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『俺の友達の家は何かがおかしい』
えいAは、友達のBの家で遊んでいる。
○B家、寝室(夜)
ゲームで遊んでいるAB。
Bの母、ノックし、ドアを開ける。
Bの母「二人ともー、早く寝るのよぉ」
B「はーい」
A「あ、分かりました」
ドアを閉めるBの母。
A「うわっ」
B「あっ、いけるいける!」
A「やばい死ぬ」
B「やったー!」
A「えぇ負けた」
B「どんまい」
A「もう1回やりたい」
B「どんだけでもやろやろ」
A「次こそ勝って あ、待ってトイレ行ってくる」
B「はーい、一人でやってていい?」
A「あぁいいよ」
○トイレ
ドアを開け、トイレのフタを開ける。
A「ん?」
トイレの中を見るA。
A「なんか赤くね?(間)まあいいや」
○洗面所
蛇口を捻る。
蛇口から赤色の水が出る。
A「うわっ!?」
A「え、なにこれ血?」
少し顔を洗面台に近づける。
A「うわ、何このブツブツ」
顔を離し、部屋の中の空気を嗅ぐ。
A「変な匂いする…」
A、慌ててBの所へ行き、ドアを開ける。
A「おい!」
B「どうした?」
A「なんか蛇口から血出てんだよ!」
B「… ハハハ」
A「は?」
B「ドッキリ大成功ー!!」
A「はぁ、お前やったな?」
B「いやぁいい反応あざす!」
B、立ち上がり、Aの所に行く。
A「お前酷いぞ」
B「ごめんごめん(笑)」
B「じゃあ拭いてくるね」
A「あ、うん…どうやってやったらあんなリアルに出来んの?」
B「水性ペンを、周りにちょっと塗っただけ」
A「あー?…え、で」
B、Aの言葉をさえぎり。
B「あ!あのさ!俺レースで1位になったよ!」
A「えすご!プロじゃんもう」
B「いやいや」
AB、楽しそうに話す。
○ 洗面所
B「(蛇口を拭きながら)てかなんでついてきたの?」
A「別に?」
B「怖いの?w」
A「怖くねぇし」
B、水を流す。
B「え?なにこれ、なにこのブツブツ」
少し顔を洗面台に近づける。
A「そういうのいいから早くふ」
B、Aの言葉をさえぎり。
B「違う違う、こんなブツブツ入れてないよ、塗っただけだよ?」
A「取れてないんだろ?」
B「ちょっとだけ付けたのに」
A「あのさ、ここの(トイレに指をさして)トイレちょっと赤くね?」
B「それ僕も思った!てかさ、最近父さん帰ってくるの遅いんだよね」
A「え?もしかして、父さんの…血?」
B「怖いこと言わないでよ」
A「(小声で)殺したとしたら誰が…」
B「(小声で)もういいって」
ABの後ろからBの母が静かに来て、壁を軽く叩く。
A・B「うわっ!?」
B「早く寝なさいって言ったわよね?」
B「あ、ごめん」
A「は、はい寝ます、寝ます」
AB、急いで寝室に行く。
○寝室
B、布団に入り、Aも同じ布団に入る。
B「えちょ、Aの布団こっちだよ」
A「むりむり怖い」
沈黙が続き。
B「(小声で)もしかして父さんが来ないのって、母さんが殺したからなのかな?」
A「(小声で)あると思う、トイレに死体流したとか」
B「(小声で)でも蛇口にどうやって入れるの?」
A「(小声で)確かに…」
Bの母、ドアを開ける。
A「(小声で)やばいって」
Bの母、ゆっくり歩きながら。
Bの母「あのね、お父さん、浮気してたの、私ね、許せなかった」
AB、起き上がる。
B「そ、そうなんだ、と、父さん酷いね」
A「ひ酷すぎる」
Bの母「だから、誰にも言わないでね?」
B「い言わないよ」
A「言うわけないよ」
Bの母、部屋から出ていく。
A「(小声で)逃げる?」
B「(小声で)でも逃げたら、殺されるかもよ?」
○キッチン
包丁を2つ持つBの母。
○寝室
A「(小声で)俺嫌な予感する…」
B「(小声で)人殺してるし…んー、逃げるか」
AB、静かに玄関へ行く。
○玄関
Bの母「あれ?どこ行くの?」
AB、玄関の鍵を開けて、逃げ、それを追いかけるBの母。
Bの母「なんで逃げるの?誰にも言わないんだよね?」
A「じゃあその包丁なんだよ!」
B「確かに!」
Bの母「もうバレてるのね」
Bの母、走るのをやめる。
○道
A「はぁ、ここまで来れば…」
B「嫌な予感あったってたね」
A「逃げてよかったぁ…」
B「どうしよう、Aの家行っていい?」
A「あぁ、いい」
A、Bの母に刺され、Bも刺される。
A「うっ」
B「なん、で」
おわり