リクエスト頂きました!
なつねこにしては珍しいセンシティブではない話ですねぇ
今めっちゃノベルにハマってる 楽しい
注意
・青桃(🤪🍣)
・色々な意味で激しめ
・走り書きなので雑めです
・ちょい病みなのかな
・マフィア
・バディ(相棒)など
・一応R12?13くらい?
・死ネタあり
・誤字脱字ありだと思う
すたーと_
じりりりりりり、
8月9日。セミの鳴き声がうるさく鳴り響く夏、俺は目覚ましの音で起き上がる。
この世には2種類の人間がいる、なんて1度は漫画やアニメで聞いた事のあるセリフだろう。
その「2種類の人間」なんてやらは人によって変わっていくらしい
俺にとってはそれが「愛される人間」と「愛されない人間」だった
もちろん、俺は後者に含まれる
……こんな考え方をするやつは大体そっちを選ぶと思うけど。
病みアピなんて、構ってくれなくて嫉妬したどっかの誰かさんが勝手に作った言葉だろう。
なんて勝手に考えていたい
本当にその病みアピをする人類がいるって事に吐き気がしてしまう
そういうやつのせいで俺みたいな人間の「ヘルプ」の言葉が掻き消されてしまう
本当にくだらないよね
君もそう思うでしょ?
ね、…まろ?
い「……なんやねん、さっきから俺の方見て」
「喧嘩売っとるん?」
な「まさか笑」
今はこの黒縁メガネを掛けてソファにだらーっと座っている男、
まろが今の仕事仲間、…いわゆるバディだ。
バディなら俺を愛してくれる
い「よーし、仕事や仕事っ」
な「えー…」
い「ん、これ今回の依頼」
な「ふぅん……総理大臣ねぇ…、」
い「今回かなり金が入るらしいで~笑」
な「そっか …それに」
総理大臣なんて愛されてるもんね、?
な「愛されてるやつは殺さないと不平等だよね笑」
い「あは、笑 まだその考え方しとったんや」
たん、
ぱん、
ばん、
なんて簡単な発射音が部屋に響く
そこには俺とまろと …血だらけの総理。
もうとっくに息は無いだろう。
俺がイラつきすぎて必要以上に打ってしまったせいかもしれないが。
な「愛されるやつはこの世には要らないんだよ。」
また俺はそいつの死体に向かって ばん、と銃を打った。だがもう弾は抜けていた。
ちっ、と舌打ちをしていた俺を見て
まろはくふふ、と静かに笑っている。
な「……なに?」
い「いやぁ、ないこはないこやなって笑」
な「なにそれ、笑」
「…これで依頼終了?」
い「ああ、あとはこの部屋にある金になりそうな物でもちょっと持って帰ろか?笑」
な「まろってば悪すぎ、笑」
い「嘘やってーさすがにボスに殺されるわ」
い「さ、帰ろや?」
夜、俺とまろは組織に戻って部屋に帰った
部屋は俺とまろで合同で使っている。
ダブルベッドでいつも2人で寝てるが、これが意外と広い。
いつもの様に2人でベッドに入るとギシ、という音が鳴り響く。
このベッドは壁に密着していて、まろはいつも俺を壁側にして寝かせてくれる。
俺を床に落とさない為か、なんて考えてると意外とまろは紳士だなと思う。
こんな変な仕事してるのに…
俺が眠りにつきそうな頃、まろに話しかけられた
い「なあ、ないこは …なんでこんな汚れ仕事しとるん?」
な「………幸せなやつを殺すため」
い「せやろな」
な「いふは?なんで?」
い「ん~…、結構 俺もやで」
な「そうなの?」
い「まあな笑」
な「……結局 愛なんて交換条件だよ」
い「交換?」
な「愛する代わりに愛してもらえる、的な」
い「あ~なるほどな」
な「でもいくら尽くしても俺らは愛されなかったね笑」
い「………そうやな」
愛なんて交換条件、何もしてなくても好きと言われる世界はただの子供だまし だ
い「…………、」
隣で零れ落ちそうな群青色の瞳をしている彼の横顔をそっと見つめていた。
まろ
まろ、…
まろ………、
俺はまろの事、ちゃんと愛せたよ?
だから…
な「俺のことも、愛してよ……、」
愛なんてのは交換条件らしい。
俺もその意見に結構同感だ。
い「………たしかにそうかもな」
な「え、?」
い「いや、愛す愛されるのこと」
な「あぁ…、」
い「なんやねん笑 自分から言ったんやろ」
なんか考え事でもしとったんかな?
邪魔してもうたかも…
な「ん、俺 もう眠いかも」
い「あーごめん笑」
「おやすみ、」
な「おやすみ…、」
そこから何日経ったのだろう
俺は今、1人で仕事をこなしている
ないことは出来なくなってしまった
たん、
ぱん、
ばん、
なんて簡単な発射音が部屋に響く
そこには俺と …血だらけの今回の獲物。
もうとっくに息は無いんやろう。
イラつく。
イラつく。
イラつく。
イラつく!!!
