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感想聞かせて下さい。
ふへへへへ、、、、
私の話からこんなに広げられるなんて...!もう尊敬しかないですよ...!
柚月さんの投稿を見て思いつきました。
一応曲パロ。『overdose』不健康凪&浮気側セラ
深夜3時。事後だ。だけど、俺らは恋人でもない。
世間的には、セックスフレンド。セフレと言うらしい。
俺的にはこの関係を悪く思ってないが、大きく公表するものではない。
起きた時には隣の彼の暖かさは消えていて。
まるで彼の存在が無くなってしまった様に思えた。
だが、シーツに残る皺と温もりだけが彼が消えてないという
事実を証明していた。 ベッドサイドに置いてあった筈の
“ハイライト”とスリッパが消えていて、彼が夜中、部屋に行くには
スリッパは使わないから ベランダに居るのだろう。
ビンゴ。
『スゥー…、フゥー…。』
ガラガラガラ
「…凪ちゃんまだ吸ってんの?」
『ぅん。ちょっとね。』
そう呟く彼の手首は肘まで自傷の痕があった。
顔は青白く、視線は合わなかった。
そして、語尾が軽くなる。きっと彼はまた。
‘“overdose”でもしたのだろう。
「今日もノんだの?」
『ぅん。…14錠。』
「そぅ。普段より少なめだね。我慢出来たんだ。」
『…ちょっと嫌になっただけだからそこまで飲む気にもなれなくて…』
「…その方がいいんじゃない?煙草も、
緩やかな自殺って言われてるくらいだし。」
『…だから…、わざわざ買って吸ってるの…』
「死にたいんだね。意外…、ではないや…」
『まぁ 、僕も生き汚いんでね。』
嘘だよ。こんな仕事してる時点で死を覚悟してるだろ。
普段から生き汚いなんて言いながら、いざとなったら
自分の身を捨てて闘うから恐くなるよ。
それに、諜報員やスパイは情報を扱う仕事だから、
暗殺者やマフィアと違って簡単に殺されにくい。
情報を吐くまで拷問されたり、殆どは途中で舌を噛みちぎって死ぬ。
凪ちゃんが前に言ってたけど、諜報員やスパイは
プロになるほど死に場所は選べないから。
「…凪ちゃん、それ、俺にも1本頂戴よ。」
『ぃやだよ。自分で買える年何だから自分で買ってきて。』
「ちぇ。つまんねぇ、ナギラ。」
『つまんない、ね。つまんなくて結構。』
「じゃあ、俺はそろそろ戻るねぇー。」
『私も、これ吸い終わったら戻るわ…』
「はぁーい…」
ガラガラガラ
『スゥー……、フゥー………』
「はぁーぁ。」
「暇。」
ベッドに戻ったってやる事はない。
ただ、彼の帰りを待つだけ。忠犬なんて可愛らしいものでは
ない物語だ。これが彼の言う“メリーバッドエンド”だろうか。
俺的には幸せなハッピーエンドだが、世間からすると、
駄目な関係なんだろうな。自分自身がメリーバッドエンドなら、
俺も読めるかもしれない。今度、凪ちゃんに聞いてみよう。
俺は彼氏も彼女も居ないが、凪ちゃんは彼氏が居るらしい。
聞くと彼氏が先に浮気をしたそうで、俺に慰められに来た所で
俺がこの関係を提案した。彼は多少悩んだがその日の内に決断し。
了承を貰った。現在も彼氏との関係は続いてるらしいが、
会う頻度は3ヶ月に1回らしい。それに、今は俺が本命らしい。
『…戻りました。』
「ぅん。…おかえり」
『えぇ。どうしたんですか?』
「凪ちゃんはさ、何時彼氏と関係を辞めるつもりの?」
『……出来れば次に会う時。ですかね。』
「…そっか。頑張ってね。」
『頑張る?…はぃ。 』
「もし、彼氏と別れられたら凪ちゃんはどうするの?」
『……貴方と一緒になりますかね。』
「そぅ。待ってるよ。」
『…私、もう寝ますね。おやすみなさい。』
チュ
頬へのキス。これは関係が始まった時からの儀式。
この方が恋人っぽい。なんて意地張って。
ほんとは君にキスしてほしかっただけ。
でも、君は毎回忘れずにやってくれる。
君は恋人には素を見せて、仕事には手を抜かないから、
きっと、仕事だと思ってやっているんだろうな。
そんな腐った嘘を被った傷んだ君も愛してる俺は、
