br視点
ザザーッ、ザザーッ
『わぁッ、!』
『海だーッ!』
「めっちゃ綺麗、!エメラルドグリーンじゃん!」
『えへへッ、おらっ!』パシャッ
「ッちょお!俺も…!」バシャッ
『ちょ、やりすぎッ!仕返しだー!』パシャッパシャッ
「ッあははっw俺らめっちゃ楽しんでんな!」
『あっはぁ!w』
「ぶるーく!」
『んー?』
「向こうの方も行ってみようぜ…!」
『ちょ、待ってよー!』
「え、あれさ…」
『…ピアノ、?』
「ストリートピアノじゃん、!弾こ、ッ!」グイッ
『ちょ、ッ!手引っ張んないで、!』
「白くて、綺麗なピアノだな。」
「ぶるーく、俺の演奏聴いてよ」
『えっ、?うん、良いよ!』
シャークんが弾き始めたのはあの“ワイツ”の曲だった。
水面に光が反射して、シャークんの緑の瞳が輝いて、
まるで、
まるで、
天使のようだった。
『本当に、好きなんだなぁ、』(小声)
「ッ、ぶるーく、!」
『ん、?何、w』
「いッ、しょに、弾かない…?」
『え、?僕、ピアノやめちゃったし…w』
「いーの!連弾しよ、?」
『…良いよ』
「よっ、しゃ…!」
本当に、僕に、弾く権利があるのだろうか、
僕は自分の気持ちばかり優先してシャークんのことを困惑させたのに?
「?ぶるーく、どうした?」
「何、弾く?」
それでもシャークんは喜んでくれている。
自信も、技量も無いのに。
「やっぱ、やめたい…?」
「俺がリードするよ、頑張るよ…?」
ごめんね。
「…ぶるーく、顔怖いって!」
「もっと笑えよ、心配になる…」むにゅ
「ッ…wあははっw」
「ぶるーく変な顔になっちゃった…w」
『ッ、あははっw』
ありがとう。
『ありがとう。w』
「え?なんだよ、急に」
「とりあえずあの曲にしようぜ、」
〜♪
…w 分かってたけどワイツの曲だ。
「ぶるーく、」スッ
『ッあ…』
シャークんが自分の手と僕の手を重ねて演奏してる、
ところどころ外してるけど、綺麗な演奏。
だめだ、泣いちゃ、だめだ。
「きれいだね。」
「ぶるーく。弾けてるよ。もう一回聞けて良かった。」
いつのまにかシャークんは手を離していて。
僕が弾いていて。
電撃が走ったような感じだった。
始めて会った日のことを覚えてる?
運命だったよね。
僕が弾き終えると周りからは拍手があがった。
遠くからも、横目で見ていた人も。
シャークんも。
『ッグスッ、ありがとう、ありがとうございます!』
深く、深くお辞儀をして。
『ッシャークん!』
「…wはい!」
『僕と付き合ってください!』
「喜んで!」
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