※本作品はvvt様のnmmnとなっております。
※ご本人様方には一切関係ありません。
注意事項
内容
・キャラ崩壊
・左br 右kn
・BL
・R18気味
文章
・初心者
・誤字脱字
・情景描写多め
・読みにくい
嫉妬からの甘え
br×kn
では本編へどうぞ。
ポンっと瓶からコルクが抜ける音とよく似た電子音が服の上にあるスマホから発せられる。
風呂から出たばかりでまだ湿り気を帯びている手。少しふやけているその指先でスマホの画面を開いた。
スマホに表示された時間はとうに0時を過ぎていることを知らせる。
…こんな遅くに連絡してくる人物というだけで候補は数人に絞られる。
通知バーをタップすると1つのトークが開かれその人物が明らかになる。
「…Broooock」
湯気で曇り出す画面を拭き、送られてきたメッセージを確認する。
br『きんさん起きてる?』
『起きてる。どうしたの?』
br『あと少しで帰りの飛行機乗るからさ。その前にきんさんと話したくなって』
『そう。明日の午前中には帰れるの?』
br『微妙って所。けど夜の飲み会には間に合うと思うよ』
br『ごめん。もうそろそろ中に入る。またね。お休みきんさん。』
『分かった。気をつけて帰ってきて。お休み』
そこから”既読”の表示がなくなり緩みつつあった頬も元に戻っていた。
既に冷えきってしまったであろう身体は未だに熱をもっていてなんなら少し熱いくらいで不思議に思う。
少なくとも明日にはBroooockに会える
それだけで俺の心臓は少し駆け足になってはやくはやくと口に出さぬ思いを伝える。
Broooockとは3年ほどに前に向こうから告白され付き合った。つまり俺の恋人。
…今では身体の関係を持つほどに深い仲になっている。
そんなBroooockは2週間前から外国へと飛んでいった。そして今、日本に帰国する為の飛行機に乗ったらしい。
向こうにいる間は、通話や某メッセージアプリで連絡等はしていた。だが会えないというだけで寂しさは溜まっていくものなのだ。
会話の中にあったのだが、明日の夜にはスタジオで”ワイテルズの皆”での飲み会がある。Broooockのお帰り会だそう。
…単純に皆で飲みたいってだけだろうけどね。
だからこそ欲を言うのであれば午前中には会いたい。そして沢山甘やかして欲しいというのが本音だ。甘えたいとも思うけれどそれよりも恥ずかしさが勝ってしまって中々に出来ていない。
な~んて事を考えながらベッドに寝転がる。静けさを忘れてしまったかのように鳴る心臓。開きっぱなしの目を覆うように布団を被った。
「はやく帰ってきてくれないかな」
そう小さな願いを1つ零し、目を閉じると俺はそのまま眠りについた。
「ねみぃ~ッ」
頭とは真逆に寝ぼけている身体を起こすために猫のように手足を伸ばす。
下から昨晩、予約しておいた洗濯が終わったことを知らせる音がピーピーと鳴り、俺を駆り立てる。
傍に置いてある電子機器を片手に取り、ベッドから身を下ろす。片手に持っているスマホを見ると数時間前にBroooockから連絡が来ていた。
br『乗り換え便に乗りま~す😚』
この時間で日本便に乗れているなら。もしかしたら…
という期待を胸に、返信は返さず下へ続く階段へと足を落とした。
定期的に聞こえてくる甲高い音を止めるために真っ先に洗面所へと向かう。
緑のランプを点滅させ、既に動作を停止している洗濯機へと手を伸ばした。彼の物など1つもない自分一人分の洗濯物をカゴに移す。
俺とBroooockは2人共花粉症だ。だからいつも室内干しで洗濯物同士がぎゅうぎゅうになるのだけどここ最近は多くの隙間が空いている。
こんな風に所々に散らばった”彼のいない証”を見つけると孤独な気分になってしまう。
けれどこんな思いとは今日でおさらばだ。そう思うと先程までの沈んだ気持ちが嘘だったように軽くなった。
洗濯物が終われば朝食、洗い物、2人分の食事の買い物と次々に用事を終わらせては彼の帰りを待つ。
買い物をしまっている頃だ。静かな室内でスマホから音が鳴る。ふと、時計を見ると次の1時が来るという時であった為、俺は喜んでスマホを手に取る。
