ルウ「やっほー、久しぶり!」
コネシマ「中の人のこんが得てることはよーわからんわ」
ウツ「ま、まぁまぁ⋯」
三人「注意事項をちゃんと読んでからお進み下さい」
・この小説はぽんこつチャンネル様のゲームと同じでやっていきたいと思います
・アンチやネタバレはお辞め下さい
・鬱先生がウツ・ラインヴァイス。コネさんがコネシマ・ノインテーター。瑠海がルウ。
・関西弁は無くさせて頂きます。すいません
・表情や何をしているのかを言葉などで表しますが気にしないで楽しんでください
ウツ「さきほどはお見苦しい所を
見せてしまって、ごめんなさい⋯⋯」
ウツ「憧れの存在に出会えたので
つい気分高まって⋯⋯」
コネシマ「この我をドン引きさせるとは
なかなかのものぞ⋯⋯(💧」
ウツ「はい⋯⋯反省してます⋯⋯(ショボン」
ウツ「あの⋯⋯」
コネシマ「なんだ?」
ウツ「吸血鬼様が⋯⋯
助けてくださったんですよね?」
コネシマ「我では無い」
コネシマ「この世界に迷い込んできたお前を
ルウが見つけただけだ」
ルウ「珍しく人間がこっちの世界に来たから
面白そうだなってさ」
ウツ「こっちの世界⋯⋯?」
ウツ「どういうことですか?」
ルウ「それはねー」
コネシマ「待て、ルウ
会話に参加するなら、こっちの手鏡に来い」
ルウ「りょうかーい!」
ルウ「やっほー」
ウツ「鏡と鏡を移動できるんですね」
コネシマ「くくく⋯⋯
これはただの鏡ではないぞ?」
コネシマ「本来、鏡にうつらぬ我は
ルウを認識することはできぬ」
コネシマ「よく分からぬが、そういうものらしい」
ルウ「そして僕が見ているのは
鏡に映った世界」
ルウ「吸血鬼の姿は見えないんだ」
コネシマ「だが、これや、最初にお前が見た鏡なら
お互いを認識でき、会話もできるのだ」
ウツ「よく分かりませんが
不思議な鏡なんですね! 」
コネシマ「うむ、その程度の認識でよい」
ウツ「そういえば本当に、服も映らないんですね」
ウツ「映画ではよく見かけたのです が
正直、服は鏡に映ると思ってきました」
コネシマ「体に触れている限り
俺の所有物は映らないようだ」
コネシマ「ポケットの中や、自分の所有しているバッグに
入れたものも、鏡には映らないぞ」
ウツ「ますます不思議です⋯⋯(ビックリ」
コネシマ「さて⋯⋯ちと話がそれたな
ルウ、続きを話せ」
ルウ「はいはーい
えっと、こっちの世界だよね?」
ルウ「まず、この街の名前は
リューゲンベルグ」
ルウ「君たちが住む世界とは
少しずれた、もう一つの世界にある街だよ」
ルウ「僕たちのような、いわゆる
『人ならざる者』が暮らしているところさ」
ルウ「今風に言うなら、『人外』の街だね」
ウツ「リューゲンベルグ⋯⋯
『人外』の街⋯⋯」
ウツ「ど、どうして私はそんなところに⋯⋯」
コネシマ「知らぬ」
コネシマ「だが、そう珍しいことでは無い」
ルウ「『神隠し』⋯⋯
って分かる?」
ウツ「急に人が行方不明になったりする
不思議な出来事ですよね?」
ルウ「そう、それだよ
お嬢ちゃん、君は『神隠し』にあったんだよ」
ルウ「君たちの世界と、僕たちの世界
この境界線があいまいになることがあってね」
