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僕は生まれた時から野球一筋だ。 1歳の誕生日には野球ボールとグローブがプレゼントされ小学3年生には野球チームにはいってレギュラーをとるレベルだった。 小学6年生のある日僕は勇気を振り絞り親に言った「野球の強い私立中学に行きたいよ、僕野球選手になるんだからいいでしょ?」 でも僕の願いは真夏に降る雪のように溶けていった 親は中学までは家から一番近い中学に行って普通の学生生活を送ってほしいそうだ。 小学生の僕からしたら親の言うことは絶対だ。 野球が弱いチームでも僕が強くすればいい。 僕は自分に言い聞かせ家から近い天使中学に行くことになった。 こうして僕は中学生になり野球部に入った。 今の時代は野球部に入る男女比は半分半分。 もちろん男女で部活を分けられてはいない。 1年生の挨拶が終わると急に監督が2.3年生を含む部員に番号を与えられその番号のかかれたバスに乗るよう言われた。 天使中学の野球部は伝統としてバスに乗るときはまず先頭ににキャプテン副キャプテンその後ろから監督が思う上手い順に座ることになってる。 なんと僕は2番目に座ることとなったのだ 僕の隣には女子の3年生の子の席らしいが今は学校をしばらく休むらしく僕は二人分の席を独り占めしてた少しラッキーに思えた。 これもまた天使中学の伝統なのだがバスの中では睡眠をとり少しでも体力を使わないという伝統がありバスが出発した5分後にはみんなの寝息が聞こえた。 僕は何度も寝ようとしたがなかなか眠れず周りをキョロキョロ見渡した。 その時15列あるバスの13番目に乗ってる雰囲気が大人びた女の子と目があった。 あの子も寝られないんだと思っているとその女の子が僕の方に来た。「君同じ1年生なのに2番目に乗るなんてすごいね。隣座ってもいい?」 僕は少し驚いたがそれを承諾した。女の子とはほとんど喋ったこともない。 なんだかすごく緊張してきたがその子がすごくフレンドリーに話しかけてくれるから緊張もかなり解けてきた。 名前はりょうかと言うらしい。たわいもない話をしていると僕の人生を大きく変えることが起こった。 りょうかは急に僕の耳を舐めてきたのだ。 暖かい舌が耳の中に侵入する感覚、初めて体感する極上の快楽だった。 僕が我慢できずに「アッアッ」と感じていると「シーっみんな起きちゃうよ」りょうかがすごく大人の雰囲気をだしてそう言う。 りょうかは僕が声を出すと何度も「可愛い」と行ってくれる。りょうかが可愛いと言ってくれるたびに僕の心は初めて満たされていった。 永遠に可愛いと言われながら耳舐められていたい。 だがとうとう時間が来てしまった。監督の目覚ましがなったのだ。「あと10分後ぐらいに着くぞ、そろそろ起きろ」 監督がそういい、みんなが起き始める中りょうかは急いで自分の席に戻った。 その10分の間に何度もりょうかをみたが、見るたびにりょうかはぼくのかおをみて微笑んでくれる。 バスが球場についた。 なんでも練習試合と1年生の挨拶がかぶってしまったらしい。 先生は1年生みんなに謝り、試合を見学してほしいといったが僕だけは試合に出るように言われた。 僕はレフトで6番を打つことになった。 だが中学に入って初めての試合。緊張しないわけがない。 守りはなんとかなったが、問題は打順が回ってきた時だ。緊張しすぎてどうしても力んでしまう。ベンチをみてもりょうかの姿がない 打ちごろのボールが来たのに力みすぎてキャッチャーフライになった。 監督は1年生の僕に緊張をなくしてもらうために試合に出したのか。「初めての打席でハットに当てられれば大したもんだ」といってくれたが僕は悔しかった。 2打席目1アウト満塁。ただでさえ緊張してる僕にこの場面は無理だ。結果はセカンドゴロでゲッツー。 2.3年生からもため息が出て僕はここにいるのが苦しかった。 3打席目2アウト満塁だがもうベンチからは期待の眼差しはなく怒号を浴びせられていた。 頭が真っ白だワンバンのボール球を振ってしまう僕。 もうだめだ、早く終わって。そう思った時「頑張って」大量の怒号の中からその言葉が聞こえた。「この声は」僕がベンチに目を向けるとりょうかがいた。なんでも練習中とんでいったボールを探してベンチに入るのが遅れたらしい。 