𓏸 緑黄
𓏸 R18
『話したいことあるから明日みこちゃんのお家行ってもいいかな。』
そうロック画面に映し出されたすちくんからのメッセージを見て、俺は嬉しさのあまり目を擦りもう一度そのメッセージを読み直す。
👑「…っ〜〜〜、…/」
すちくんと付き合って三年間以上ものの月日を流してきて、これでもかというくらい待望していたその台詞。
流石に遅すぎるのではという呆れなんて無くて、嬉しさしか残っていない俺は思わずクッションに顔を埋めて、意味もなく足をじたばたさせる。
👑「…っそんなん、寝れへんよ…/」
長年付き合ってきた彼氏からの大事な話なんてプロポーズに違いない、と独りでに浮かれては顔に熱を帯びさせる。
プライドと羞恥に勝ちきれず結局すちくんからのその言葉をそわそわしながら待っていた俺は、覚悟は出来ていたものの実際に言われると想像するだけで頬がジンジンと熱くなっていく。
👑「うわぁあ…..お返事するとき噛んだらどぉしよう、…/」
すちくんは照れくさく言うだろうか。
指輪はどのように渡すのだろうか。
俺よりも緊張しているのだろうか。
どれも愛しいすちくんのことを勝手に妄想しては心臓がどくんと波打つ。
👑「…っ、すちくん…/」
スマホを両手で握り額にコツンと合わせる。
届くはずもないと分かっていてもなんだか無性に彼の名前を呼びたくなってしまう。
だって、明日は記念日になるんだもん。
🍵「久しぶりのみこちゃん家だぁ…..」
👑「すちくんっ、いらっしゃい〜!」
俺が察しているかはすちくんに悟られないよう、いつも通りに対応してみる。
すちくんも緊張しているのか、心做しかいつもよりも顔が強張ってる気がする。
👑「…..一旦珈琲でも飲む?」
🍵「じゃあ、ちょっとだけ甘めがいいかな」
ガラスの棚からブラウンのマグカップを取りだしてコーヒーとミルクを注いでいく。
カーテンから漏れる眩い光がマグカップを照らし、『Mikoto & Suchi』とカップに刻まれた名前が金色に光る。
👑「甘さこんくらいでよかったかな?」
🍵「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
牛乳で割った珈琲入りマグカップをすちくんに、ブラックコーヒーの入ったマグカップを俺側に置く。
🍵「…..でさ、昨日話したみこちゃんに言いたいことなんだけど」
控えめにひとくちカフェオレを口にしたすちくんは、やんわりと眉を下げて俺を見た。
笑顔でもなく不安が現れている訳でもないなんともいえない表情に俺は思わず息を飲む。
🍵「…..俺たち、もう別れよう?」
👑「っへ、…..?」
大好きな筈のブラックコーヒーが、俺の口の中で痛みを比喩するかのように怒涛の勢いで苦味を広げていく。
プロポーズだと思っていた俺の脳に語られた言葉はそれとは全く正反対の別れ話に、俺は思わず情けない声を漏らす。
👑「な、っえ、…..わかれっ、…?」
🍵「……………..」
申し訳なさそうに目線をマグカップへと下げるすちくんに、小さな怒りが巻き起こる。
説明されたって俺はきっと納得も出来ないのに、説明せずに黙るなんて。
👑「すちくっ、冗談…だよね、?」
👑「別れるってそんな…!」
すちくんに渡したマグカップはゆっくりと俺の方へ押し出され、ひとくちだけ飲んだ状態で返ってきた。
🍵「…..他に、彼女できたんだよね」
🍵「だからコップもカフェオレも俺にはもう必要ないから返すね、ごめん」
気まずそうに微笑んだすちくんの赤い瞳は俺の姿を捉えるなり、目線を逸らした。
👑「…..っやだ、別れへんから…!」
👑「悪夢でも見ちゃったの?なんでよ、俺たちずっといっしょって…っ、」
今までは幸せそうに飲み干していたのに、ひとくちだけ飲んで返すなんて酷いよ。
別れてしまったら俺はその残りを飲み干す義理もないっていうのに、返したところでどうしろって言うの。
🍵「…..嘘じゃないよ。」
🍵「俺たちはもう、恋人じゃない」
カフェオレと同様、返すねと言わんばかりにすちくんは俺が誕生日にあげたときからずっと付けていた指輪も机の上に差し出した。
ペアリング、あんなに喜んでたのに。
👑「っちがう、俺はまだ別れるなんて言ってへんから、…!」
👑「今ならまだ冗談でしたって女の人振ってもまだ間に合うよ、ねぇ…っ」
すちくんは首を縦にも横にも振らず、ただ軽蔑したような目で俺を静かに見つめるだけ。
すちくんは決して、この不気味な静寂を自らは破ってはくれない。
🍵「…..俺と別れて。」
🍵「そういうのいいから、ね?」
