・展開早いよ
・一話一話が早い……よ?
それが大丈夫ならどうぞ!
1平和だった
ミーンミンミン……
暑い日差しに当たり、再び空を見る。
私は博麗霊夢
博麗神社の巫女をしている。
「今日も、平和ね。ふわぁ…眠い」
「それにしても、今日は静かね。いつも、妖精たちでワイワイしてるはずなんだけど」
私は辺りを見回す。
でも、妖精が一匹も見当たらない。
不思議に思いながらも、神社の掃除を終わらせて、掃除もかねて神社の裏を覗きに行くことにした。
「本当に誰もいないのね。ま、やりやすくていっか」
ザッザッザッ
(それにしても、本当にどうして?自然も壊されていないし、環境もキレイなのに)
「大変だ!霊夢!大ちゃんが…大ちゃん達が!!」
チルノが大急ぎでやってきた
相当急いでいたらしく、木の枝に頭をぶつける。
「何よ?かくれんぼでもやってるの?私は見てな……」
「違う!そうじゃないよ!」
チルノが涙目で大声を張り上げる。
もしかして……異変?
私は気になり話を持ちかける。
「もしかして異変?チルノ以外の妖精が一匹もいないのよ」
「大ちゃんが!連れて行かれちゃった!どうしよう…」
チルノがパニックになり、泣きわめいている
私は落ち着かせようとするが、チルノは泣きわめくばかり
「あれ……?なにこれ?いつのまに」
そこにあったのは、なんの変哲もない紙だった。
「これ…………」
ピシッ
チルノが、紙を凍らせる。
「あー……何やってんのよ」
氷が破裂して、あたりに散らばる
チルノは氷をパリンッと割ると、氷で出来た剣を取り出す
「きっと異変だよ!」
いつものチルノとは違い、とても大人びている
「じゃ、一緒に行きましょ……」
「……いや、アタイ一人で行く!」
チルノは決心したように私を見る。
さすがに、妖精一人ではこの異変の主犯者には勝てないだろう
でも、チルノは妖精の中で一番の力を持っている。まかせても大丈夫かもしれない
「ふふっわかったわよ。絶対に異変、解決してきてよね!」
「……うんっ…行ってくるっ!」
タタタタッ
私はチルノが見えなくなるまで手を振り続けた。
2悲劇
「大ちゃ~ん!みんな〜!」
大声を張り上げるが、誰も返事をしてくれない
一人で本当に悲しい。
「ん?これって……」
そこには、いつも大ちゃんがつけてるリボンが落ちていた。
ひどく汚れている
「どうして?」
リボンが落ちていた先には、暗い空間が広がっていた
「……ルーミアの闇……じゃなさそう」
「あ!入れるかも…?」
手を暗闇の中につき出した。
何かに、手先があたった。それは、ナイフだった
「え?」
何が起こったかわからず、呆然と立ち尽くす
気づくと、暗闇の中を歩いていた
大ちゃんのリボンを握りしめて。
「あれ?これ……弾幕…?」
目の前に、大きな赤い弾幕があらわれる
「なにこれ?変なの……」
「……なんか…気持ち悪い…」
突然、変な嫌悪感と吐き気に襲われた。
しばらくしても、それは収まらなかった
よく見ると、その弾幕から何かが出ている
「ゲホッ…これのせい?」
握りしめた剣をゆっくりと頭上に引き上げる。
グシャッ!
そして私は、たくさんの血を浴びながら気を失った。
3死に戻り
「?!頭……?!痛く…ない?」
頭を抑えながら、周りを見渡す。
目覚めた場所は、ボロボロの建物だった
「……あれ?これは……」
私の隣には、ルーミアが横たわっていた
「え?!ルーミア?!」
(でも、消えたのは妖精だよね?)
不思議に思いながらも、ルーミアを起こす
「ねぇ、ルーミア!ルーミア!」
「う…ん?チルノ?!どうしてこんな危険な場所に?!」
ルーミアは、こころなしか大人びていて、手には剣を持っている
「とりあえず、早くここから出ようよ!チルノ」
「え?う…ん」
タッタッタッ
4赤き氷
「どうしてルーミアがここに…?」
「わかんない。でも、覚えてることは…えっと……」
ルーミアが立ち止まる。
気づくと、後ろからはなにかの気配が感じる
(う…ん?何か……いる?)
ルーミアの後ろをずっと見ていると……
「チルノ危ない!」
ドンッ!
「ルーミア?!」
ルーミアのお腹には何かが刺さっている
「……チルノ……霊夢に…このことを…」
「でも!ルーミアを置いていけないよ!」
「妖怪だし……回復力も…高いから…大丈夫だ…よ」
そう言って、ばたりと倒れる
「嫌だよ!嫌!」
「ゲホッ…」
「早く行って!」
「ナイトバード!」
ルーミアの弾幕に吹き飛ばされて、無事に闇から逃れられることができた
5ウサギの使者
「はぁ…はぁ…!」
博麗神社へ、一刻も早く行かなければならない
(そういえば、能力が……使えないよ…)
「おや?そこにいるのは…」
目の前に現れたのは、いたずらウサギのてゐだ
「はぁ…まだ妖精が残ってたのかもう…めんどくさいな」
「助け……て」
てゐに手をのばすが、ひょいと手を引っ込める
「……ししっ!いいよ!なんだか面白そうだしね………れいせんの言うことなんて聞いてられないよねボソッ」
「あー!そうだぁ〜!」
てゐはイタズラを仕掛けるときのような笑顔を浮かべる
「なぁ、大妖精に合わせてやろうか?」
私に手を差し伸べる
「本当に?!いいの……?」
「あぁ。こっちだよ」
ザッザッザッ
(これ…本当にてゐなのかな?雰囲気が違う?)
しばらく歩くと、ボロくさい小屋が見えてきた
ギィッ……
扉が開くと、大ちゃんが横たわっている。
「大ちゃん!」
急いで大ちゃんに近づく。
バタンッ!
「え?」
てゐが、扉をバタンと閉める。
そして、どこに隠してあったのか、かし(餅を叩くやつ)を取り出す。
血がベッタリとついている。
今回はここで終わりです
次回もお楽しみに!
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