「類くん……大丈夫ー?」
「あ…えむくん……」
……僕の…せいだ………僕のせいで司くんが……
「もしかして…類くん…自分を責めてる? 」
「え…? 」
「司くんが連れていかれてからずっと自分のせいだ~!ってボソボソ喋ってるよ~? 」
「え、あ、そうなのかい? 」
「そうだよ!!というかあの人誰!?なんで司くんを連れて行ったの!?」
「…あの人は……」
類よ。私のことは誰にも言ってはならぬぞ。
「______っ!!ぐあぁぁぁっ…!」
「類くん!?大丈夫!?」
「はぁ…っ…はぁっはぁっ…」
「(類くん…苦しそう…?)」
「る…類くん!わ……わ…わんだほい!」
「…………え…?」
「わんだほい!わんだほい~!!!」
「(うぅ~!わんだほい作戦は失敗!?)」
「……ふふっ…あは…あはは!えむくんは相変わらず変わらないね。」
「…!!(笑顔になってくれた…!)」
「えへへ!!!」
「とりあえず…司くんを助ける方法を探さないとね。」
「うん!!頑張って司くんを探すぞー!」
「……………類?」
「……え? 」
____________
「フフフ…あはは!ついに手に入れたぞ!」
「くっ…!」
「おっと…暴れても無駄だぞ。その拘束機能は絶対に解除できない。残念だな!天馬司!」
「…!なぜ俺の名前を…!」
「本当は知ってたんだよ。俺は天才だからな。」
「…っ……」
クソ…!誰か…助けてくれ…!!!!
このままだと…こいつの手下に…!!
「……おまえはあとで後悔する!後悔したくなければ俺を解放しろ!!!!」
「ハハハ!!そんなことで解放すると思うか?」
「…っ………。……っ!?ひゃっ…!」
「やはりおまえは可愛いなぁ♡」
「やめてください…!」
「(類…っ…助けてくれ…っ……)」
「…さて、そろそろ真面目にやろうか。」
奴は何かを取り出した。それは……
「……注射…?」
「そうだぞ。これで眠らせて、その間に洗脳するマスクをつけて目覚めたら洗脳完了という感じだ。」
「なっ……!!!やだ…!嫌だ…!!!」
「大丈夫だ。何も怖いことはしないぞ。多分な。」
「嫌だ…!助けてくれ…!!、」
____________類…!!!!!
「司(くん)!!!!!!!!」
「なっ…!」
「る…ぃ……それにえむと……ね…ね?」
「司…!よかった、生きてる…」
「いや、勝手に殺すな!」
「誰だ!貴様は!!!」
「……うるさいな」
え、寧々ってこんなキャラだったか?これは反抗期というやつか?いや!それよりも!
「類…!この拘束機能を解除してくれ!おまえならできる…!」
「なっ!そうはさせん!!!!!」
奴は類たちに襲いかかった、
「……動きが遅い。」
バンッ!!!!!!!
「ぐはっ!?」
「ナイスだよ!寧々ちゃん!!」
「わっ!えむ、ありがとうね」
「司くん!!!!!待っていてくれ!」
「ありがとうな!類!!」
ニコッ!!!!!
「……!…ふふっ…」
あぁ…やっぱり僕は…
司くんが好きなんだね。
続く
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