「行ってきます」
と言う声が玄関に響いた。
すぐに2人の「行ってらっしゃい」と言う
明るい声が聞こえた。
僕は、その声を確認すると、ドアハンドルを
手で掴み、足を一歩前へ踏み出した。
温かな風に煽られながら、学校へと歩いて行く。
僕は、横目で満開の桜を見ながら足を進める。
どんどんと足を進めていくうちに、人の数が増えていく。
この人達は、自分と同じ進学生なのだろうかと
考えているうちに、校舎が見えてくる。
校舎が近づくに連れて僕の胸がドキドキと
音を立てた。
その音を殺して学校へ行く足を少し速める。
255Tap
next…♡5
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!