けれどそんな高ぶった気持ちとは裏腹に現実は残酷で悲しいものだった。
br『きんさ~ん!ごめん!空港には着いてタクシー乗ってるんだけど、凄く道路混んでてさ…。』
br『昼の間には帰れなさそう💦また夜に現地集合で会おうね!』
『大変そうだね。家の鍵は玄関マットの下に置いておくから。荷物置いてから来てね』
br『ごめん!。ありがとう!』
はぁ…とやるせない気持ちを空気中に吐き出してから電源ボタンを押し込む。
ハッと思い、台所に向かい冷蔵庫近くに散乱する物々をしまう。
Broooock帰って来れないのか…。物凄く残念だけど、しょうがない。
先程よりも広く感じる部屋で暇つぶしにソファーでスマホをいじる。
┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ブーブーブー
「ん。。ふぁあ。ん~…あ、やば。」
どうやらスマホを見たまま寝落ちしていたみたいで、俺を起こしたのは飲み会に行く準備する為にセットしたアラーム。
まだ朧気な自身の目は頼りにならない。だから手探りで振動を続けるそれを探す。
強く震える箇所を重点的に触れると案の定見つかった。
適当に画面であろう場所を執念
的に指で小突くと煩わしいその音が消える。
「あー…準備しないと。」
少しずつ自身の思い通りに動き出す身体。
準備しておいたかいがあってかすんなりと支度は終わる。少しはやめに終わったがすることも無い。ならば家を出る他ないだろう。
Broooockの分の着替えを玄関に置き、その上にちょっとしたメモを書き残して家の外へと出た。
10月の初めというのに夏のようなじめっとした暑さが残っている。それなのに空はうろこ雲で秋空の紅さを写していた。
なんとも奇妙な季節だな。なんて思いながら鍵を締め玄関マットの裏へと隠す。
「いってきまーす。」
俺の口から放たれるその言葉は誰もいない家の扉に跳ね返っては空気に溶けていった
━━━━━━━━━━━━━━
?「お!きんときじゃん!」
?「ほんとだwおーい」
スタジオに着くまであと少しという所で後ろから声をかけられた。
聞き覚えのある声に振り向くと後ろにいたのは”Nakamu”と”きりやん”
「お~。ちょうどいいねぇw」
kr「だなw」
nk「ぼちぼち3人で向かいますかぁ」
そういうと俺を挟むように両隣に2人がきて、3人で道を塞ぐように平行で道を歩く。
kr「邪魔になんねぇかなこれ」
nk「なりそうだったら一列になればいいよ」
「そうだね~」
軽い雑談を三人でしながらスタジオに向かう。とても早く時間が進んでいるかのように目の先にスタジオのある建物が見えてきた。
「今回の幹事、シャークんだよね」
kr「あいつ来てんのかよw」
nk「結構前に準備してるって連絡来てたからさすがに居るんじゃない?」
Nakamuが呼出音を鳴らす。
ピンポーン…と目の前の家の中から微かにそんな音が聞こえると同時に誰かがこちらへとドタドタと歩いてくる。
?「は~い」
ガチャと軽快な音をたてて目の前の扉が開かれる。扉の先から出てきたのは 下から見上げるように顔をのぞかせる”シャケ”だった。
kr「おっす」
shk「お、ちょうどいいタイミングに来たな。ちょっと手伝ってくれよ」
そんなことを言うとすぐさま奥へと消えていくシャークん。お邪魔しま~すと各々で玄関扉をくぐり後を追うように入る。
スタジオに入ると机にはビニール袋いっぱいに入った日本酒や缶チューハイなどのお酒と大量のつまみがあった。
kr「うひょぉ~!これうまそ!いいじゃんかぁー!」
そういって袋にあった一際目立つ日本酒のラベルを見て、目を輝かすきりやん。
nk「このブルーチーズも美味しそ~。お、これきりやん好きそうなパッケージしてるw」
Nakamuはというと、きりやんと同じ袋に手を伸ばしてつまみを見てる。”激辛するめ”と書かれた商品を手に取って悪い顔をしていた。
子供みたいに騒ぐ2人をみて別の場所で作業をしていたシャークんが口を開く。