俺がすちくんからの言葉を待ちすぎたせいかな。
それなら何度でもやり直すから、何度でも俺からプロポーズするから。
そんな言葉は死に際でしか言わないで。
👑「…俺は別れへんってば、」
👑「ずっと恋人だよ、俺はずっとすちくんだけの恋人でいるよ…っ」
小さく溜息を零したすちくんは椅子からガタッと立ち上がり、俺の横を通り過ぎては玄関に足を歩ませる。
🍵「…..じゃあね、みことちゃん。」
初めて出会ったときの呼び名で後ろから名前を呼ばれて、何かがフラッシュバックすると同時に何かが崩れる音がする。
👑「…っセフレでええから、いちばんじゃなくていいから、っ…!」
👑「だから…まだ独りにしないで、」
藁にも縋るかのように、すちくんの手首を思いっきり掴む。
痛みを覚えたのか少しすちくんは顔を顰めるが、そんな彼に心配をしている余裕なんて微塵たりとも何処にもない。
🍵「…..ほんと、意地汚いね」
🍵「出会ったときから全く変わってないそういうみこちゃんの悪いところ、嫌い。」
すちくんは俺の手首を掴み直し、思いっきり引っ張ってくる。
構えていなかった俺はそのまま勢いに従いすちくんの胸元に倒れ込む。
🍵「…..セフレとかいう分際で我儘いうのやめてもらえる?」
🍵「黙っててよ。」
顔を上げるなり、すちくんは俺の舌を強引に奪っては何度も舌を激しく絡めた。
👑「っひぅ゙、〜〜〜っ、゙…!?♡」
👑「…っは、…..はー、゙…?♡♡」
俺とみこちゃんの匂いが染み付いているベットの上で、みこちゃんはいやらしく腰をヘコヘコと必死に腰を振る。
定期的にお泊まりに来ては使用したこのみこちゃんのダブルベッドも、今日でおしまい。
もう俺が使うことは無いから、折角なら存分に汚してしまえと奥を突いて虐めてあげる。
🍵「っはぁ、…セフレのくせに身体もそう対してよくないんだね、っ…♡」
🍵「よくそんなのでセフレになろうとか…っ、言えたよね、ッ…♡」
抜いては勢いに任せ最奥へと出し入れを繰り返していくうちに、みこちゃんの身体が弱く痙攣し始める。
👑「っすち、く…っ、゙…♡」
👑「あ、゙っ…だめ、ぇ…らめ、っ…♡」
下品にきゅんきゅんと俺の肉棒を締め付けるみこちゃんの下の口からは、粘り気の強いどろついた精液が逆流して押し寄せる。
それを押し返すように俺はまた抜いた肉棒を欲求のままに挿入れては奥まで沈める。
👑「っお、゙…..?♡♡」
👑「ぁ、…っくふ、゙…っ〜〜〜、♡」
何度も同じ作業を繰り返したって、快楽に打ち勝てない低俗な感度の持ち主のみこちゃんは何度だって絶頂を繰り返す。
👑「ぉぐ…っ、゙…くるひ、…♡」
👑「っふ、…..は、゙…っう、♡」
躾のなってない鳴き喚く馬鹿犬のように、俺の下で汚い甘い声を出し続ける。
濁点で侵食された原語も、射精せずに空イキしては大袈裟かと言うくらい下品に足をガクつかせる姿も。
セフレの今だからこそ存分に味わえている。
🍵「もっと可愛く鳴けないわけ?」
🍵「セフレのみことちゃ〜ん、言うことちゃんと聞いてね…っ、♡」
だって彼女だったらどうしても大切にしたいって、嫌われなくないって。
そんな欲求が嫌でも出ちゃうんだもん。
だからみこちゃんには今がお似合いだよ。
👑「っは、゙〜〜〜っ、…♡♡」
👑「ぅ゙…っ、ひぐ、…っ、♡」
だから、これから先はセフレとして俺の事を飽きずに楽しませてね?
俺がみこちゃんに飽きるまでは、ね。
コメント
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緑くんが黄くんのことを本当に好きすぎて嘘を言ったのかと思えばただただ根からクズな緑くんに黄くんが堕ちてるの好きすぎる…😭😭😭💖 どうしてもこのペアだと甘々、とかそんなイメージがあるから書く人多いけど紫桃みたいな感じに書いてるのほしのさんが初めてで嬉しすぎるー!!!!😭😭 言葉はキツイのに語尾はやわらかいのがまた緑くんの優しさと黄くんへの愛情は薄く出てて好き!!!;;♡
クズ男🍵くん好きすぎます!💕 頑張って🍵くんを頑張って引き止めてるの🍵くんに依存してる感あって好きです🥹 え🍵くんは👑くんが必死に止めてセフレでもいいって言うって分かってて別れるって言った…ってことですか??全部🍵くんの策略だったってこと?え尊😇(間違ってたらすみません…) つまりは共依存は神ってことですね(?)←語彙力皆無 最高でした!💕
この2人でこういうのっていいよねᴗ ̫ ᴗ 語彙力ないよねあいむそーりーᴗ ̫ ᴗ イメージ的には少女漫画的な恋愛してそうなお2人が昼ドラ状態˶ˊᜊˋ˶