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※🎻🛵が神様で名前が違います
苦手な人はまわれ右!
毎日の様にくる官吏科の人の子。官吏科の人の子を見ると不思議と懐かしい気持ちになり、仕事内容などが気になってしまう。それは研究科の人の子、祓魔科の人の子も同様に思ってしまう。
何故だろうか?
「弦藤様。失礼いたします」
「今日はどうしたの?」
「弦藤様が支えている土地で魔が出現したとのことで…」
「わかったよ。その報告だね?我は構わないよ」
「感謝致します」
それでは失礼致します。と戸を閉めて官吏科の塔の方へ早歩きで行ってしまう。その子を見送ったあと、すぐさま自分の仕事にとりかかる。
「あれ、我こんなに溜めてたっけ?」
「最近物忘れが酷いからかなぁ」
「早く終わらせて現世にいかないと」
現世も我が支えている土地。少し規模が大きすぎるが…
そう思いながらも動かす手を止めずに仕事を続ける。最近なぜか物忘れに加え、眠気も襲ってくることが増えてきた。ストレスのせいだろうか?
「思いのほか早めに終わったな…眠たいし寝ちゃおうかな」
「…時間的にも1時間ぐらい寝れるし、寝ちゃおっかな」
そんな言葉を発しているとまたもや眠気が襲ってくる。口を大きくあけ、眠る体制に入る。正直、上着が邪魔して寝にくいが頑張って寝ることにしよう。
「ここは…ゆめ?」
夢にしては現実味があり、気味が悪い。周りを見渡す限り闇が広がっている。歩き始めてもやはり闇。走っても、止まっても、何をしても闇なことだけは変わらない。
そんな中、向かい側から3人の人の子らしきものが歩いてくる。
「誰だろ、なんだか…懐かしいな」
「__くん!偏った食事はダメって言ってるでしょ!」
「__だってずっと食べてなかったじゃん…」
「それは結構前ね、」
「じゃあじゃあ、久々に3人で焼肉いく!?」
「お、__にしてはいいじゃん」
「俺にしてはってなに!?ひどくね!?」
「じゃあ__くんの奢りで食べいこう!!」
「えー!?俺の奢りなの!?ちょ、今カツカツなんだよぉ!」
そんな話を聞いていたらいつの間にか目の前まで人の子らしきものが来ていた。
よく見ると1人は藤色の髪をした祭祀服を着た男、もう1人は栗色の髪をした空色の瞳をした男、最後の1人は褐色の髪をした貫くような瞳をした男。
藤の子は何故か見覚えがある。藤の子だけじゃなく、藤の子の周りにいる2人も見覚えがある。
ふとしたとき、藤の子が嫌がりそうな言葉を口に出していた。
「かわいいね」
もう一言、口に出していた。この言葉はたぶん、周りの2人が喜ぶか照れるかの2択だろう。
「2人はかっこいいね、晴くん、景くん」
そう言うと人の子らしきものは消えてしまったところで目が覚めた。冷や汗だろうか、ダラダラと今も止まらない。不快な気持ちで起きるのは今後は嫌だななどと思いながら歩き始める。
そんな中、夢のことで思ったことがただ1つ。
なんでわかるはずのない人の子2人の名前を口にできたんだ…?