shk「お前らw遊んでないで準備を手伝ってくれよw」
nk「はぁ~い」
kr「はいよ~」
シャークんの発言に返事をする2人。手にしていたものを袋に入れ直し、言われた通りに冷蔵庫にお酒や要冷蔵の商品を入れていっている。
俺は何を手伝おうかと悩んでいる時だ。
ピーンポーン
部屋の中に1つの音が響く
「俺出るよ」
shk「お~け。頼む」
先程までの道を辿るように戻り、玄関扉を目指す。扉にあしらわれている曇りガラスが蜃気楼のように写している影を見て、その先にいる人物を予想する。
?「居るはずだよな。」
この声は…そう思いながら少し重たい扉を押し出すとその人物が姿を現す。
「よ!スマイル!」
そういうと目の前の人は少し戸惑った様子を見せて1歩下がる。
sm「お、おう。きんときもう来てたんだ。じゃあBroooockも既に居るのか…。」
sm「Nakamuときりやんはもう着いたって言ってた訳だし…もしかして俺、最後?」
「いーや。Broooock俺と来てないからあいつが最後。…とりあえず入れよw」
sm「あ、そうなんだ。んじゃ、お邪魔します。」
少し申し訳なさそうにしながらスマイルは俺と扉の間を縫って入っていく。
sm「もう準備終わってんの?」
「まだ、俺らもさっき来たばっかでさ
。シャケ手伝ってるとこ」
sm「ほおーん。そうなのか」
kr「お、スマイル。」
nk「2人共ちょうどいい!ちょっと向こう持って!」
「なにしてんだよw」
スタジオに戻るとNakamuときりやんが2人でダイニングテーブルを動かしている状況だった。
sm「これどこに運ぶんだよ」
kr「んなことあと!あと!手が痛いからはやくもって!」
スマイルとヤレヤレと顔を見合せて、2人の加勢に行く。Nakamuと他の奴の身長の差で少し運びにくかった。
テーブルを運び終えたあと、全員がその場に座り込む。
nk「手ぇ痛てぇ…w」
kr「それなw」
sm「運ばなくてもよかっただろあれ、」
「確かにね~w」
そんな風に草臥れているとシャークんがやってきた。その手には数本のコップがあってソレを一人一人に渡していく。
shk「お疲れwそれ飲み終えたら準備再開な。Broooockが帰ってくるまでには終わらせようぜ。」
渡されたコップの中身をガブガブと飲み干す。中身はりんごジュースで乾いた心までも甘く包み込んでくれそうだった。
準備を終わらせると言っても、ダイニングテーブルを運び終えた今。机を拭いたり、軽いセッティングをするだけでそんなに辛いものではなく、大まかな準備自体は夕刻には終わった。
brst
「あ゙あ゙あ゙。疲れたぁ。きんさんに会いたーい!」
もうすぐ、夕日が沈むと言う頃、僕はやっと家に帰ることが出来た。
きんときの口からは出ないけど、きっと午前中に会えなくて寂しかっただろうなぁ。
たまにはわがまま言って甘えてくれたっていいのに…。
僕の彼女は普段から甘えることは無い。
…もちろん行為中もだ。誘うのはいつも僕からだし、声を抑えてばかりだ。
僕としては行為中も普段からも沢山甘えて欲しいと思う。
そんな事を思いながら玄関扉を解錠し家の中へと入る。
家の中に入ると大好きな匂いが鼻を通っていく。その匂いに安心すると同時に”きんときに会いたい”という気持ちが爆発しそうになった。
入口前には僕の服が重ねられていて、その上に紙が置いてあった。…置き手紙なんて粋なことをしてくれる。
“お疲れ様。先行ってる。お風呂にちゃんと入ってから来てね。おかえりなさい。”
そんな事が書いてあって本当に僕の彼女は可愛すぎる。おかえりなさいなんてまるで夫婦になったような気分だ。
爆発しそうなこの思いを留めていられない。
僕は大量にある荷物を玄関に放置してすぐ様、積み重ねられた服を手に風呂へと直行し飲み会に行く支度を整えた。
そして飛びだすように家を後にする。
…もちろんちゃんと鍵は閉めてね。きんときに怒られるのはいやだし。
なるべく早くという気持ちが先走りいつもより大きい歩幅になってしまう。
