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3話







Start
















ヴィクトワール刑務所の冷たい空気が、俺の肺を満たす。

道化師が仕掛けた罠がどんどんと彼らを追い詰めていくが、

俺は一歩一歩、確かな足取りで前に進み続ける。

背後には仲間たちがしっかりとついてきていた。


「兵士たちが増えてきてる、、」


6番が静かに呟く。

俺は何も答えず、周囲を警戒しながら進んだ。

ヴィクトワール刑務所内の通路は、まるで迷宮のように複雑で、

次々と出てくる兵士たちが彼らを取り囲もうとする。

その度に8番が冷静に相手の動きを予測し、9番が巧みに敵の動きを封じていく。

だが、俺はその戦闘に集中しながらも、どこかで不安を感じていた。

道化師のことだ。

奴はただの兵士を送り込むようなことはしない。

もっと大きな罠が仕掛けられている――そう直感していた。


「リアム看守、あれ見てください」


9番が鋭い目をして、目の前の扉を指差した。

その先には、巨大な鉄扉が閉ざされており、

周囲の壁には無数の監視カメラとセンサーが埋め込まれている。

俺は眉をひそめ、足を止めた。


「これは、、、予想外だ」


俺が呟くと、6番が近づいてきて言った。


「道化師はもはやただの監視体制を超えて直接的な攻撃を仕掛けてきたんですか、?!」


俺の心に、急激な焦りが生まれる。

道化師が自分たちを追い詰めるために仕掛けた最後の罠が、

今まさに目の前に現れたような気がした。


「だが、ここまで来たらもう引き下がれない」


自らを鼓舞するように呟くと、再び歩みを進めた。

鉄扉に手をかけると、すぐに警報が鳴り響き、周囲のセンサーが赤く光り始める。

扉の向こうから、低い音とともに巨大な機械が動き始める音が響いてきた。


「これは、、、罠だ」


俺は冷静に言った。


「機械兵器か、いや、それ以上のものかもしれない」


9番は、すでにナイフを構えて警戒している。


「この状況、どうにかできるの?」


俺は鋭い目で扉を見つめた。

これまで数々の罠を切り抜けてきた自信があったが、今回は一筋縄ではいかない。

だが、やるしかない。

俺は心の中で決意を固め、周囲の仲間たちを見回した。


「俺が行きます」


8番が静かに言った。


「お前が?」

「今までだって、俺たちの命運を賭けた戦いが何度もありました」


8番は淡々と答える。


「だから、今度も俺が先に行きます。看守は後ろで指示を出してください」


6番も頷いた。


「ぺいんとさんは前に出るタイプですしね!任せましたよ!」


俺はしばらく無言で8番を見つめていた。

仲間たちが覚悟を決め、信じて進む様子に、彼は思わず胸が熱くなった。

だが、このまま行くわけにはいかない。

道化師はまだその先に待ち構えている。


「わかった」


俺はようやく頷くと、扉を開ける手を止めた。


「だが、慎重にな。これからが本当の地獄だ」


扉が開くと、広がった先には、無数の機械的な兵士が並んでいた。

俺はその光景を見て、すぐに冷徹な判断を下す。


「みんな、準備をしろ。今からが本番だ」


その時、目の前に現れたのは――道化師だった。


「ようこそ、私の舞台へ」


道化師の声が響いた。


「さあ、ゲームを始めよう!」























next~4話


【最後の駒】



視点はリアム看守なのでぺんちゃんたちを番号でかこうとおもう、

はーとちょうだぃっっ

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