※不穏、自殺、暴力、自傷、等など注意
また本家には一切関係ありません
ci「……..」
syp「…..」
雨と共に流れる沈黙
ゴロゴロと鳴く雷
俺の目に映ったアイツの姿は
濁った水面のような目
いや、俺が濁っているのか、
けれど、一つわかったことがある
きっと、彼は
本当の幽霊なのだろう
まるで今にも消えそうだ
そんな、
コイツと居られる時間はもう
少ない
そんなこと、わかってるのに
わかってるはずなのに
俺はただただ
雨と共に流れる沈黙と大粒の涙
それを誤魔化すのに必死で
声を掛けれなかった
その時
彼が
俺の頬を微かにつまんだ
ci「え……….?」
syp「ニコッ、」
彼は微かに俺に見られないように
微笑んだ
そして、涙を流していた
俺には理解出来なかった
ふと、
目線がショッピの腕に行った
ci「……え、”っ、?
しょ、ショッピ、?
何、その”腕”、」
そう、
彼の腕は少しずつ透明になっていっていた
徐々に体が透け、消えていっていたのだ
syp「嗚呼、気付いちゃったか、」
怖くなった
そうだ、
ショッピは幽霊だ
いつか、この世から消える、
そう思うと涙が止まらなかった
ci「な”ぁ、ッ
消えないよね、ッ?ポロポロ、」
彼は少し黙った、
悟っていたんだ
syp「………ごめん、
だって、俺
お前に殺されちまったんだわ
だから、この世から居なくならんといけん、」
ci「やた”よ、っ、
消えんといて、
ショッピ、ごめん、ほんまに、
だから、ッ!!!」
嗚呼、本気に、本音で
そんなこと言われると
この世から去ることに躊躇っちゃうやろ、
でも、
幽霊は消えちまうんや
時期に梅雨が明ける
俺は、この世に居られるのは
梅雨時だけなんや、
すまんな、チーノ
syp「ごめんな、チーノ
まだ、俺も一緒に生きたかった、けど、」
ci「いやや、!!
ショッピ、!」
相棒やん、
俺、唯一の後輩なんやで?
相棒なのに
そしたら、俺、
どうやって生きていけばええ?
ひたすら泣くことと、本音をぶつける
ことしか俺には出来なかった
何も出来ない無力な俺には
ci「……最初は、ショッピに
対しての嫉妬心やったんや、
なのにこんなに、
こんなことになるなんて、ッ、ポロポロ」
嗚呼、そうだったんだ
嫉妬心、か、
俺も持ってたな
でもコイツは俺よりずっと
苦労してきたんやろな
そう思いながらも
泣きじゃくるチーノを見て
俺の透けてく身体にも時間が
あと少ししか時間は余っていない
俺は決心して
あるお話を始めた
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