はやく、はやくと、急かす気持ちの虜になっていた僕にはスタジオまでの道のりはとても遅く感じた。
見慣れた景色が見えてきた頃、そろそろ着くな。なんて思いスマホを開いて、きんときにその事を伝える。
すぐに『皆、待ってるよ』と返事が帰ってきた。きっと今の僕は凄く頬が緩んでしまっている。
少しずつ速度を早めていく僕の足は、まだ夏を残した生暖かい風が僕の頬を切るように過ぎていくほどに、早くなった。
knst
nk「Broooockまだなの?」
準備が終わり全員がソファーやら椅子やらで身体を休ませている時にNakamuがそう言葉を零す。
ブブッとズボンにあるスマホが振動した。
画面を開くとタイミングよくBroooockから『もうすぐ着く』との連絡がきた。
kr「Broooockからなんか来た?」
「なんで分かんだよ…wあってんだけどさぁ。…もうすぐ着くって連絡。」
sm「そんなに画面見ながらニヤニヤしてたら誰でも分かるだろ。」
「えぇ…。そんなに?」
shk「スマイルの言った通り分かりやすいほどにはな。」
シャークんの言葉に賛同するように3人共小さく頷いてくる。
nk「ま、あと少しでBroooock来るんだったら飲み物出しとこーよ。ついでにゲームも」
パチンとNakamuが手を叩いて1つの流れを終わらせるようにそういう。
sm「それもそうだな」
shk「じゃあ俺は飲み物だすわ。誰かコップ出してくれるやつ居ない?」
kr「俺だすよ。」
shk「んじゃ、頼むわ。Nakamuときんときはゲームの接続お願い。スマイルもつまみ用の皿とってくれよ」
「やるかぁ~」とみんな気だるように立ち上がり各々、言われたように行動をする。
それから本当に少し経った頃だ。ドタドタと玄関先から騒音がする。
kr「Broooock来たんじゃね。きんとき行く?」
「いや、いいよ。まだ接続出来てないし」
sm「じゃ、俺見に行ってくるわ」
そういうとスマイルが皿をテーブルに置き玄関へ向かう。
俺が行くべきなんだろうなーとは思うがいざ会えるとなると少し気恥ずかしい。
sm「え?お前どうしたんだよ。大丈夫か?とりあえずあがれよ。」
奥からスマイルが慌てたような声をだす。どうしたのだろうと少し疑問に思うが、案の定、Broooockが来たということの方に心を持っていかれる。
俺の心臓の音と比例しているかのように少しずつ近いづいてくる2つの足音。
sm「おーい。Broooock来たぞー」
br「みんなぁ~!久しぶりぃ!」
そういってスマイルの後ろから手を振るBroooock。その声は少し切れ気味で息を荒くさせていた。
nk「遅いよぶるーく~!」
kr「お前なんでそんなに息荒れてんのw」
br「いやぁ~。みんなに早く会いたくてここまで走ってきちゃったんだよねぇw」
shk「wwなーにやってんだよwほら早く水飲めよw」
br「おぉー!ありがとう~!」
そういってシャケから手渡された水を彼は勢いよく飲み干した。
br「ぷはぁ~!生き返るぅん!」
nk「ほらほら、今回の主役様早く座って!」
br「分かったてぇ~。…あ!きんとき!!ただいまぁ!」
そう俺に向かって今までよりも優しく目を細めるBroooock。
「おかえり。」
そういって思わず顔逸らしてしまった。少し素っ気ないかと思ったが皆の前でイチャつく訳にも行かないし、仕方ない。
再びBroooockの顔を横目で見た時、少し残念そうな顔をしていたのを微かに覚えている。
皆、席に座り各々のお酒を手にする。
俺はBroooockの対面側の席に腰を下ろしてジュースをコップに移した。
kr「おらぁー!皆で飲むぞー!!」
wt「おー!!」
きりやんのその一言とガラスのぶつかり合うカランッという音と共に俺らのBroooockお帰りなさい会という飲み会は幕を開けた。
┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺以外の全員、お酒の酔いが回ってきて完成されていると言えるような頃だ。
この状況になるといつものようにお互いのスキンシップが徐々に多くなっていく。
