一件落着し、私達は帰りを急いだ。
「妹紅…その、まだ、気が早いかもしれんが…」
「ん?」
「私は、妹紅とひとつになりたい…もっと仲良くなりたいんだ」
「……」
妹紅は徐々にその事がわかった
「…慧音がそうしたいなら、そうするよ」
「本当に…?」
「ただ、その前に永遠亭に行こう」
「え?」
「…お前、傷だらけだしさ」
「…ん、あぁ!確かにな!」
私達は永遠亭へ急いだ。
永遠亭
「姫様、妹紅がお見えです。」
永琳が戸を叩く
「え、妹紅が?!」
「はい。」
「えー!来るなら言ってよえーりん!」
「…言わなくても宜しいのでは?」
「なっ…私がどれだけ妹紅の事を思っているか…」
輝夜はプンプンしながらおめかしをしていた。
トントンと永遠亭の窓口が叩かれた。
「永琳」と戸を開けながら妹紅が慧音を連れてきた。
「あらあら、傷だらけの砂埃…一体何が?」
「妖怪退治してたんだ」
永琳は丁寧に薬を出しながら聞いた。
「化猫寺子屋児童襲撃事件の?」
「そうだよ。」
「はぁ…良くやるわね、あなた達も」
永琳は笑顔だったが、何処か瞳から寂しさが出ていた。
「はい、終わったわ…念の為安静にしてね」
「はいはい」
「もーこう!」
輝夜が妹紅の肩を叩いた
「姫様、あまりはしゃぎすぎないでくださいね、相手は患者様なので…」
「いーの!私の妹紅なんだから!」
「おい、私はお前の物になる気は無いとあれだけ…」
「…てか、なんで慧音と??」
輝夜は視線を慧音へ向けた。
「あぁ…私と妹紅は今、付き合ってるんだ。」
輝夜の動きが止まった
「…へ?今、なんて…」
「だから、付き合ってるんだって」
「………………は?」
輝夜は急に目の光が消えた
「妹紅、慧音とは本当に?」
「あぁ、なんか変か?」
「………」
「永琳?大丈夫か?」
永琳も真顔になった
「ちょ、ちょっと御手洗かりるね…」
「行ってらっしゃい、妹紅」
私は気まずかったので慧音を置いて優曇華や
てゐ達に聞いてみることにした。
「優曇華!てゐ」
「あれ、妹紅!どうしたの?」
「んぁ〜?」
2人を直ぐに見つけた。
「あの、輝夜って…」
「あぁ、波長で分かった…」
「?」
「慧音と今付き合ってるでしょ?」
コイツは怖い…なんでも分かるんだな
「あぁ、そうだ」
「………」
優曇華とてゐまで無言に…
しかもあの二人同様光が…
「優曇華?」「あっ、あぁ!大丈夫大丈夫」
「…なんか不安だから慧音の所まで来てくれ!」
「…わかった♡」
優曇華達が不気味に笑ったのは気のせいだと信じたかったが
それが疑惑から確信に変わったのはあの部屋に入る時だった…
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