ルウ「そこに君は偶然入り込んじゃったわけ
おめでとう」
ルウ「でも、境界があいまいになるには
条件があるんだけど⋯⋯」
ルウ「今回は違うっぽいんだよねー」
ルウ「どうでもいいけどさ」
コネシマ「まったく⋯⋯
迷惑な人間だ⋯⋯(💧」
ウツ「わ、私だって
のぞんで来たわけじゃないです!」
ルウ「ちなみに人間って
わりと貴重な食糧だから」
ウツ「え?(ゾッ」
ルウ「お嬢ちゃんをあのまま放置してたら
きっと食い殺されちゃってたよ」
ウツ「助けてくれてありがとうございます!」
ウツ「あ、でも⋯⋯」
ウツ「食糧って意味では
吸血鬼様も人間の血を吸いますよね?」
ウツ「でも、さっき吸血鬼を断られましたし⋯⋯」
ウツ「そんなに私って⋯⋯
まずそうなんですかね⋯⋯?(ガーン」
ルウ「それはね⋯⋯」
ルウ「コネシマはここで、探偵をやってるんだけど⋯⋯」
ルウ「依頼の報酬として、血をもらってるんだ」
ルウ「しかも、そのもらった血しか飲まない
変わり者の吸血鬼なんだよ」
ルウ「昔は偉かったのにねー」
コネシマ「そういうことだ、人間」
ウツ「探偵⋯⋯」
コネシマ「断る(ギロッ」
ウツ「まだ何も言ってません!」
コネシマ「聞かずともわかるわ
なにか依頼をしようと思っていただろう」
ウツ「それを見抜くとは⋯⋯
さすが探偵です!」
コネシマ「人間、我を馬鹿にしているのか?(ギロッ」
ウツ「吸血鬼様を馬鹿にするなんて⋯⋯
ありえません」
ルウ「まあまあ、コネシマ
話を聞くぐらい良いじゃん」
ウツ「ですよね!」
ウツ「実は⋯⋯」
コネシマ「まて、我は話を聞くとは
言っておらぬぞ(💧」
ウツ「私のお父様にことなんですが⋯⋯」
コネシマ「おい、人間!」
ルウ「なるほど、お嬢ちゃんはここに来るまで
そんな目にあっていたんだね」
コネシマ「けっきょく、全部聞いてしまった⋯⋯」
ウツ「それで、私のお父様のことを
調べてほしいのですが⋯⋯」
コネシマ「人間、お前の父親に関して
我が言える可能性は二つ」
コネシマ「生きているか、死んできるか」
ウツ「はい⋯⋯」
コネシマ「死んでいる場合、お前を襲ったやつとは
無関係、または敵対している可能性が高い」
コネシマ「生きている場合は、同一人物か
協力関係だろうな」
ウツ「やっぱり⋯⋯」
ウツ「でも、同一人物はありえません⋯⋯」
ウツ「お父様はもうずっと、体調を崩されています
あんな人間離れした動きなんてとても⋯⋯」
ウツ「それに私が悲鳴が聞こえてから
すぐにそこに駆け付けました」
ウツ「その短い間に二人も⋯⋯
殺すなんて⋯⋯」
コネシマ「ふむ⋯⋯⋯⋯」
コネシマ「ここまで喋っておいて、あれだが⋯⋯」
コネシマ「実にくだらない⋯⋯(ギロッ」
コネシマ「人間同士のもめごとなど
警察にでも頼んでおけ」
コネシマ「我は、興味が湧く依頼しか
引き受けぬわ」
ウツ「そんな⋯⋯(ガーン」
ルウ「えー?良いじゃん
引き受けてあげなよ」
ルウ「それに面白そうだよ?」
ルウ「それに、このお嬢ちゃんぐらいの血が
一番おいしいんじゃないの?」
ウツ「そうなんですか?
飲みますか?(✨」
コネシマ「そこに食いついてくんじゃない!