その中でも一際、Broooockのスキンシップ行為が多い気がするのは気のせいだろうか。
いつもよりペースが早いなとは思っていたが予想以上に酔いが回っているのか、隣にいるNakamuにダル絡みをしている。
nk「わ!ぶるーく、引っ付きすぎ!暑い!離れて」
br「え~いいじゃぁん。…なかむ可愛いねぇ~…。」
Nakamuに抱きつくBroooock。その光景と発言で俺のコップを握る手は強くなる。
…なんで俺じゃなくてNakamuにくっつついてんだよ。
俺だって久々に会えて構って欲しいのに。
俺だって可愛いって言われたいのに。
…Nakamuだけズルい。
出てきそうなそんな嫉妬の言葉を押し込むようにジュースを飲む。
場の雰囲気に酔ってしまったのか既に思考が上手く回らない。だからかついつい悪い方へと考えてしまう。
親友に罪はないし向けるべきではないだろう感情を持ってしまっている自身に嫌気がさしそうだ。
はぁ…とこのやるせない気持ちを口にすると日本酒を片手に持ったきりやんが寄ってくる。
kr「きんときぃ。なんか悩み事ぉ?」
悪くなったその滑舌とほのかに赤みがかった頬を見ると既に酩酊してくる事が伺える。
「…ただ嫉妬してるだけ」
麻痺している俺の思考は機能せず、自身の心情をきりやんにポロッと話してしまった。
驚いた表情で俺を見るきりやん
「気持ち悪いよな。嫉妬なんてw」
ハンっと自身の愚考を嘲笑う。
するときりやんが呆れたように「はぁぁあ」と深いため息をつき、近くにあった冷水をいっきに飲む。
kr「…はぁ。冷めたァ…。」
その突然の行動に俺はドキッとする。
「ど、どうした、急に」
kr「きんときさぁ…。嫉妬してることBroooockに言ってみろよ。あいつ喜びのあまり発狂すると思うよ?」
突然何を言うかと思えば変なことを言い出し始めたきりやん。
「そんなわけないよ。気持ち悪いだけだって。…それに言えないよ。恥ずかしいし」
その言葉に哀れんだ表情を向けられる。
kr「Broooockも大変だなこれは」
ちらりとBroooockの方を見てまたもや小さくため息をついていた。
kr「…たまには甘えてやれよ。あと、Broooockもう連れて帰りなよ。潰れてる」
そんな言葉を残してきりやんはNakamuとBroooockの方へ行ってしまう
そう言われBroooockの方をみると先程まで一緒に暴れていたNakamuを潰すように倒れては2人共寝ていた。
kr「ほらぁ~。てめぇら起きろ~。」
容赦なくペチペチとBroooockの頬を叩いているするとNakamuがその音で目を覚ましたようだ。
nk「あーぁあ? ぶるぅーく重いぃ、助けてぇ」
kr「Broooockー!起きろぉ!きんとき、ちょっとこっち来て。手伝って」
「う、うん…。」
そう言われ潰れているBroooockに駆け寄る。
「Broooock。起きて。」
そんな風に声をかけるとムクリとBroooockが起き上がり眠そうに目を擦る。ただ立っているだけなのにフラフラとしていて危なっかしい。
そのあまりにも完成されすぎている様子をみて、連れ帰るのは少し危険なように思う。
「ごめん。宿泊室借りるわ。今日、連れ帰るの難しそう。」
kr「あー。OK。宿泊室まで運べる?手伝おうか?」
「多分、大丈夫。一応今起きてるし。…ほらBroooock行くよ。」
br「ん~」
kr「おやすみ~」
「おやすみ。またな」
Broooockと手を繋ぎ宿泊室へと引っ張っていく、心もとないその足取りで俺の後を着いてくる彼は大型犬のようで可愛い。
宿泊室へ着きBroooockだけをベッドに寝転がらせようとすると急に抱きつかれ一緒にベッドへと倒れ込んでしまう。
br「きぁんさぁ~ん。寂しかぅったよォ~」
なんて耳元で言われ強く抱き締められる。
いつもなら恥ずかしくてすぐに引き離すのだが、謎にきりやんに言われた
…たまには甘えてやれよ
その言葉が俺の脳内を侵食する。
まだ場の雰囲気で酔わされた俺の脳はまともな思考を残せていない。それなのに嫉妬によってこの甘えたいという気持ちはどんどんと膨れ上がっていく。
