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「佐田くんはテミラー?ちゃんの話してることわかるの?」
「え、あ、うん。じゃなきゃ話せないし…。あと、テイラー…。」
「そうなんだ!じゃあ翻訳してくれない?私達もテイラーちゃんと話したいし!」
「わ、わかった。」
また使われてる。まぁいいんだけど。話したいなら自分で話して欲しい。
「Tailor, those girls want to talk to Tailor.(テイラー、あの女子達がテイラーと話したいって。)」
「Really? Then let’s talk about it. Oh year, do these girls speak English?(そうなの?じゃあ話してみようかしら。そうだ、彼女達は英語は話せるの?)」
「They don’t speak English. They ask me to translate.(彼女達は英語は話せない。僕が翻訳してくれって頼まれてる。)」
「…Then I won’t talk. Sata isn’t a translator. I don’t want to talk to them.(…なら話さない。佐田は翻訳機じゃないわ。彼女達とは私は話したくないわ。)」
「It’s OK, don’t worry about it.(大丈夫だよ、気にしないで。)」
「Even if Sata is OK with it, I won’t tolerate it. Wait here for a minute.(佐田が大丈夫でも私は許せないわ、少し待ってて。)」
「…I understand.(…わかった。)」
テイラーはそう言って彼女達に何かを言って帰ってきた。彼女達は英語が理解できなくても文句を言われたことは察したようで、その後陰口を言いながら教室を出ていった。
「Whew, that was refreshing.(ふぅ、すっきりした。)」
「Tailor, as I said, “ Where did you grow up wrong to treat people like objects? ” is a bit much, don’t you think?(テイラー、さすがに『人を物のように扱うなんてどこで育ち方を間違えたの?』は言い過ぎじゃない?)」
「It’s OK. They may know what they are complaining about, but they don’t understand the meaning of what they are being told, do they?(大丈夫よ。彼女達は文句を言われたことはわかっても、言われたことの意味は理解出来ていないでしょう?)」
「Inbeed. I can say anything in English.(確かに。英語なら何言っても大丈夫だね。)」
「If Sata can’t say it, I will.(佐田が言えないなら私が言ってやるわ。)」
「Thank you. Tailor.(ありがとう。テイラー。)」
テイラーはそんな会話をして自分の席へ戻って行った。少し気が強いところがあるらしい。
クラスメイトともっと仲良くなるとお母さんみたいな立ち位置だと思う。
「Tailor is like a mother. (テイラーはお母さんみたいだね。)」
「Year? Thanks.(そう?ありがとう。)」
「I’m sure everyone will say that when they get to know Tailor.(みんなテイラーと仲良くなったらきっとそう言うよ。)」
「Really? (本当?)」
テイラーはそう言ってフライパンを振るような仕草をして笑っていた。つい、僕もつられて笑ってしまう。テイラーの笑顔はどうしてもつられてしまう。どうしてだろうか…。