うっとおしい!」
ウツ「吸血鬼様⋯⋯(✨」
ウツ「私は血を吸われて⋯⋯
吸血鬼になっても、かまいません⋯⋯(✨」
ルウ「むしろご褒美っぽくない?」
ウツ「そ、そんなことは⋯⋯(✨」
ルウ「よだれよだれ(苦笑」
ウツ「はっ!」
ウツ「ち、違いますよ」
ウツ「吸血鬼マニアとして
吸血も経験してみたいだけです(💦」
コネシマ「⋯⋯こいつ、大丈夫か?(💧」
ルウ「ふふふ⋯⋯
いいじゃん」
ルウ「僕も今回は
タダで協力してあげるからさ」
ルウ「ね?
依頼引き受けてあげなよ、コネシマ」
ウツ「ルウさん⋯⋯(✨」
ウツ「吸血鬼様!
お願いします!」
コネシマ「二人で頼んだところで
我の気が変わることは⋯⋯⋯⋯」
コネシマ「ん?」
コネシマ「お前のそのペンダント⋯⋯」
ウツ「え?(キョトン」
コネシマ「人間よ
お前はそれを、どこで手に入れた?」
ウツ「こ、これは⋯⋯」
ウツ「亡くなった私のお母様から
お守りとしてもらったもので⋯⋯」
コネシマ「母親⋯⋯
いや、まさかな」
ウツ「どうかしましたか?」
コネシマ「⋯⋯⋯⋯ふむ
多少興味が出てきたな」
ウツ「本当ですか?(✨」
コネシマ「よかろう」
コネシマ「だが、その前に、テストをさせてもらおう」
ウツ「テスト⋯⋯?」
コネシマ「なーに、簡単なものだ」
ルウ「テストってあれでしょ?
いじわるだねー(アキレ」
コネシマ「口出しは無用だ、ルウ」
ルウ「はいはーい」
コネシマ「ここに赤い球体が一つと
カップが二つある」
コネシマ「人間、このカップを両側とも逆様にして
片方の中に球体を入れよ」
ウツ「えっと⋯⋯」
ウツ「こうですか?」
コネシマ「うむ、上出来だ
我は一切、手を触れていないな?」
ウツ「はい、吸血鬼様は手を触れてません」
コネシマ「よろしい
では人間よ、お前に問おう」
コネシマ「赤い球体は何色のカップに入っている?」
ウツ「え?」
コネシマ「ん?質問が難しかったか?」
ウツ「いえ、そういうわけでは⋯⋯」
コネシマ「では、答えるがよい」
ウツ「は、はい⋯⋯
えっと⋯⋯赤いボールが入っているのは⋯⋯」
ウツ「私は確かに赤いカップの中に
赤いボールを入れました」
ウツ「だからボールが入っているのは
赤いカップです」
コネシマ「ふむ⋯⋯
その素直さや良し」
コネシマ「しかし⋯⋯」
コネシマ「我は赤い球体は
どちらに入っているのかと聞いたのだ」
コネシマ「赤いカップの中には球体など入っておらぬ」
ウツ「そんな⋯⋯ボールだ溶けて⋯⋯」
コネシマ「我ら吸血鬼は
己の血液を自在に操ることも可能だ」
ウツ「先ほどの球体は
我の血液で作ったものである」
ウツ「そ、そんなのズルいです!
インチキです!」
コネシマ「何がだ?