この激情を少しでも和らげようと俺はこの欲を紡ぐように口にする。
「…ぶるーく。俺も寂しかったよ…?」
けれどやはり恥ずかしくて、思わずBroooockの身体に顔を埋めると大好きな匂いが俺を満たしていき脳内が幸せの文字でいっぱいになる。
br「…きんさん。こっち向いて」
先程の呂律が上手く回っていない声が嘘だったかのように饒舌になった声でBroooockが俺を呼ぶ。
どうしたのだろうとBroooockの方を向くと唇に柔らかな感覚が襲いかかってくる。
「ん゛んぅ !?ンっ…ぁ 」
「ぶるっん゛、…ぁ、ン」
何度も何度も、食べるように俺の口を食んでくる。噛み付くようなキスに口の脇から少しの息が漏れ出し恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
呼吸をする暇など与えられないこの状況に思わず口を開く。
すると待っていたかのようにしっかりと俺の頭を抱え込み舌を入れてくる。
上顎や下顎をなぞるように舌で撫でられては口内をくちゅくちゅと音をたてながら犯される。慣れないお酒のアルコールが微かに感じられ頭がふわふわとしてきた。
舌を絡ませて来ては時より俺から酸素を奪うようにズズっと吸う。そしてまた舌を絡ませての繰り返しだ。
既に働かない脳なのにこの状態のせいで十分な酸素が足りずどんどんと馬鹿になっていく気がする。
だんだん苦しくなっていきBroooockをの胸を叩く、けれどそれでも離してくれず俺の目に少しずつ雫が溜まっていく。
そのことが分かったのか突然、口から熱が引かれ頭を撫でられる。
離された際に引くどちらのものが分からない唾液が少しだけ顎につきちょっとした冷たさが残った。
「はぁ…はぁ……はぁ」
足りない酸素を吸おうと呼吸するが中々整うことがない。
br「ご、ごめん。大丈夫?きんさん」
その様子をみてBroooockが申し訳なさそうにこちらを見ていう。
「…はぁっ…もっとぉ。はぁふぅ。…はぁ」
けれど俺の思考は既に1つの事しか考えられなくなってしまっていた。ただ、ただ今はこの欲に溺れてしまいたい。
その一心で恥を捨てる。
br「…へ、も、もう僕無理だよ?余裕ないし我慢…出来ないよ…?」
この暗がりの中、あまり見えないが信じられないとばかりに目を見開くBroooockの事はよく見えた。
ここではダメだと分かってるのにどうしてもこの欲を抑えることは無理でしかなくてBroooockを求めてしまう。
「いっ、いよ。はぁ…きて…ふぅ」
そう言って煽ると余裕のなさそうな顔で笑う彼。
br「…なんだか今日は積極的だね。。いつもはそんな事言わないのに。…かわいい」
brst
酒のせいでずっとふわふわしてる。暑くて暑くて仕方ない。…若干頭痛い。
kn「いっ、いよ。はぁ…きて…ふぅ」
そんな中、珍しくきんときが甘えてきた。しかも今日は向こうから誘ってきて凄~く積極的。
接吻1つでこんなにも息を荒らげさせてどエロい顔をしているのに、それに加えてこんな可愛い事を言われてしまっては保つ理性というものは無いに等しいというものだろう。
「…なんだか今日は積極的だね。。いつもはそんな事言わないのに。…かわいい」
そう言って笑うと恥ずかしそうに頬を赤らめさせ目を逸らされた。
kn「はぁ…積極的なの嫌?…ふぅはぁ」
本当に今日はどうしたのだろう。いつもなら絶対に言わないのに。…けれど嬉しい。こんなにも甘えてくれるのが
「いつものきんさんも大好きだけど、今の積極的なきんさんも大好きだよ」
そういって抱きしめいる片方の手をきんときの下半身にもっていき、後穴に手を伸ばす。まずは1本と中指を入れると、久々だからか凄くキツい。このまま入れてしまえば彼が痛いだろうと1度抜く。
すると物惜しそうに「ぁ…」と声を出しこちらを見てくる。
可愛いすぎる。今すぐにも抱き潰してやりたいが彼が痛いと思うのは僕はいやだ。
けれど抑えきれないこの衝動を抑えなくてはともう一度、きんときの唇に口をやる。
