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はぁ…
結局黒井のことをずっと考えてしまう。
こんなことしてたってどうにもならなのに、
ここは以前俺が光らなくなった日に黒井に連れてきてもらった場所だ。
何気にこの雰囲気が好きで何となく来てしまう。
「辛い」
黒井に彼女が出来て、一人の時間が増えて、余計にアイツのことを考える。
こんな気持ち無くさないといけないのに
こんなことを考えていると涙が込み上げてくる
なんて情けないんだ
ここで泣いたのは2回目だななんてしょうもないこと考えながらボーッと夕日を見ていた。
「ひかる?」
聞き馴染みのある声が聞こえ、ふっと振り返ると
そこには黒井とその彼女が立っていた。
「え、大丈夫!?なんで泣いてるの?!」
「…別になんでもねえよ」
ここだけは俺とアイツの2人きりの場所だったらなんて、
そんなわけないのに…
「知り合い?」
「うん 友達 ところでひかるホントに大丈夫?」
もうここには来ないようにしよう
そして今度こそこのを気持ち忘れよう
「ホントに大丈夫だから じゃーな」
「え、もう帰っちゃうの」
「用事あるから」
俺はそう言い逃げるようにその場から立ち去った。
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次の日
「ひかるおはよー」
「あぁ、おはよ」
「昨日さ、別れたんだよね」
「…え? 誰と?」
「だからまみちゃんと!彼女だったこ!」
「は!?なんで!?」
それから黒井は少し考える素振りをして
「うーん。方向性の違い?」
本当に意味がわからない。
なんでそんな解散するバンドみたいな理由なんだよ
「昨日までは普通に仲良かったじゃんか、」
「そうなんだけどさー」
「…」
「ひかるが帰ったあとまみちゃんに
『私の事本当はあんまり好きじゃないでしょ』
『さっきの子か帰ってから私との会話も上の空だし…』
って言われて」
「…」
「俺が本当に好きだって一緒に居たいって思うのは光なんだ、て気づいて」
「まみちゃんに『そうかも』て言ったらビンタされて振られた」
「……なんだよそれ、ほんと意味わからん…」
「だから光、俺と付き合って欲しい、!」
少し震えた声で黒井が言った。
「…嫌だよ…おまえとは付きたいたくない…」
泣きたくないのにどんどん涙が零れていく
「おれも…付き合ってみたらやっぱ違ったって…
捨てられたら…もう立ち直れない」
「 そんなこと絶対にしない!ずっと大好きだから!」