我は一言も能力を使わぬとは言ってない」
コネシマ「少しは疑うということを
覚えたほうが良いぞ、人間よ」
ウツ「吸血鬼様のテストに
不合格ということは⋯⋯」
ウツ「依頼を受けてくれない⋯⋯
ってことですよね⋯⋯」
ウツ「せめて⋯⋯」
ウツ「せめてテストで使った血のボールを
おみやげにください(ショボン」
ルウ「うわ⋯⋯
さりげなく気持ち悪いこと言ってる⋯⋯(引」
コネシマ「待て人間
我は不合格だと、一言も言っておらぬぞ(ニヤ」
ウツ「え?」
コネシマ「テストはテストでも
さっきのは、心理テストに近いものだ」
コネシマ「お前という人間が、どういう性格が知るためのもの⋯⋯」
コネシマ「そしてその結果、お前という人間には少々興味がでた(ニヤ」
ルウ「僕も僕もー」
ルウ「吸血鬼に対して、こんな反応する人間
めったにいたいよ」
ウツ「では⋯⋯(✨」
コネシマ「そのペンダントに感謝するがいい(ニヤ」
コネシマ「我が興味を持ってしまった時点で
お前の依頼を受けたようなものだ」
ルウ「おめでとうー」
ウツ「お母様⋯⋯
ありがとうございます(✨」
コネシマ「さて、人間よ
名乗るがいい」
ウツ「名前⋯⋯ですか?」
コネシマ「我がコネシマ探偵事務所の
依頼人の名だ」
ウツ「あ⋯⋯!」
ウツ「ウツです!
ウツ・ラインヴァイスです!」
ウツ「私のお父様がなにをしているのか
調査を依頼します!」
ウツ「ラインヴァイス家の人間として⋯⋯
気になるのです」
コネシマ「よろしい⋯⋯」
コネシマ「ウツ・ラインヴァイスよ
お前の依頼⋯⋯」
コネシマ「このコネシマ様が
確かに引き受けた!」
ルウ「僕も手伝うからねー
ウツちゃん」
ウツ「ありがとうございます!
吸血鬼様!ルウさん!」
コネシマ「その、吸血鬼様というのを止めよ」
コネシマ「お前も種名で呼ばれたくなかろう
ウツ・ラインヴァイスよ」
ウツ「では⋯⋯コネシマ様?」
コネシマ「うむ、そのように呼ぶがよい」
ウツ「はい」
コネシマ「では、早速行くか」
コネシマ「我は準備をしてくるから
しばし待つがいい」
ウツ「分かりました!」
コネシマ「この手鏡は置いておく
ルウ、話相手にでもなってやれ」
ルウ「りょうかーい」
ウツ「あのールウさん⋯⋯?」
ルウ「ルウでいいよ
どうしたの?」
ウツ「じゃ、じゃあ⋯⋯
ルウ!」
ルウ「なーに?
ウツちゃん(ニコ」
ウツ「コネシマ様は吸血鬼だけど
ルウはなんという種族なんですか?」
ウツ「パッと見たところ
オオカミっぽい耳もありますし⋯⋯」
ウツ「人狼とですか?」
ルウ「ふふふ⋯⋯
僕ただのオオカミ少年だよ」
ウツ「オオカミ少年ってあの⋯⋯
童話とかに出てくるウソツキの?」
ルウ「そう、ウソツキなんだ」
ルウ「だから、これも⋯⋯
ウソかもね」
ウツ「えー⋯⋯
なんかはぐらかされた気がします⋯⋯」
ルウ「ふふふ⋯⋯」
ルウ「それより、ウツちゃんはどうして
そんなに吸血鬼が好きなの?」
ウツ「えっと⋯⋯」
ウツ「二年前にお母様が亡くなった時⋯⋯
私、ショックで家を飛び出したんです」
ウツ「その時、私がラインヴァイス家の娘だと
知っている悪人さんに誘拐されかけまして⋯⋯」
ルウ「あ、それを助けてくれたのが
もしかして吸血鬼なの?」
ウツ「はい!
『自称』吸血鬼です!(✨」
ルウ「自称?」
ウツ「その人、名乗る代わりに
そう言ったんですよ」
ルウ「へえー⋯⋯」
ウツ「でもなぜか、顔も声も覚えてなくて⋯⋯
もしかしたら私の妄想かもしれませんが⋯⋯」
ウツ「でもそこから!
私の吸血鬼ファンは始まったんです!(✨」
ルウ「なるほどねー」
ルウ「あ、コネシマが戻ってきたみたいだよ」
????「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「⋯⋯⋯⋯(ビックリ」
????「⋯⋯⋯⋯(💧」
ウツ「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「か、可愛い!
