思い

長い対戦が終わり、僕らは無事に進級して2年生になっていた。
かっちゃんもこの対戦を通してだいぶ丸くなりました。

中学生の僕に見せてやりたいです。

色々 あったけど、えりちゃんにも笑顔が戻って一安心。

インターン先も無事に決まって、日々活動している。

幼い頃から憧れてきたヒーロー。

憧れだけじゃ成り立たないことを知りました。

ふと、泣いている時がある。
決まって見るのは、泣いている男の子の夢。

痛々しい傷だらけの顔と腕。

彼だと思った。

僕はまだ、あの対戦の後遺症を引きずっているらしい。

麗日さんもそうなのかもしれない。

けど彼女は強いから、もし今も乗り越えていなくてもいつか絶対に乗り越える。

僕は、ヒーローになる。

この思いを切り捨てるんじゃなくて、一緒に。