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・泣いた彼女
爆豪勝己
私の彼はプロヒーロー。
毎日の大量の仕事で家に帰る暇はなく、いつも事務所に泊まっている。
そんな彼に私の我儘を言えるはずもなく、今すぐ会いたいなんて口が裂けても言えなかった。
でも、私だって寂しい。
大好きなのに、付き合ってるのに、気安く会うことも出来ない。
彼はもう私なんかいなくてもやって行けるのではないか、と毎夜思っては涙が出てくる。
今夜は帰ってきてくれるのではないか、そんな期待を浮かべつつ、私はソファの上で眠りについてしまった。
眠りについて1時間後、不意に起きてしまった。
寝ぼけたままスマホに手に取ろうと手を動かしていると、〈ガチャ〉と玄関の扉が開く音が聞こえた。
「え、?」私は恐怖のあまり蚊の鳴くような声を出してしまった。
すると、ドタドタと足音はリビングに近づき、〈バンッ〉と扉が勢いよく開いた。
『〇〇!!』「!?え、、」急な彼の登場に硬直してしまう。
『大丈夫か!?』
「なにが、、、」彼は走って来たのか息が上がっている。
『電話しても出ねぇから、、なんかあったかと、!!』
「え、」私は急いで彼とのLINEを開いた。
そこには両手では数え切れないほどの着信履歴と私を心配する文章。
「ごめん。最近、勝己に会いたくて、起きてたら会えるかもって思って、、」
「心配かけてごめん、」
「ダメな彼女でごめん。」私は話してるうちに自然と涙が出てきた。
何も出来ないくせに相手に迷惑をかけてしまう自分が嫌になる。
「!」私は急に抱きしめられた。
『誰がダメな彼女だよ。』
『完璧な彼女だろ!この俺が選んだ女だからな!』
『それにダメなのは俺の方だ。今までごめんな、?』
勝己は真っ直ぐに私の目を見つめて謝った。
『だから自分のせいだなんて思わないでくれ、』
「うん。」すると彼は私の涙を拭うと
『好きだ〇〇。』といい今までで1番強く抱きしめられた。
寝室に着くと、2人で横になり勝己がこっちに来いと手を広げた。
1人では大きすぎるダブルベッド。
だけど、今日からは彼がその穴を埋め直してくれる。
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