どうしたんですかー?迷子ですか?(✨」
ウツ「お姉ちゃんと遊びましょうか!
さ、さ、こっちへ!」
ウツ「お膝の上に座りましょう!
ね?」
????「うわあ⋯⋯(引」
????「やめろ、ウツ・ラインヴァイス
俺だ、コネシマだ」
ウツ「なんで私の名前を、知っているんですか?
あ、もしかしてコネシマ様から聞いて⋯⋯(✨」
ウツ「え?
コネシマ⋯⋯?」
コネシマ「そう、さっきお前の依頼を受けた
コネシマだ!」
コネシマ「コネシマ・ノインテーター様だ!」
コネシマ
元・最凶の吸血鬼な私立探偵
態度 ☆☆☆☆☆
身体 ☆
能力 ☆☆☆☆☆
ウツ「ええええええええ???」
ウツ「えっと、つまり⋯⋯」
ウツ「さっきまでの大人の姿が
本来のコネシマちゃ、コネシマ様の姿で⋯⋯」
ウツ「九個あった心臓のうち
いまは一個しかないから、その姿⋯⋯」
ウツ「血を飲んな時に、一時的に
大人の姿に戻れる⋯⋯ということですね」
コネシマ「その通りだ、ウツ・ラインヴァイス」
コネシマ「心臓が残り一個のせいで、
力も本来の、九分の一しか出ない」
コネシマ「それでも人間なんかより
はるかに知能は高いからな(ドヤ」
コネシマ「しかたなく、探偵をやってるんだよ」
コネシマ「あと、さりげなく
ちゃん付けしようとするな(ギロッ」
ウツ「コネシマちゃんの方が
似合ってると思いますが」
コネシマ「あ?(ギロッ」
ウツ「いえ、なんでもありません!」
ウツ「⋯⋯ん?
ちょっと待ってください⋯⋯」
コネシマ「なんだ?」
ウツ「コネシマ様⋯⋯
ノインテーターとか言ってませんでした?」
コネシマ「ああ、言ったな」
ウツ「ノインテーター⋯⋯
九個の心臓⋯⋯」
ウツ「映画でみた礼拝堂に、そっくりなあの場所⋯⋯」
ウツ「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「信じられないようなことばかりで
ちょっとうまく頭が働かないんですが⋯⋯」
ウツ「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「ノインテーターって⋯⋯
あの、ノインテーターですか⋯⋯?」
コネシマ「あの⋯⋯とは、なんだ?」
ウツ「九人の吸血鬼の王の心臓をイケニエに
この世に生まれた最凶の吸血鬼!」
ウツ「歩くだけで、病気を流行らせ
数多くのヴァンパイアハンターを、返り討ちにした! 」
ウツ「エビリィッ!!ブラッディッ!!
ファンタスティックッ!!ノインテーターッ!!(✨✨」
ウツ「そのノインテーター様ですか?(✨」
コネシマ「最後のわけがわからない部分以外は
だいたい、そのとおりだ」
コネシマ「ずいぶんと昔のことだが
よく知っているな」
ウツ「いろんな資料や物語を読んで
勉強しましたから⋯⋯」
ウツ「お母様、お父様⋯⋯
ついに吸血鬼、ノインテーター様が目の前にっ!」
コネシマ「⋯⋯⋯⋯」
ウツ「本物ですか?」
コネシマ「本物だよ
ウソをつく必要などないだろ?」
ウツ「確かに⋯⋯意味はないですよね」
ウツ「コネシマ様が、あのノインテーターだとしたら⋯⋯」
ウツ「いま心臓が一つしかないのも
最強のヴァンパイアハンターとの闘いで?」
コネシマ「チッ⋯⋯
そんなことまで知っているのか⋯⋯
コネシマ「ほら、俺の話はもう終わりだ、終わり」
ウツ「えー!
