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璃子の「好きピ」が**西山先輩**だと知った日から、私は全力で応援モードに入っていた。
「まずは、もっと話す機会を増やさないと!」
「え、でも…そんなに無理して近づくのも変じゃない?」
「何言ってるの!まずは仲良くならないと始まらないよ!」
璃子は少し不安そうな顔をしながらも、「うん…」と頷いた。
***
**数日後、部活**
「西山先輩、お疲れさまです!」
璃子が思い切って声をかけた。
(よしよし、いい感じ!)
「お、璃子ちゃん。お疲れ〜。」
西山先輩はいつもの軽い感じで返事をした。
「西山先輩、最近すごく忙しそうですね。」
「まぁな〜、部長って結構やること多いし。自由人だった須田先輩の時とは違って、俺がちゃんとまとめなきゃな。」
「そ、そうですよね!西山先輩って、しっかりしてるから、みんな頼りにしてますよ!」
「おぉ、褒められた〜。」
(いいぞ璃子!!)
西山先輩は楽しそうに笑っていた。璃子の顔も少し赤くなっている。
(うんうん、これは順調…!)
でも、その時――
「……。」
ふと、広瀬先輩が少し離れた場所で、無言で私たちを見ていた。
(……ん?)
いつもと変わらないクールな表情。でも、どこか…気にしてるような気がした。
(え、まさか…?)
(広瀬先輩、もしかして西山先輩と璃子のこと気にしてる…?)
いやいや、そんなことないか。でも、なんか引っかかる…。
この時はまだ、私の胸騒ぎの正体がわからなかった。
だけど、それが**これから大きな波乱を生むことになる**なんて――。
私はまだ、気づいていなかった。