この作品はいかがでしたか?
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誰もいない廊下。怖くて、寂しくて、
薄暗い空気が漂っている。
ザァァァァァァァァ….
外は大雨。窓越しに雨の音が聞こえる。
かすかに雨の匂いがする。
鷹嶺_🥀「マ….リン…せん..ぱ…」
タッ….タッ…タッ…
視界が歪みながらも、私は歩く。
マリン先輩と同じ、
“あの場所”に行くために。
「鷹嶺ルイ…」
あぁ…また聞こえてきた…
マリン先輩の声…
「船長はこっちですよ~…」
私は、飛んで火に入る夏の虫のように、
彼女の指示通りに動く。
「早く来てくださいね..船長、鷹嶺ルイの事大好きですから…」
鷹嶺_🥀「わ…たしも…です…よ..」
早く…行かないと…
ガチャッ…
ここは…そう、”屋上”だ。
ザァァァァァァァァァァ…!!
強い雨に打たれる。
もう体も心もびしょびしょだ。
鷹嶺_🥀「マ…リン…先輩…」
柵を越える。あと一歩でも進んだら
落ちてしまいそうだ。
鷹嶺_🥀「…マリン..先輩は…」
鷹嶺_🥀「どうして…私を置いてったんですか…? 」
真っ暗で、泣いていて、
何も見えない雲へ、 問いかける。
鷹嶺_🥀「私はもう…マリン先輩が居ないと…生きられない体になっちゃったんです..」
鷹嶺_🥀「マリン先輩も…わかっていたはずなのに…」
鷹嶺_🥀「どうして..死ぬなんて…」
どれだけ私が問いかけても、
泣いたまま、雲は何も言わない。
鷹嶺_🥀「私は…マリン先輩の事を…ちゃんと愛せてまし”たかね”…」
鷹嶺_🥀「”鷹嶺”ルイだけに…はは..」
ふと…スマホの画面を見る。
LINE
鷹嶺_🥀[マリン先輩….?]7:32 既読
鷹嶺_🥀[起きてますよね…?]7:32 既読
鷹嶺_🥀[返事してくださいよ…]7:33 既読
鷹嶺_🥀[お願いします…]7:33 既読
~ ~ ~
鷹嶺_🥀「ん…?既読が付いてる…?」
鷹嶺_🥀「いや…見間違いか…」
鷹嶺_🥀「….」
LINE
鷹嶺_🥀[マリン先輩、今までありがとうございました。]23:58 既読
鷹嶺_🥀[来世も 、私の事を好きって言ってくれますか?] 23:59 既読
~ ~ ~
鷹嶺_🥀「…なんて…ね…」
私は空を見上げた。
鷹嶺_🥀「….?」
…なぜだか、暗くて何も見えないはずの雲から、 マリン先輩の手が見えた。
鷹嶺_🥀「マ…リン…先輩…?」
マリン先輩が私を呼んでいる。
そんな気がした。
鷹嶺_🥀「…今…行きますね…」ニコッ…
私は最期にそっと、手を握った___
ピコンッ…
「キミへの想いの治し方。」
END
コメント
18件
え…?え…?え…?え…? え…?え…?え…?あの…うん… 最高ですか…?(( 鷹嶺ルイのダジャレも最高やし...(?) てか鷹嶺ルイ…通知がピコンピコンなっとんで…?((?
ウマウマ…
結末に満足してない人~!!は~い!!(?