なんでお前らみたいな満たされているやつが生きていてッ
………………………ないこは…っ
い「ないこはッ」
じりりりりりり、
8月10日
セミの鳴き声がうるさく鳴り響く夏、俺は目覚ましの音で起き上がる
そこにいつも隣で寝ているはずのないこの姿がない
心配になって部屋をうろちょろしていると急にスマホの通知音が鳴る。
『まろ起きてるー?』
『散歩行ってた』
『これからスーパー行くけど欲しいものある?』
ほっとした
俺はすぐに返信し、また2度寝をした
本当に馬鹿だった。
そして俺は電話の音でまた目を覚ます。
組織からだった
い「はーい、もしもしー また依頼ですか?」
い「…………ッは?」
俺は急いで車を出し、息を殺して走らせる
ないこ、…
ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ、ないこ…、
い「ないこっ…」
そして、小さな会場に着く。
まあこれくらい目立たないのが仕事上の都合がいいのかもしれないが
おれはチェックインをすぐに終わらせ、用意されていた部屋に駆け込む。
そこには予想通り早めに来ていた仲間たちが沢山いた。
みんなみんな、…泣いていた
俺はそこで眠っていた彼に駆け寄った。
安らかに、気持ちよさそうに、
…棺桶の中で眠りについている
なんて愛おしいのだろう、なんて美しいのだろうとこの期に及んで考えてしまうのが鬱陶しい。
い「ないこ…、」
本当に馬鹿だ。呼びかけても彼が返事をすることなんぞ無いのに。
彼の胸部には弾丸が埋め込まれた跡がある。
撃たれて死んだのだろう。
苦しんで、もがいて、静かに泣きながら。
い「あの…、これ 燃やすんですか…?」
「え、はい…まあ…それが普通なので」
い「なら…燃やす前に俺とないこの2人だけの時間…、をください」
「…………分かりました、特別ですよ」
い「なあないこ…」
い「俺ないこの為に毎日相談乗ったり話してあげたりご飯用意したり愛してあげたり守ってあげたり頷いてあげたり…っして、」
愛なんて交換条件、…いわゆる契約なんやろ?
い「俺、ないこの為に頑張ったんやで?」
「契約…っ、契約ならさ、」
い「今からないこの方に行くからっ、沢山抱きしめたるからっ…」
い「俺のこと…沢山褒めてや、?」
『速報です。8月10日、男性の遺体が葬式で発見されました。その男性は知人の葬式に来たとの事で、パニックになり自殺したと予想されています。また、その男性は裏組織との関係があるとのこと、ただいま捜索を進めています。繰り返します、ーーー……』
テレビ速報の声がしたかと思えば、俺は生身で今日も這い上がる。
最近ずっとこの夢を見ている。
もちろんもう「内藤ないこ」なんて男は存在しない。
俺はずっと望んでいるんだな。
ないこに会いに行く夢。
恐怖心からかそんなこと出来ないけど
この世界は理不尽で。
こういう汚れた世界だからこそ存在意義がある自分が大っ嫌いだった。
光輝くあなたが霞んでしまうこの汚れた世界が大っっっ嫌いだった。
君だけは、大好きだったんだ
桃色の髪も、同じ色をした瞳も唇も。綺麗に伸びたまつ毛も整った体つきも爪も歯も手も太ももから脹脛まで、血も汗も涙も骨すらも愛していたよ。
だから、あの夏を繰り返す。
8月9日の、ないこの笑顔を。
じりりりりりり、
8月9日。セミの鳴き声がうるさく鳴り響く夏、俺は目覚ましの音で起き上がる。
そこには俺の顔を覗き込んでいる愛おしい彼の顔。
い「……なんやねん、さっきから俺の方見て」
「喧嘩売っとるん?」
な「まさか笑」
笑いあったあの日々を
思い出させてくれ。
『速報です。9月15日、隣人からの相談により、男性1名が薬物乱用の罪で逮捕されたとのことです。男性の身内が1か月前に亡くなっていたことが分かり、現実逃避のために大麻を裏ルートで購入したと考えられています。男性は薬物が無い今でも妄想、幻覚、幻聴を繰り返しているとの事で、日にち感覚が異様にズレています。繰り返します、ーーー……』
じりりりりりり、
8月9日。セミの鳴き声がうるさく鳴り響く夏、俺は目覚ましの音で起き上がる。
君がいなくなるまで、あとーーーー………、
【契約なら…。】えんど
?????
謎に長いですね…、
これで良かったのだろうか……
あと雑談なんですが 8月9日って主の誕生日なんですよ!!
ちょうど夏っていう設定だったから使いました
「爆撃の日」と「ハグの日」という意味があるんですよね…
今回どちらもテーマにして使いました
頑張った!!
次の小説では絶対にR18出します!約束!
リクエストありがとうございます!!
これからも沢山ください!
おつなつです!
コメント
5件
うん、好き。
初コメ失礼します。 ぶっちゃけ言うとこの話ぶっ刺さりした((( まず、書き方が上手すぎます、天才ですね😇😇 これからも、陰で応援させていただきます🙇🙇