もっといろいろと教えてくださいよ!」
ウツ「レモンが嫌い、というのは
本当なんですか?(✨」
コネシマ「だから、終わりと言っただろ
お前からの依頼を、なかったことにするぞ?」
ウツ「それは困ります⋯⋯」
コネシマ「まったく⋯⋯」
コネシマ「それでウツ・ラインヴァイスよ」
コネシマ「昨晩、寝つきが悪く
大量の血液を飲んでから寝たのだが⋯⋯」
ウツ「ホットミルクみたいな感覚で
飲むんですね」
ウツ「あ、だから私が見つけた時も
大人の姿だったんですね(ビックリ」
コネシマ「うむ、そのとおりだ」
コネシマ「だが、その時に飲んだぶんで
血液のストックが切れてしまってな」
コネシマ「この姿でも活動に
支障はないのだが、いざと言う時に困る」
ウツ「だから、私からの依頼料である血液を
前払いしろということですね!(✨」
ウツ「つまり、いますぐに吸血をしたいと!
もちろんオッケーです!(✨」
コネシマ「ほう⋯⋯話が早いな
ウツ・ラインヴァイスよ⋯⋯」
コネシマ「調査に向かう前に
俺への依頼の料金⋯⋯」
コネシマ「血液をもらおうか!」
ウツ「よ、よろこんで!」
コネシマ「お前のそのテンション
やっぱりちょっとキモイな(引」
ウツ「酷いです!(ガーン」
ウツ「ほら、なにごとにも経験だ!
とかいうじゃないですか!(✨」
コネシマ「⋯⋯⋯⋯(引」
ウツ「ちょっと、なにか言ってくださいよ!」
ルウ「ふふふ⋯⋯
楽しくなりそうだね」
コネシマ「どうした?
ウツ・ラインヴァイスよ」
コネシマ「随分と暗い顔をしてるな」
ウツ「騙されました⋯⋯
これは詐欺です⋯⋯」
コネシマ「何が詐欺なんだ?」
ウツ「血を直接吸ってもらえると
思っていたのに!(ショック」
ウツ「採血ってなんですか!
採血って!(涙目」
コネシマ「保存して携帯した方が、合理的だろ?」
ウツ「そうなんですけれども!
夢が、乙女の夢が⋯⋯(涙目」
コネシマ「そんなことよりも見ろ
これが本当のリューゲンベルグだ」
コネシマ「ウツ・ラインヴァイスは、この街の一員である
俺の客人とみなされたからな」
コネシマ「そうでなければ住民は
姿を見せない」
ウツ「これが⋯⋯本当の⋯⋯
リューゲンベルグ⋯⋯(ビックリ」
ウツ「『人外』の住む街⋯⋯」
コネシマ「まあ、それでも
気を抜いたら食われからな」
ウツ「食われっ⋯⋯(ゾッ」
コネシマ「さっさと街からでるぞ
話しかけられても返事はするなよ?」
ウツ「は、はい!」
???「.。oஇ」
???「ポッ⋯⋯ポポポッ⋯⋯」
コネシマ「無視だ、無視
こいつに返事をしたら面倒だぞ」
ウツ「はい⋯⋯」
???「お、コネシマ!
お手紙出したりしないヤギか?」
コネシマ「しない(ギロッ」
???「そ、そうヤギか⋯⋯」
ウツ「あ、可愛いです⋯⋯(ビックリ」
コネシマ「でもあいつ、人間を食うぞ?」
ウツ「は、早く行きましょう(ゾッ」
???「きゅうり⋯⋯あげる⋯⋯」
コネシマ「その代わり尻子玉を抜かれるぞ」
ウツ「ひぇっ⋯⋯」
コネシマ「ドッペルゲンガーな
見たら死ぬぞ」
ウツ「せ、説明はいいですから
早く出ましょう!(ビクビクッ」
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