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教室から、悲鳴が聞こえた
だいぶよくなり、教室に戻ってきた。
女子が怯えている前には
「倫くん?!」
チラッ と私を見れば
倫くんはこちらに向かってきて
私の手をとった。
何も喋らず手を引っ張っていく。
ボールが当たったところが少し痛む
でも、心の方がだいぶ痛かった。
空き教室に連れていかれ、
ドンッ と壁に押され、
「なんで、あいつらを可哀想と思うの?」
「え?」
「だって、、私が避ければ、、」
「意味わかんない。あっちはわざとじゃん」
「…」
怖くて、涙が出そうだった。
私が、言おうとすると同時に
倫くんは口を開いた。
「もういいよ。」
「え?」
なにが、いいのか分からなかった。
そこで教室まで連れていかれ
それから、私たちは話すことが無くなった。
話さず過ぎていく時間。
話したくても話せないことに
痛くなる胸。
倫くんの方を向きたくても向けない。
怖かった。あの目が。
あの、冷たく、怒っている目
倫くんとは話せないのかな?ポロポロ
涙が溢れてくる。
泣くつもりも、悲しくなるつもりもなかった。
次の日私は学校を休んだ。
気まずかった。目が腫れてた。
ただ、それだけ。
放課後であろう時間に
インターホンがなった。
出てみると
○○くんだった。