バレンタインと恋
#こえれる
こえ……後輩、高二
れる……先輩、高三
START
こえ)はい、あげる!
モブ子)きゃー!こえ様の手作りチョコ!
最近、こえはれるに構ってくれない。
付き合ってからずっと一緒に登下校してたのに、今はすぐに帰ってしまう。
もうれるに飽きてしまったのだろうか。
告白してきたのはあっちなのに。
こえと付き合ったのは中学三年生。今から三年前だ。
バレンタインデーの二月十四日、放課後の屋上に呼び出された。
どこか速る鼓動に気付きつつ屋上に向かった。
そこに居たのが赤髪の後輩、こえだった。
れるが来た瞬間に頬を真っ赤にし、俯いたまま近づいてきた。
こえ)あ、の!
差し出された手には可愛い包み紙があった。
こえ)こ、これ!受け取ってくださいっ
れる)ありがと
受け取ってすぐに包み紙を開ける。
中には可愛いチョコレートが入っていた。
こえ)あ、え、ここでっ!?/////
れる)ん、感想言いたいし
一つを口に入れて噛み砕いた。
れる)ん!美味しい
こえ)あ、ありがとうございます、/////
もう一つ食べようとした時に小さな紙に気がついた。
疑問に思いつつ四つ折りの紙を開くと_
こえ)せ、先輩っ!
「好き」
その二文字が書かれていた。
れる)へ!?/////
予想外の出来事に間抜けな声をあげる。
こえ)先輩///こんなロマンチックじゃない告白でごめんなさい
れる)……///////
こえ)僕と付き合ってくださいっ!
れる)自分で良ければ////
それからこえと付き合って2回きたバレンタインもチョコをくれたのに。
まあ、三年も続けばいい方か。
もっと一緒に居たかった。もっと隣に居たかった。まだ行きたいところがいっぱいあるのに。まだやってない事がいっぱいあるのに。
れる)しょうがないか
〜放課後〜
れる)はぁ
今日もこえとは一緒では無い帰り道か。
憂鬱に感じてしまう。
こえ)せ〜んぱいっ
れる)おわっ
求めていた声が間近に聞こえた。
れる)こ、こえくん!?
こえはにっこり笑って言った。
こえ)放課後、予定空いてます?
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