すると今度は目をつぶった彼から舌を入れてきて、慣れない動きで必死に僕の口をちゅうちゅうとしてくる。
その姿はさながら小鳥のようで愛しさが溢れ出そうだ。お返しにと抱きしめる際に当たっていた彼のモノへと手をやる。
触るとモノはすでに我慢汁でぐちょぐちょに濡れていて、それが潤滑剤となり勢いよく彼のモノを扱く。上下に動かすとキスをする彼の口から微かな吐息が漏れ出していた。
kn「ぁ、は、はっあ、ぶるっ、く、あ、だっ」
どんどんと僕の手の中で熱気を帯びていく彼のモノ、いつの間にか口は離れていて、いつもは我慢している喘ぎ声も何故かちゃんと聞かせてくれる。
「かわいぃねっきんさん。声可愛いね」
kn「うっるさぁっ、あっ、イッっ。」
僕の服を強く握って悪態をつきなから僕の手で果てる。僕の手は彼の愛液で酷く濡れてしまった。けれどこれなら彼の後ろを解せる。
そう思って再び後穴に手を伸ばし中指を入れる。案の定、潤滑剤となっては、ゆっくりと彼の中を溶かしていく。
kn「あぁ。うっ、、く、、は、」
僕の胸で苦しむように顔を埋めては微かな喘ぎ声を部屋に響かせる。
多少解せただろうと新たに人差し指を挿入し中で、交互にばらばらと動かしてはさらに広げていく。
「かわいいね。きんさん。すきだよ」
kn「……っ。は……あ」
あまりの快感にか言葉を詰まらせるきんとき。この主導権を握っているような感覚に優越感を覚えてしまう。
kn「ね、ねぇ。も、もう、いいでしょ、」
丁寧に解しているときんときがそう僕に囁いてきた。普段言うはずのない言葉がどんどんと彼の口から放たれる。
「…っw 欲しがりきんさんだ。」
既に余裕のない僕はきんときに煽られるがまま。いつものように後背位にすると
kn「い、いやぁだ。ぶるぅくの顔。見えないから、、それやだ」
なんて言ってくる。前は「顔見せたくない」からって逆に後背位を望んでたのに、、。
「いいの?、きんときの顔も僕見れちゃうよ、?」
kn「今日は、いいんだよっ、」
「…きんさんがいうならっ」
その華奢な腰に手を当て自身のモノを彼の後穴に当てる。
「…入れるよ」
そういうと小さく頷くきんとき。
その身体は少し震えていて子鹿のよう。
軽く頭を撫でてその赤らめられた頬にキスを1つ落とすと愛おしそうにこちらを見てくる。
ゆっくりと彼に腰を押し付ける。
「うっ。やばっw あはっキツすぎ…w はっ」
きゅうきゅうと僕のモノを中で締め付けてきて、もっていかれそうだ。
kn「んっ…ぁ、、うっ、あぁ。、あ」
小さく腰を打ち付けるとその動きに比例するようにきんときの口から声が漏れる。
この瞬間がとても好きだ。彼は僕のものなんだと。そう思えるから。
kn「ぶる、く、キス、キ、ス」
そう言って目の前で喘ぎながら接吻を求めて口をハクハクとさせている。
その口を縫い付けるように僕はきんときと唇を合わせる。
深い濃密なものをしたいが、今の状態でも息苦しそうな彼にそのようなことは出来ない。
だから軽い食むだけのキスを何度も何度も繰り返す。
「きんっ、さん …ぁ。僕、僕もうイッちゃう。」
kn「んっ…抱きっぁしめてぇ…ぁ」
僕はきんときに抱きつくように彼の中で自身の欲を吐き出す。それと同時に奥にいったからかきんときも達っして、2人でイくような形で終わった。
身体に力が入るようになり起き上がると彼は、久々の行為に疲れたのか寝ていて。その無防備な姿にまた勃ってしまいそうだ。
彼の下から滴るその白色に圧倒的な優越感を得てからそれを掻き出す。
行為後のぼんやりとした意識と酒のアルコールが抜けたのか少しだけハッキリとしてくる脳内。
…そういえばここってただの宿泊室だよね。う~ん。まぁ片付ければいいかぁ…。
宿泊室に各々で置いてある、予備用の服をひっぱりだしきんときに着せ、隣のベッドへと移す。
汚れたシーツを眺め、少し夜が長くなるなぁなんて思いながら身体を伸した。
knst
少し寒い空気が鼻をくすぐり、ほのかな日光が俺を夢から覚まさせる。
「んん゛。はぁ。やったわこれ」
少し痛む喉と腰。そして朧気な記憶を頼りに自身の今の状況を理解する。
