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え、上手...🥹🥹 待て待て...、!!続きが楽しみすぎる...✨ えっ...、やば...((((すみません ふぁぁぁぁぁぁぁぁ?あ?((((黙れ
え、ノベル上手((((
きゃーっ!🍗様よ!
本当!?どこどこ!?
かっこいい〜!
今日もクラスはいつも通り五月蝿くて、
その元凶の輩を押し退けて
耳を塞ぎながら教室に入る私。
「赤崎🍗」
最近、話のネタに困ったら”それ”を口にする病気でも流行っているのかと思うぐらい聞く名前。
噂によると吸血鬼らしく、女子を狙って血を吸うらしい。
「…ハァ」
どうせ、女子を狙ってる新しいナンパの手口なんだろうとため息混じりに思う。
「やっほ〜☆」
The陽キャな声と共に教室に入ってきたのは_
きゃー!!!
🍗様よ〜!
私の血も吸って〜♡
噂の赤崎とかいうやつ。
教室がまた一段と五月蝿くなる。
私もまた一段と耳を塞ぐ力を強める
「ボソッ五月蝿いなぁ…」
朝ご飯も食べてない私をこれ以上痛みつけるのは勘弁してほしい。頭が痛くなる。
もうトイレに逃げてしまうかと迷い、甲高い興奮した声が聞こえる方を見た。
「チラッ」
いや、”見てしまった”のだ。
「パチッ」
目が合ってしまった。
終わったと思った。
さっきまで、ほんのさっきまで五月蝿かった教室がしんと静まり返る。
一瞬で皆の視線が赤崎から私へと移る。
それも冷たくて痛い視線が。
より一層トイレへ逃げたくなり、私は痛い視線を受けつつ立ち上がる。
教室の前のドアまでが随分遠く感じた。
ジリジリと焼け付く視線で背中が焼けるような気もした。
なんとかトイレにたどり着いた私は緊張から開放され安堵の吐息をもらす。
教室にまた五月蝿い声が戻り安心したのは初めてだ。
チャイムが鳴り教室へ戻らなければならない私は、なるべく肩身を狭くし気配を消して座った。仲のいい友達と話しても良かったが、そんな気分ではなかった。
一時間目、二時間目と授業はいつも通り。
教室に戻るとまだ視線が痛かったものの、時間と共に浄化されていった。
_いや、濁っただけかもしれない
完全になくなったわけではなかった。
昼休みで気が緩んでいた。
朝のことなど忘れていた。
_忘れたかった。
だけど、思い出させてきた。
教室に五月蝿い声が飛び交う。
一人でお弁当を黙々と食べる私は誰にも話しかけられることもなく、卵焼きと睨めっこしていた。
お弁当を食べ終わり、なんとなく居心地が悪い教室が嫌だったのでトイレへと向かう。
私が立ち上がったその時だった_。
「ねぇ〜そこのオレンジの髪の人!」
赤崎の声だ。
私じゃない。
あんな陽キャが私に話しかけるはずがない。
そんな現実逃避も無駄だった。
「ねぇ!無視しないでよ!」
肩を叩かれ、面と向かって話しかけられた私はもう逃げ道など無かった。
赤崎のファンからの視線が痛い。
今すぐここから逃げたい。
そんな思いが叶うはずもなく、私は素っ気無く答える。
「…なんですか」
急いでいる風に腕時計をチラッと見た。
そんなことに見向きもしないとばかりに赤崎は私に話しかける。
「ねぇ放課後、空き教室来てくれない?」
私には断る術がなかった。
ただ、女たらしはこういう風に話しかけるのだと妙に納得した。
嗚呼、6時間目が終わってしまった。
いつもは終わる頃が待ち遠しいのに。
今日は先生の「あと3分だけ時間をくれ!」が嬉しく感じた。なんて私はドMな生物なのだと思う。
私は重い足取りで約束の空き教室へ向かった。夏休み明けの月曜日よりも嫌だった。