「俺の方が好きなのに。」
俺の方が好きなのに。そう元カノに告げた。なんで元カノだって?今、たった今別れたんだ。笑えるよな。他に好きなやつができたんだって。だけど俺はまだあいつのことが好きだ。大好きだ。付き合いたての頃の記憶は昨日のように記憶している。なんでだ。なんで別れたんだ。俺が悪かったのか、?嫌、そんなわけない。俺は「カンぺき」だったはずだ。俺に嫌われるとこなんてひとつもない。歯ずダ。
あいつって誰だっけ。
畜生。思い出せない。ただ、今わかるのは、俺は「あいつ」がとても好きだったということだ。
ああ、そうだ。思い出した。俺は死んだのか。地獄にいるのか、天国にいるのかも分からない。でも、そうか。「ばあさん」を悲しませた俺は地獄か天国か、そんな生ぬるいとこなんていけないんだろう。きっと地獄より辛い罰が待っている。
俺はばあさんと50年前、結婚した日のことを鮮明に覚えている。昨日のように。あああ、大好きだ。愛してる。これまでも、これからも。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!