りょうかの声が聞こえた瞬間僕の体中にある全細胞が全筋肉がバッティングに集中した。 外角低めいっぱいのボールが飛んできた。流すか?いや引っ張れるそんな確信があって僕は引っ張った。 僕は勢い余って打ったから転んでしまった。「打球は!」僕が打球を探しているとみんながレフトスタンドの方を見ている。 ピーっ審判が笛を吹き「ホームラン」ベンチ全員が大喜び。僕はとにかくこの喜びをりょうかに伝えたくりょうかにウインクをした。 りょうかはすごく喜んでいた。 この時僕は気づいたあのボールを打てたのは愛。愛の力だ 僕は耳を舐められた時からりょうかを愛していた。 僕の夢は野球選手になることから一生りょうかといることに決まった。 それから僕たちは告白などをしてないが一緒に帰ったり恋人のように過ごした。きっとりょうかも同じ思いだと信じて。 だがある時僕は全く試合に出せてもらえなくなりバスの席も後ろの方になった。 なんと彼女ができたことない監督が嫉妬をして僕が付き合っている噂を聞かれいじわるをされていたのだ。 はじめの方は試合に出れなくなってもりょうかが優しいことを言ってくれていたが、最近はなんだか冷たくなった。 今日試合のバスに乗る。もちろん席は後ろの方で隣はさえない男だ。 今2番目には同じ1年のたくみ君が乗っていた。 ずっとこのままなのかな、そう思っていると聞き慣れたあの音がする。 急いだ目を開けるとなんとりょうかがたくみ君の耳を舐めていた。 僕は急激な吐き気に襲われ、先生を叩き起こし近くのコンビニに止めてもらい人生で一番吐いた。「なんで・・・どうして・・・」 僕は何度もコンビニのトイレの壁に頭を打ちつけこれは現実ではないと自分に言い聞かせ何度も頭を打ち付けたが夢から目を覚めることはなかった。 コンビニ店員が心配して僕を見に来ると血だらけの僕を見て救急車を呼ぼうとしたが僕は逃げた。 部活のバスから見つからないように逃げ3時間死ぬ思いで走り家に着いた。苦しみから逃れたかったのか一度も休憩をせずに。 家に着きお母さんが「あれ?今日試合じゃなかったの?」といわれたが僕は流れた血を隠すように浴槽にこもり「ごめん・・・お母さん僕もう野球はやめるよ」 それからは学校からの電話や両親からの反対もあったが僕は不登校になり野球もやめた。 それから僕は学校の部活の時間にグラウンドに行きりょうかを写真で撮ってりょうかのポスターとフィギュアそして抱き枕を作った。 部屋の壁一面にりょうかのポスターを貼りフィギュア台を作り同じ制服を着せ眺め抱き枕で寝た。 その生活をしばらく続けクラスの男が僕にプリントを持ってきてくれた時、りょうかとたくみが付き合ったことを知った。 その瞬間自分の中に眠る闇が解放された。 部屋中のポスターを全部破り捨てフィギュアを壊し抱き枕を引き裂いた。 もしオーラが見えたとするならその時の僕の背後には禍々しい黒いオーラが充満したことだろう。 その時俺はりょうかが好きなのは俺じゃなく2番目に座ってるステータスだと気づいた。 りょうかは俺だけのもの。唇も声もりょうかの周りにある空気も全部俺だけのものだ。「復讐してやる、俺たちの愛を邪魔したゴミどもを1匹逃さず復讐してやる。」 僕はその日から地獄の特訓をした。 毎日20キロのランニング腕立て伏せ500回腹筋500回素振り5000回ピッチング5000球 ピッチャー経験はないが直接復讐するにはピッチャーが一番だと思った。 こんな量のトレーニングは以前なら絶対にできなかった。この時僕は復讐の力が一番だと知った。 そう、あの愛の力よりも。 ある日ピッチングをしてるとすごい変化球を取得した。「これだ!この球さえあればあのゴミムシどもに復讐できるふっふっふっはひゃーはっはっは」 そうして2年の夏僕はこの県で一番弱小と言われる悪魔中学に編入した。 もちろん親からはものすごく反発されたが僕のトレーニングを見て親が折れてくれた。 編入した年には大会に出れないらしい。だから復讐が行えるのは3年の最後の大会。 俺がこの学校の部活に入りピッチャー志望だっだがすぐさま即戦力だった。だれも俺の球を取れない。 もちろん俺はピッチャーになれた。だがここで問題が起こった。 誰も球を取れないのだ。もちろんあの変化球も。「取れないなら体で止めろボロボロになったらローテーションで変わればいい」 そんなことを言えば誰もやりたくなくなる。 