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🌑「全部、俺のものにする」
T.O.P × G-DRAGON × SEUNGRI / 狂愛・暴走・独占・同時支配・三角関係の崩壊寸前
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🔝「──もう、我慢できない」
T.O.Pの声は低く、感情を殺しているのに、どこか狂っていた。
スンリの唇がジヨンのそれに触れた瞬間。
ほんの数秒のキス。
それだけで、T.O.Pの中の何かが崩れた。
🔝「2人で俺を騙したくせに。…仲良しごっこ、いい加減終わらせろよ」
静かにベルトを外す音が、部屋に響いた。
スンリもジヨンも、目を見開く。
🐼「やめて、ヒョン、正気に戻って──」
🔝「戻ってたら、こんなことしない」
ジヨンをベッドに押し倒し、シャツを引き裂くように脱がす。
すぐ隣にいるスンリも、逃がさないように片手で腕を掴み、
同じベッドの上に引きずり込む。
🔝「お前たち、2人まとめて──俺のものにしてやる」
目が合う。ジヨンとスンリ。
逃げたい。
けど、どこにも逃げ場はなかった。
T.O.Pの唇がジヨンに落ち、首筋を甘噛みして、舌を這わせる。
片方の手はスンリの顎を持ち上げ、じっと見つめる。
🔝「スンリ、お前もキスしたんだろ?じゃあ責任取れよ。俺の前で、ジヨンを愛せ」
🐼「やめて…俺、そんなつもりじゃ……」
🔝「じゃあ、なんで唇重ねた?触れた?欲しかったんだろ? じゃあやれよ。見せろ。俺の前で、ジヨンをどう抱きたいか」
ジヨンの体が震える。
スンリの唇が乾く。
逃げたくても、T.O.Pの目がそれを許さない。
🐲「──もう、なにも考えたくない」
ジヨンがぽつりとつぶやいた。
それを聞いたT.O.Pは、満足げに笑って、
ジヨンの喉元に口づける。
🔝「それでいい。思考なんていらない。俺の愛だけ感じてろ」
スンリの手をジヨンに重ねさせ、
その上から自分の手で包み込む。
3人の体温が溶け合い、
息が絡み、キスが連鎖する。
そこにあるのは優しさじゃない。
罰と所有と、狂った愛だけ。
けれど──誰も止められなかった。
誰も、「やめて」と叫ばなかった。
だって、
こんなふうにでも、愛されることを、
3人ともどこかで望んでしまっていたから。
🌫️「ヒョン、ごめん──さよなら」
T.O.P × G-DRAGON × SEUNGRI /共依存・束縛からの脱出・共犯の夜・静かな崩壊
⸻
部屋の明かりは、いつものように薄暗く。
T.O.Pは、ジヨンとスンリの間に座っていた。
静かだった。
けれど、どこか不穏な空気が満ちていた。
スンリは黙ってジヨンの手を握っていた。
T.O.Pの目の届かないところで、指先だけ、静かに。
🐼「……出よう」
スンリが口の中でそっと言った。
ジヨンはかすかに震えた。
けれど、頷いた。
🐲(もう、これ以上は無理だ。壊れる前に、逃げよう)
それは、2人にとって最初で最後の共犯だった。
⸻
深夜2時。
T.O.Pがシャワーを浴びているわずかな時間。
スンリが複製して隠していた鍵。
ジヨンが忍ばせていた外部とつながるSIM付きのスマホ。
全てが、今日のためだった。
🐼「静かに。絶対音、立てないで」
スンリが言う。
ジヨンは震えながら、ベッド脇の鞄を握りしめる。
脱出用のドアは、地下の緊急用通路。
T.O.Pが“絶対に使うな”と言っていた鍵のかかった扉。
でも、その「絶対」を超えないと、未来は来なかった。
⸻
ドアを開けた瞬間。
冷たい夜風が、顔をなでた。
その風に、ジヨンはほろりと涙を流す。
🐲「……本当に、出られた」
🐼「出られたんじゃない。俺らが“出た”んだよ」
スンリは振り向かない。
泣きもしない。
ただ、ジヨンの手をぎゅっと握る。
そして、最後に一言だけつぶやいた。
🐲「ヒョン、ごめん──さよなら」
⸻
☁️その後
2人は国外へ逃げた。
スマホも連絡先もすべて切り捨て、音楽の世界からも距離を置いた。
T.O.Pのもとに戻ることはなかった。
でも、夢に出てこない日はなかった。
夜、眠るとき。
ふいに浮かぶ唇の温度、手の重さ、低くて優しい声。
それは、過ちだった。
でも、確かに“愛された記憶”でもあった。
🌘「また、見つけた」
T.O.P × G-DRAGON × SEUNGRI /再会・静かな狂気・過去と現在の衝突・予感
⸻
場所は、ソウル市内の小さなギャラリー。
現代アートの展示会──人混みは多くもなく、静かで、どこか不穏な空気。
ジヨンは、帽子とサングラスをかけていた。
誰にも気づかれないように、静かに作品を見ていた。
隣には、今も一緒にいるスンリ。
──あれから5年。
2人は芸能界には戻らず、名前も変えて暮らしていた。
恋人ではない。けれど、離れることはできなかった。
🐼「ジヨン……あれ」
スンリが指差した先。
そこに、T.O.Pのサインがあった。
作品名:「Missing Piece」
制作:Choi Seung-hyun
脳が一瞬、止まった。
🐲(まさか、ここにいるのか? まさか──)
🐼「帰ろう」
スンリがすぐにジヨンの手を取る。
でも、その腕を誰かが、そっと掴んだ。
──T.O.Pだった。
穏やかな笑み。
痩せた頬、けれど瞳の奥はあの頃と変わらない色をしていた。
🔝「久しぶり」
声は、柔らかい。
優しすぎて、逆に怖い。
スンリは間に入るように、ジヨンの前に立つ。
🐼「ヒョン、何のつもりですか」
🔝「別に。…2人とも、元気そうだったから、少し安心しただけ」
🐼「もう俺たちに関わらないでください」
🔝「それは、お前たちが言える立場か?」
──一瞬、空気が凍る。
ジヨンは、声を出せなかった。
T.O.Pの声、T.O.Pの目、T.O.Pの呼吸──
全てが、記憶の底から引きずり出されてしまった。
🔝「お前らがいなくなったあと、ずいぶん探したよ。でも、見つからなかった」
🔝「それが答えだと思った。…だから、手を引いた」
🔝「でもな」
T.O.Pはジヨンの目を見た。
🔝「諦めたなんて、一度も思ったことないんだ」
スンリが手を握る。
🐼「ジヨン、行こう。もういい、絶対に戻らない」
けれど、ジヨンの足は、動かなかった。
その瞬間。
T.O.Pが微笑む。
🔝「──やっぱり、戻ってこい。2人とも」
🐼「ふざけるな!」
スンリが声を荒げる。
でもジヨンの視線は、T.O.Pから逸らせなかった。
愛された記憶は、
いくら逃げても、
消えなかった。
長かったですね、本当にすみません
続き書きます