壊れてるな。いっそ、全部忘れられれば良かったのに
そんな風に思いもしたけど、忘れられなくって。
もう、俺は止まれないよ。
今は、2時。子供みたいだが悪夢を見て目覚めた。
最近、少し嫌な事があった。何時もは30錠飲むけど、
今日は14錠でいいや。
カランカランカラン ジャララララ ゴクン ゴクン ゴクン
『ぇほッけほッ』
あぁ、飲み込めてなくて残る薬の広がる苦さが
逃げる僕への罰の様で気が楽になる。イケナイコトって
分かっててもやりたくなるのが本能で、
1度ハマったら抜け出せないのが本質で。
そんな馬鹿な日々を過ごしてるのが僕で。
今みたいに少しでもネガティブ思考になったら、
煙草を吸いに行くのが僕の決まり。
だから、そっとベッドから降りて、スリッパを履き、
“ハイライト”とライターを持って、ベランダへ向かう。
シュッ カチッカチカチッ ボッ
『スゥー…フゥー…』
毒煙が僕の手をすり抜けていく。
温もりだけを感じて、何も無かったかのように。
関係を辞めるかの様に。そう考えると
この手をすり抜ける全部が愛に見えたの。
『…星…星なんて屑だろ。』
天に手を伸ばした時に、
急に思った。星だの夜景だのを綺麗なんて言うが
言うほど綺麗でもない。星屑なんていう名前もあるし、
それに、星だって他の色々な星とくっ付いて関係を持っているんだ、
人間に変えて見りゃ屑だろ。
なんて、意味もない八つ当たりして。
『…っまんね。……スゥー…、フゥー…。』
ガラガラガラ
「…凪ちゃんまだ吸ってんの?」
『ぅん。ちょっとね。』
「今日もノんだの?」
『ぅん。…14錠。』
「そぅ。普段より少なめだね。我慢出来たんだ。」
『…ちょっと嫌になっただけだからそこまで飲む気にもなれなくて…』
「…その方がいいんじゃない?煙草も、
緩やかな自殺って言われてるくらいだし。」
『…だから…、わざわざ買って吸ってるの…』
「死にたいんだね。意外…、ではないや…」
『まぁ、僕も生き汚いんでね。』
まぁ、実際そうだ、overdoseも飲む量を調節して
ギリギリ吐かない、 死ねない程度にしている。
「…凪ちゃん、それ、俺にも1本頂戴よ。」
『ぃやだよ。自分で買える年何だから自分で買ってきて。』
「ちぇ。つまんねぇ、ナギラ。」
『つまんない、ね。つまんなくて結構。』
「じゃあ、俺はそろそろ戻るねぇー。」
『私も、これ吸い終わったら戻るわ…』
「はぁーい…」
ガラガラガラ
『スゥー……、フゥー………』
「はぁーぁ。」
っまんねぇ。そうだ、試しに根性焼きでもしてみるか。
ヂュッッ
『あちぃー。でもそこまで痛くもねぇな。』
そこからは、あまり覚えてない。気づけばもう
吸い終わって灰皿にギュッと焼き跡を付けていて。
2本目に手を伸ばしていたが、彼を
待たせている事を思い出して、その手をしまった。
『…戻りました。』
「ぅん。…おかえり」
『えぇ。どうしたんですか?』
普段の彼には珍しい弱気な姿、声だった。
「凪ちゃんはさ、何時彼氏と関係を辞めるつもりの?」
『……出来れば次に会う時。ですかね。」
「…そっか。頑張ってね。」
『頑張る?…はぃ。 』
意味が分からなかったけど、会話を途切れさせるのもな…
と思い、曖昧だが返事だけしておいた。
「もし、彼氏と別れられたら凪ちゃんはどうするの?」
『……貴方と一緒になりますかね。』
「そぅ。待ってるよ。」
『…私、もう寝ますね。おやすみなさい。』
チュ
なんて言って逃げたけど、自分から言って
彼氏と別れる事なんて 考えたことも無かった。
私は…まだ、彼氏が好きだから…
あっちから振ってくれないと私は潔く身を下げれないから。
でも、きっと、別れたら別れたで、勝手に傷ついて
セラフとも別れて死ぬんでしょうね。
なら、今だけでもこの時間を飛ばさずにいよう。
なんてね。
overdose。恋の過剰摂取。君と二人で居れるなら、
解像度は悪くハッピーエンドな夢を見たい。
甘いハッタリ仕掛けてよ。 変に間の悪い嘘でも言って。
ダーリン。止まらないでよ。誰にも止められないよ。