一週間後には誰も部活に来なくなった。 僕はこいつらは悪くないことを知りながらもりょうかとのことを考えると復讐の手伝いをしないこいつらが憎くなってしまった。 俺は部活に来なかったやつの帰り道で待ち伏せをし後ろからバットで殴りつけ気絶させ人目のつかない倉庫に連れて行った。 そいつの目が覚めた時すごく怯えていた。「ごめんな、お前に罪はない。俺には愛した女がいる。でもそのためにはお前らにキャッチャーとして協力してもらわなきゃいけない。どんだけ空振りにしても振り逃げされたら意味がないだろ。天使中学の試合が終われば解放してやる。協力しないならまず一本一本指に俺がきたえたフルスイングを浴びせる、次に足だ、そして最後お前の頭」 そう言い終えると涙を流し震えながら頷いた。「すまない協力感謝する」 同じやり方でほとんどの部員を戻すことができた。 初めこそ罪のない人をいたぶることに罪悪感があったが次第に何も感じなくなった。 全ては復讐のためにりょうかへの愛のために そして最後の一人も同じように連れてきたがここで事件が起こる。 同じように手から潰して最後は頭と説明した後こいつは恐ろしいことを口にした。「お前知ってるぜ天使中学のビッチに惚れ込み次第には振られてその学校を去ったピエロがいるってな」 俺はその言葉を聞いた瞬間最後の理性が消え、気づいたらやつの頭をフルスイングしていた。 1日5000回素振りをしてたフルスイング無事なわけがない。 男は痙攣している、だが俺はすかさずやつの頭に二度目のフルスイングを浴びせた。「りょうかは俺の女だ、俺の女の悪口を言うな。」 怒りで何度も何度も頭を殴り続けた。 グチャグチャと頭が飛び散る音がしていたがしばらく殴るとカンカンと言う音に変わっていた 頭を殴りすぎてもう肉塊というより肉汁のようになっており肉の感触がなくなり下のアスファルトの音に変わっていたのだ。 だが俺の気はまだ晴れなかった。 この男への憎しみはもうない。だがりょうかへの愛が止まらず残りの胴体と下半身を「りょうかりょうか。またあの時みたいに耳を舐めて俺だけへの視線ちょうだい俺だけを愛してりょうかりょうかりょうかりょうかりょうかりょうか」 永遠にりょうかの名前を叫び続けてアスファルトの音になるまで殴り続けた。 理性が戻ってからも俺は冷静だった。「こんな愛してるんだから仕方ないよな」 警察に捕まって復讐出来なければ意味はない幸い全身がグチャグチャなので何とかコンビニの袋2枚に収まった。 恐ろしい匂いだったが我慢して袋に詰めた。 そうして、学校のカバンに袋を詰めて電車を使い海に行った。 流石に電車の中では匂いが漏れてないか、バレないかと不安だったがなんとか海に着くことができた。 人が見てないことを確認し海に肉汁を投げ入れ袋は風で飛ばされて見つからないように中に石を詰めて海に放り込んだ。 帰る時間はもちろん遅くなったがいつもと同じトレーニングをした。 次の日そいつは失踪したと言われて野球部全員居場所を聞かれた。 俺はもちろん知らないふりや驚いたり泣いたりした。 なんも罪悪感もなく驚いたり泣けることに愛と憎しみの力はすごいと実感した。 こうして3年生の最後の大会を迎えた。 結局最後まで俺の球は取ることはできなかったか体で止めてくれるまでにはなった。 抽選の結果2回戦で天使中学と当たる予定だ。 1回戦目の獄炎中学は俺は9番ライトだ。 俺が出れば完全試合だろうがそれではいけない。 最弱中学に負ける天使中学という実績がいるのだ 何だかんだ俺の球を受け続けた奴らだ何とか相手の球を打つことができて取られての6対4で勝つことができた。 もちろん俺の打席は全部三振 こうして天使中学との試合に臨むことになった。 やっと念願の復讐ができる高揚感が凄まじかった。 球場に入る、相手側のベンチを見るとりょうかの姿があった。 見た瞬間今までの苦しみ愛情全てが解き放たれ俺は射精していた。 こんなこともあろうかと替のパンツに着替えふたたび戻った。 ベンチを見るとりょうかとたくみがびっくりした表情で俺を見ていた。 どうやら俺が他の学校で野球をしてたことを知らないらしい。そしてあの監督もいた。 「プレイボール」 審判の合図とともに試合が始まった。 俺は先行1番ピッチャーだ。1番の理由は単純にたくさん絶望を味あわせることができるからだ ピッチャーはたくみ。