勉強に集中できぬ
寝る間も惜しんで書いてる訳ではないです
無理して毎日投稿してる訳でもないです
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ご本人様とは一切関係ありません
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遠くから学校のチャイムが聞こえる。
もうすぐ来るかな。
「こんにちは」
タメ口はやめたくせに、
相変わらず他人行儀な挨拶。
「やっほ」
「みかん、持ってきたよ」
なにをするにも的外れな若井に
最近ようやく好きなフルーツを言えた。
「この時期に食べるの新鮮だな」
口を開けて首を突き出す。
別に自分でも食べられるけど、
なんとなくいつも若井に食べさせてもらう。
みずみずしくておいしい。
若井が手に付いた果汁を舐めとった。
なんか、
「えろ」
「え?」
「あ」
顔を赤らめるわけでもなく、
キョトンとした目で見つめられる。
「なにが?」
「ごめん、忘れて」
「元貴ってさ、俺のことどう思う?友達?」
「わかんない」
「俺は、多分元貴のこと恋愛対象として見てる」
「はぁ?」
「なんか、元貴って可愛いなって」
「何言ってんの」
「そうだよね、ごめんね」
ふざけてるのかと思ったが、
真剣な目で見つめられ黙り込む。
沈黙が流れ、 二人揃って窓を見る。
「桜、咲いてきたね」
「うん」
「あの桜が全部散ったら、元貴もいなくなっちゃうんだね」
「なにそれ。小説じゃないんだからさ」
「いやでもほら、ソメイヨシノってちょうどその頃だよ」
「いや知らないから」
「ハグしていい?」
「さっきから何言ってんの?」
全く会話が噛み合わない。
いつもより様子が変な気がする。
いやいつも変だけど。
「で、ハグはしていいの?」
「好きにすれば」
「うん」
ベッドに乗ってきて、背中に手を回される。
肩に顎を置いて目を閉じる。
耳に若井の吐息がかかって、
少し体がピクピクする。
「ん?ふー」
「おい」
今度はわざと息を吹きかけられる。
「耳弱いの?」
「うっさい」
「ふー」
「やめろって、」
若井の胸を押し返す。
「明日も来ていい?」
「いつも勝手に来てんじゃん」
「わかった。また明日」
ドアが閉まった。
なんなのアイツ……
なんかよく分からない展開
あんま期待しないでください
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コメント
2件
切ないけど甘い... めっちゃ好きな話です!! これからの展開が気になります🥰 勉強中々やろうと思っても捗りませんよね、いつも先延ばしにしちゃう💦