テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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カンヒュSS詰め

第1話 - 🇬🇱☠️❌👍❕🇦🇶🥰　微🇦🇶×🇬🇱

121

2025年03月19日

#カントリーヒューマンズ

#Countryhumans

#ショートストーリー

吊るされ天気

※注意※この話には以下の要素が含まれます

・死ネタ

・自殺描写

・凄惨な死体の詳しい描写

・微🇦🇶×🇬🇱要素

上記の内容が受け入れられる方のみお進みください

また、この作品によって特定の国に対する反感の助長または、反社会的思想の肯定や擁護、誘発をする意図はございません

あくまで創作物としてお楽しみください

大部分が北極圏に位置するデンマークの自治領、グリーンランド。

彼は今、崖の上から街を見下ろしていた。

美しい景色とは対照的な、ハイライトの消えた瞳でぼんやりと眼下の景色を見つめている。

じっと背中を丸めて座り込むグリーンランドの顔色は暗い。

「もう、いやだぁ､､､」

力無くそう呟く。

氷と雪に覆われた極寒の大地、年々溶け続ける氷床、鬱々とした極夜。

いやなこと。

それら全てが、少しづつ、けれど着実にグリーンランドの心を削る。

毎年、毎週、毎日毎日毎日､､､､､､

生きている限り、ずっと続く苦痛。

漠然とした不安。

ずっと薄氷の上にいるような恐怖。

侵食してくる生への嫌悪。

それらを甘んじて受け入れなければいけない不快感。

グリーンランドは知っていた。

この苦痛を終わらせる、最も簡単な方法を。

「もう、良い、よね､､､？」

ゆっくり立ち上がり、柵を越えた。

そのまま一歩＿＿＿

「🇬🇱❕（グリーンランド！）、🫵🏃😰……？（そこで何しようとしてるの……？）」

「！」

「びっくりした、南極かぁ！」

声の主は南極だった。

とても険しい表情でこちらを見つめている。

グリーンランドはそっと踏み出しかけていた足を戻した。

地球のほぼ真反対にいる南極が何故こんな所にいるのか。

これから死ぬグリーンランドには関係の無いことだ。

「ねぇ、南極。遠くからわざわざ来てもらって悪いんだけど、今日はもう帰ってくれない？」

「🇬🇱（グリーンランド）、🫵🧗❕（そこは崖だよ！）🤷‍♂️🏃😰❔（本当に何しようとしてるの？）」

南極の言葉は不思議だ。

人間が殆ど住んでおらず公用語が無いため、どこの国の言葉でもない言葉で話す。

だか、グリーンランドにだけは、他の国には理解できないその言葉がわかる。

最早、2人だけの言語と言っても過言ではない。

先ほどの南極は、言葉の端々に心配と焦りと少しの恐怖を滲ませていた。

きっと、グリーンランドの抑えきれなくなった自殺願望を感じ取ったのだろう。

「⚠️😱（危ないよ）🇬🇱⁉️（グリーンランド！？）🚷🙅❕（入っちゃダメでしょ！）🕳️☠️‼️（落ちて死んじゃうよ！！）🫴🚶❕（こっちに戻って来て！）🙏‼️（お願い！！）」