俺はわざと空振りをし追い込まれた。 たくみの性格上次でやつの一番得意な球フォークが来るはず。これでやつを潰す。 カキーン。「ファール」 予想通りフォークが来たが長年の恨みで力んでたらしい。懐かしいなあの頃を思い出す。 「ファール」「ファール」 なかなか前に飛ばない、だがおれはりょうかの顔を見てあることを思った。 カキーン。打球はライナーで球場の外へと飛んで行った。 おれは自分のベンチではなく相手のベンチを見てりょうかにウインクをした。 だが当然昔の反応はなく冷めた表情だった。 だがおれは満面の笑みでダイヤモンドを回った。 おれのホームランでりょうかの肌に少しでも触れた男が打球を食らって死ぬことを想像したら簡単にホームランが打てたからだ。 死んだとこを想像するとニヤニヤが止まらない。 たくみは見るからに落ち込んでる。たまらなく気持ちいい。 替えのパンツ足りないかもな。 たくみは雑魚からしたらいいピッチャーらしくそのあとは三者凡退だった。 そして俺の初舞台のピッチャー。投球練習を見てる奴らは全員驚いている。球が取れずに全部体と顔に当たるキャッチャーもそうだが俺の160キロの球にみんな驚いている。中学で160キロはまず見ないからな。それに俺には最高の変化球がある。 「たくみは3番りょうかは8番か、少し遊んでやろう」 一人目と二人目をフォアボールで出す。 ノーアウト1.2塁、たくみの打順 俺は思いっきりストレートを投げた。 三球三振。おれは空振りした瞬間笑ってやった。 5番まで全部三球三振に抑えた。 おれ以外の打順は意味ないこいつらも3人でアウト。 そして2回裏6番7番をフォアボール8番のりょうかがでてきた。 ここまでくるとりょうかはおれの復讐だと気づいたらしい。ものすごい形相で睨んでくる。「そんな怖い顔しないでくれよ、俺はお前のためにはじめてをとっておいたんだから。りょうかお前に俺のはじめて捧げるよ。愛してる。これが俺の最高級の変化球だーー」 ボールはかなり低く落ちてる。「こんなクソボール降るわけないないでしょ」 ボールはワンバンしてミットに収まった。「ボール!」 審判がいった。 俺はまあこうなるだろうと予想はしていた。「おい、審判ビデオ判定だ」 俺は自信満々に答えた。「何をいっている、あんなワンバン。ビデオ判定する必要はない。」 生意気にいったせいか少しキレ気味で答えられた。「いいから判定しろ。もし間違いならば二度と抗議はしない」 審判は舌打ちをしながらビデオ判定を行った。「こっこれは! 」「えー、ただいまの判定ボールと判定しましたがストライクの判定になります」 これにはあのゴミ監督も大怒り。「どういうことだ、俺にも見せろ。なっなんじゃこりゃ!」 ゴミ監督が相手のベンチで説明をするとみんなが驚いた。 どうやらりょうかは何が起こっているかわからないみたいだ。監督もびっくりしてタイムを取らない そして試合が再開。「どうだった僕のはじめて何度でも味わってね」 またさっきの低めのボール「今度はよく見て突き止める」「嘘!ワンバンしていない、ボールが上に登っている。まるで竜のように」「ふっふっふようやく気づいたか、名付けてドラゴンスカイ」 そう、球はバウンドしてなくバウンドしたと錯覚するほど上に伸びているのだ。「どう?はじめてを捧げてる僕は可愛い?また可愛いっていって」 三球三振三ドラゴンスカイだ 9番1番ももちろん三振 そして俺の打順が回って一球目をホームラン「もう野球も飽きたな」 次の回俺は荒れ出した、息も上がりコントロールも定まらない。そしてノーアウト1.2塁でたくみが現れた。 俺のコントロールはまだ定まらなかった。その時!「デッドボール」 俺の160キロがたくみの頭にヒットしてヘルメットも割れていた。 相手ベンチがひどくざわついている「お前なんてことしてくれたんだ、死んでるかもしれないぞ」 俺は土下座した。 5分ぐらい経ったぐらいか審判の方に頭を挙げろと言われたがあげられなかった。 だって頭をあげたら本当はわざと疲れたふりしてデッドボール当ててニヤついてるのがバレてしまうからだ。 泣いてるふりをして必死に笑いをごまかした。 それから10分後ぐらいについに頭をあげた。 たくみは救急車で運ばれたらしい。 俺はみんなが見ていない好きにりょうかにウインクした。 