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世界を壊してしまえば、何もかも終わると思わないだろうか。死んでしまえば、皆死んでしまえば悪夢は尽きると思うだろう。そうだろう。
「お、おはよう」
タナコウだ。友達が経営しているレストランでタナコウは笑いながら手を振った。
「お前、さっき起きたの?」
彼は呆れながらタナコウの前の席に腰掛けた。タナコウが求めていたのは共感だったらしく、気の抜けた炭酸のような顔をしていた。
「ミスズも偉くなったよな」
ミスズとはこのレストランの経営者である。そして、もともとタナコウがいじめていた相手だ。お前はミミズだとか、虫でも食っとけよだとか。ミミズの飯は落ち葉や生ゴミだろうに。
いじめは悪口だけで、いじめと言っていいのかも怪しかったし、彼はそれを見て止めることはしなかった。
「お前何食う?何頼んでもミミズ入ってるかもしんねえけど」
この歳になってまで続けるのか。意地が悪い。彼の思いを気づきもせずに店員を呼んだ。
「このチーズハンバーグと、ジンジャーエール、お前は?」
彼はほんの少し考えて、
「ウーロン茶」
と答えた。タナコウは驚いたようにそれだけ?と聞いてきたが、彼は返事をしなかった。
「それで?」
タナコウに言われて首を傾げた。
「あれだよあれ、世界、滅ぼせそ?」
半分笑い話みたいに彼に尋ねた。彼は目を横にやってタナコウを無視した。先に出された水を飲み干し、勢いよく机上に置く。
「気ぃ悪い」
タナコウは言われ慣れたと言うようにごめんごめんと言った。心のこもらない言葉に更に吐き気がする。
吐き気がする。本当に。
助けるから
あとがき
まだ未熟な文章故に理解し難い部分があると思いますが、優しい目で見守っていただけると幸いです。アドバイス等もよろしくお願いします。