*第四話* . 俺は独りでいい _ 。
病院に着いて真っ先に世良が俺の元へ来た
何の用だ … ?
世良は俺の手を引いてどこかへ連れた
“ 渡海先生 、 来てください 。 ” ってだけ 。
俺 、 お前になんかしたっけ …… ?
久々に仮眠室に入った
世良は仮眠室の鍵を閉めた
何をする気なんだお前は 。
「渡海先生何してるんですか 。 」
何してるってなんだよ …
俺は何もしてねぇよ 。
お前にも何もしてねぇだろ ?
なんなんだよ …‥. 。
「天城先生も何も答えてくれなくて 、 渡海先生も仮眠室に戻らなくて 、 話しかけてもずっと無視されて ! ! !
何をしていて 、 天城先生と何があるんですか …… ? (泣 」
…… 、 なんで泣いてんだよ … 。
俺のことなんて気にすんなよ 。
お前はずっと俺の元にいりゃいいだろ …
世良の頭を撫でて 、
“ お前は何も気にすんな 。 関係ない 。 ”
俺はそう言って仮眠室を出た
仮眠室からは世良の泣き声が聞こえる 。
お前は 、 何も気にしないでくれ 。
今日も手術は無事に成功した
もうこれで今日は終わり
屋上へ行こう … 。
屋上の扉の前に 、 天城が居た 。
俺は無視して屋上へ入った
「征四郎 、 屋上ではなく 、 お家へ帰ろう 。
タバコとお薬を僕に渡して 。 」
雑音だ 。
もうどうだっていい 。
…… お前はどうして俺に構うんだ 。
俺が死んだら面倒だから ?
俺が居なくなったらお前が寂しいから ?
不安になるから ?
俺に存在価値なんてねぇんだよ 。
俺は煙草を手に取った 。
すると天城が …
「僕はやはり … 、 征四郎の行動を変えることは … できないんだね …… ? (泣 」
泣き始めた 。
… お前は俺が煙草を吸ったら泣くのか ?
俺が薬を飲んだら泣くのか ?
…… 俺に自由はねぇのかよ … 。
そりゃお前が俺のこと心配して止めようとしてんのは分かるし
俺だって薬は飲みたくねぇよ 。
だけど俺は 、 お前が原因なんじゃなくて 、
心臓の痛みでもない何かの痛みなんだよ 。
…… 悪ぃな 、 言うこと聞けねぇ弟で 。
俺は天城の頭を撫でた
お前も何も心配する必要はない 。
俺の心配なんてしてねぇで 、 いつもみたいに笑ってろ 。
それがお前だろ ?
俺は独りでいいんだ 。
「僕だって … 、 征四郎を救いたい … (泣
征四郎の心の中を知りたい … (泣 」
お前はそれでいい 。
それ以上余計なことは考えないでくれ
俺はなんとかなるから
……… 。
俺も … 、 救われるなら …… なぁ … 。
いや …… この痛みなんてそのうち治る 。
こいつ ( 天城先生 ) は記憶まで失って 、パニックにもなったんだ 。
それに比べて俺はこの痛みだけだ 。
俺には耐える以外の選択肢はない …… 。