りょうかは血の気が引いていた。 そして試合は進み俺はバレないように少しずつ調子を取り戻した。 りょうかの打席だけは全力でドラゴンスカイをぶつけたが。 3打席目が回ってきた。 知らないやつを打ちのめしてもつまらない。 僕は終わらせることにした。この復讐劇を こいつは僕を敬遠した。僕は苦しかった憎しみを全て思い出した。その全てをバットに込め敬遠ボールをおもいっきり打った。打球はベンチのゴミ監督の頭に直撃。 血を大量に流した。 同時にたくみが搬送先で死んだ情報も入りこの試合は中止となり後日再試合となった。 復讐が終わった。やっと僕は自分を取り返せた気がする。 歩道橋の上から叫ぶ「疲れたあ!」 僕は僕を取り戻した そこでりょうかがやってきた。「お願い、もうこんなことやめて」 りょうかは震えている、次は自分だと思われてるのか。 「だってあの二人がいなければ僕たちはずっと幸せだったんだもん。あいつらがいなければ!」「ごめんね、でも今日の試合すごいかっこよかったよ。私また君と昔みたいにいたい」 りょうかは震えながら言った。 もちろんわかっている、りょうかは殺されたくないからもしくはぼくのドラゴンスカイの球のスパイとして言っている。本気ではないと。 でもそれでよかった、どんな形でもぼくはりょうかといたかった。「でも昔みたいに裏切るでしょ。もう信じられない」僕はまだ他のセリフを待っていた「そんなことないよ、私君のためならなんでもできる、大好きだよ。」 この言葉を待っていた、りょうかが僕のものになる。「じゃあもし僕が永遠に一緒にいたいから一緒に飛び降りて死んでくれるって言ったら飛び降りれる?」「君がそうしたいならもちろんいいよ、私君といられるだけで幸せだよ」 無理に言ってることはわかっているもちろんその気がないことも、でもそれでいいそれでもりょうかといたい。「これでやっと僕たち一緒だね。本当にあの時は幸せだった。でもね、僕はもう、汚れている。君も他の男の耳を舐めた。だから来世でお互い綺麗になってやり直そ。僕は来世で人は殺さないしりょうかは僕だけを愛して僕だけを食べるの、愛してるよりょうか。早く来世で会いたい。」 りょうかは誰が見てもわかるぐらい凄まじく震え出した。 ぼくはそんなりょうかを抱きしめきファーストキスを捧げた。 僕はりょうかを抱きしめながら唇は離れないように歩道橋から飛び降りた。 不思議と死ぬことは怖くなかった。死よりも唇の感触がとても気持ちよく幸せだったからだ。 落ちてる中僕は神に祈りを捧げた。 また次の来世今度は邪魔されることなく何も知らない無垢な僕を大人びたりょうかが食べにきて欲しい。 そしてその幸せをいつまでもずっと続きますように その後飛び降りの現場にいた人たちの証言によりカップルがキスをしながら飛び降りたと証言され、カップルが親から反対されて二人で心中したなどの噂が報道されてしばらくテレビやネットはこの事件でもちきりだった。 50年後 僕は中学生になり野球部に入った。 僕の学校天使中学ではなんと野球部員が僕以外全員女子だった。 ほとんど女子と話したことないのにやっていけるかな。 監督も女性で結婚しておりすごく幸せらしい。 挨拶が終わった後急に監督が2.3年生を含む部員に番号を与えられその番号の書かれたバスの席にのるように言われた。 天使中学の野球部は伝統としてバスに乗るときはまず先頭ににキャプテン副キャプテンその後ろから監督が思う上手い順に座ることになっている。 なんと僕は2番目に座ることとなったのだ 僕の隣には女子の3年生の子の席らしいが今は学校をしばらく休むらしく僕は二人分の席を独り占めして少しラッキーに思えた。 これもまた天使中学の伝統なのだがバスの中では睡眠をとり少しでも体力を使わないという伝統がありバスが出発した5分後にはみんなの寝息が聞こえた。 僕は何度も寝ようとしたがなかなか眠れず周りをキョロキョロ見渡した。 その時15列あるバスの13番目に乗っている何故だか懐かしい感じがする雰囲気が大人びた女の子と目があった。 あの子も寝られないんだと思っているとその女の子が僕の方に来た。「君同じ1年生なのに2番目に乗るなんてすごいね。隣座ってもいい?」 会ったこともないのに何故だかものすごく懐かしい気持ちになった。 僕は承諾した。何故か嬉しい事が起こる気がしたからだ。