…家じゃなくて宿泊室だってのに。。
ご丁寧にもちゃんと後処理がされていて、服も新しいものに変えられていた。
横でスヤスヤと寝ているこの恋人をおこさないように胸元へと潜り込む。
すぅーと大きく深呼吸をすれば幸せが鼻を通って俺の身体を満たしていく。
br「きんとき~?」
頭上から声が聞こえハッと向くとニヤニヤとしながらBroooockが俺を見ていた。
「なに、。」
br「…昨日は積極的だったねぇwあはぁ寂しかったのぉ~?」
悪戯な笑みを浮かべ逃げられないように足を絡めて身体を固定してきた。
こうなったらこの大型犬は答えるまで離してはくれない。
「…だってBroooockが…俺、久々に会えたのに、寂しいのに、酔ってNakamuにばっかくっついてて」
そんな風に思った事を口にしてみると目の前でBroooockがきょとんとした顔をしている。
br「それってさ、つまり嫉妬?」
やっぱり気持ち悪いかなと思いながらBroooockのその答えに小さく頷く。
すると腰に回された彼の腕の力が強くなり彼の身体へと引き寄せられる。
br「はぁあ゙。ほんっとぅに可愛いね。」
「気持ち悪くない…?」
br「そっなわけないじゃ~ん。寧ろもっと好きになりそう。」
「そう。」
そんな返事をして油断しているBroooockの口に軽くキスをする。
「じゃあ、俺以外にあまりくっつかないで。ほら嫉妬するじゃんか?」
少しばかりの独占欲を見せつけると目の前の人物は嬉しそうに目を細めては俺をジッと見てくる。
br「はぁ~い…w」
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
後日談…?
krst
今日は若干セーフ気味で飲んでいたからか最後まで生き残れた。今、生きているのは俺とスマイル。
Nakamuとシャークんはソファーで互いにもたれかかるように座った状態で寝ている。
sm「俺、洗い物するわ…。」
いつにも増して小さく滑舌の悪い声だが俺の耳はなんとかその発言を拾った。
「わりぃ。俺ちょっとトイレ行ってくるわ。」
sm「倒れんなぁよ」
用を済ますと、とても気分が良く先程よりも頭がハッキリしているような気がする。
スタジオに戻るかと帰路にたった時だ、後ろの宿泊室の扉が開く音がして振り返った。
そこに居たのはベッドのシーツを抱えた上半裸のBroooock。 その状況を見てしまっては酒が入ってるこの頭でも事の次第は理解できるだろう。
俺と目が合うとBroooockは決まりの悪そうな顔をしてへちゃと笑う
br「きりやん、まだ起きてたんだぁ…」
あははとバツが悪そうに笑う。
「…それ頂戴、洗っとくからさ。お前もはやく寝ろよ」
br「え、ぁあ、で、でも」
そう言ってBroooockの持っているシーツや…服を取り上げる。
「彼女寂しがらせんな、ばーか」
そういうと「ありがとう」と行ってBroooockは再び、宿泊室に戻った。
さてと、と帰路にたった足を戻し洗面所へと向かう。
本当に、馬鹿な奴らだ。
※自我
お久しぶりです。しらふです。
短編集のはずなんですが…長いと思うのはスランプのせいでしょうか。
まぁ、私のいう短編集はこのような形で進んで行くのだと認識して下されば幸いです。
brknのkn嫉妬→甘えというシチュエーションだったのですが、あまり嫉妬での甘えがないように思います。いつかリベンジしたいですね。
ゆづさん、リクエストありがとうございました。🙏✨
終わりも凄く雑で申し訳ないです。本当に。
それではお疲れ様でした。
コメント
3件
いつもとは違って正直に言うknさんが本当に可愛すぎる…😭🩷 最中に可愛いと言う言葉が出てくるのが大好きなので見てるこっちがもう口角上がりっぱなしで… それに最後のkrさんの発言イケメンすぎませんか…?最後にトドメを刺されてしまいました。 毎度一つ一つの言葉が丁寧且つ想像の出来やすいものばかりで本当に凄いなと思わされます。お返事を頂いてからすぐでビックリしました🥲本当にありがとうございました…!!