「止めないで」

「🇬🇱……❔（グリーンランド……？）」

「僕はね、ずっと死にたかったんだ」

グリーンランドの瞳が溶けたように歪む。

「もう、生きていくのに耐えられない」

微かに震える声で南極にそう告げた。

「疲れちゃったの」

南極は知っていた。

グリーンランドが、ずっと前から死にたがっていたことを。

南極は分かっていた。

グリーンランドは余程のことが無い限り、自殺を止めないであろうことを。

そう、余程のことが無い限りは。

「南極、お願い。僕を死なせて」

涙が、ハラハラと崖の際に落ちて土を湿らせる。

南極はさっきまでの険しい表情から一転して、凪いだ表情をした。

「……👌（わかった）。😶（でも、）、🤏✋（ちょっとだけ待って）」

「え､､､」

南極は、グリーンランドが楽になろうとするのを止めるつもりなのだろうか。

「🤏❕（ちょっとだけ！）😮🎬😢☺️❔（これで最期なんだから、ね？）🙏‼️（お願い！！）」

必死になってそう言う南極。

友達の頼みだ。

最期ぐらい、聞いてやっても良いじゃないか。

「わかった、これが最期だもんね」

そういうと、南極は一瞬だけ悲しそうな顔をした。

「🇬🇱（グリーンランド）、👀（見てて）」

南極は走って崖から遠ざかる。

「？南極、何して…」

ダダダダッ！！

走ってこちらに向かってくる。

跳んだ。

柵を越えた。

着地できる地面はない。

「南極！！？？」

「😱😱😱😱😱😱‼️‼️（い゛やああぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁ！！！！）」

あたり一帯に南極の悲鳴が響いた。

「☠️🙂‍↔️（死にたくない）☠️🙂‍↔️（死にたくない）☠️🙂‍↔️（死にたくない）😰（ヤダ）😰（ヤダ）😰（ヤダ）☠️🙂‍↔️‼️‼️（死にたくない！！！！）」

真っ逆さまに落ちていく。

「⌛️⏳（時間戻したい）⌛️⏳（戻したい）🕳️☠️😱（落ちて死んじゃう）🏃❌⭕️‼️（やらなきゃ良かった！！）」

後悔を叫びながら、ずっとグリーンランドを見つめている。

「🆘🇬🇱🆘‼️（助けてグリーンランド助けて！！）☠️😱（死んじゃう）😱😱😱😱（あ゛あ゛ぁぁぁぁああぁ）☠️🙂‍↔️（死にたくない）☠️🙂‍↔️（死にたくない）☠️（死にた）

長い長い断末魔、それがプツリと途切れる。

水っぽく、粘着質な鈍い音を立てて、南極は頭から地面にぶつかった。

頭蓋が割れ、血液と脳みそ、脳漿をそこらじゅうにぶち撒けている。

右手と左足はあらぬ方向に曲がり、折れた骨が皮膚を、分厚い防寒具を突き破っていた。

緩やかに血溜まりが広がっていく。

光を失った死体の目玉が、まだこちらを向いている。

一瞬のことだった。

それでもグリーンランドにとっては永遠のことのように思われた。

「ひっ､､､」

友達が死んだ。

目の前で悲惨な死体になった。

その恐怖から、思わず後退りをして柵にしがみつく。

怖い。

さっきまであんなに死にたいと思っていたのに。

「いやだ」

いやだいやだ

「怖い」

死にたくない

あれから数週間が経ち

「南極､､､」

南極の葬儀は終わり、いつもと変わらぬ日常に戻ってしまった。

何度も何度も蘇る、南極の断末魔。

グリーンランドはずっと部屋に閉じ籠もり、以前変わりなく、生への苦痛を感じていた。

死に顔。

変わったことといえば、常に抱いていた希死念慮が消えたこと

目。

そして

ずっとみてくる。

「ごめんね、南極､､､」

「🇬🇱（グリーンランドが）☠️❌（死ななくて）👍❕（良かった！）🇦🇶（僕は）🥰（嬉しい）」

「もう許してぇ！！！」

割れた頭、突き出た骨、あらぬ方向に曲がる足、光のない目、不思議な言葉。

あの時の死体と同じ南極。

その幻覚を見るようになったことだ。

あとがき

いかがでしたでしょうか？

Youtubeのショート観てたら流れてきた、とある匿名掲示板まとめから連想しました。

自殺を明るい未来じゃなくて、恐怖で止めようとするのとても純粋で可愛い。

人間殆ど住んでないので、南極は純粋だと思うんです。

南極の話し方、一度やってみたかったんですよね。

ものすごく面倒で楽しい。

自分の文章とイラスト嫌いなのに、好みのやつが少ないという悲劇。

私をパクって良いから増えてくれ。

ただし丸パクリは萎えるからやめてね。

この部屋はこれから、3000字以内のカンヒュを雑多に詰めることにします。

カップリングとか旧国とか死ネタとか死ネタとか。

最初に注意書きするのでちゃんと確認してからの閲覧お願いしますよ。

誤字脱字、その他誤りを見つけたら報告してくださると嬉しいです。

毎日投稿1日目でした。

それでは。

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