私の役目は終わった。」
「これでお別れだね。」
よかった。殺さずに済んだ。これで
私の役目は終わりかな。
ようやく、ようやく、君が作った物語が面白いと思えたよ。
私の物語を作ってくれてありがとう。
「何帰ろうとしてるん」
「まだお前に復讐してない」
「え?」
「逃がさない!!」
「やめてえええええええええ!!」
__________
「そんなこともあったっけ」
「あの時の天さんめっちゃうざかったで」
「今もだけど」
「はぁ?!」
「死ね!!カス!ゴミ!!」
「わかった死んでくる」
「やめて?!」
「なんやねんw」
今は葵と天羽として暮らしている。
あの後、青鈴に追いかけまわされた天ボタンはヘトヘトになり…なんか仲良くなって
「お前らもう相棒でよくね」
最高神の神様にそう言われて私たちは相棒となった。
意外と軽いでしょ?
それが私たち、2人で作った物語。
________
終わりでーす
完結デース
文句ないでしょ!!すみませんね!!!
ちなみに青鈴は破壊神…じゃなくて
物語を作る創造神となった。
人間として生きることを決めた2人は葵と天羽として生きている。
まあそんな感じっす
今日で完結した!偉い!
それじゃばいそば
コメント
9件
完結だー いや天さんの事やからてっきり完結しないかと…()
とても好きです、、、 物語の展開なども神ってますし、 書き方もとても好みでした! 書いて下さりありがとうございます!