この作品はいかがでしたか?
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ーnmmn注意・誤字脱字注意ー
「これが奇跡と言うならば、」
起きたらそこは、知らない場所だった。
「どこ…」
知らない声、知らない顔。覚えてないのか…知らないのか…僕には分からなかった。
とりあえずと、僕は、今はいつなのか確認しに行った。
「なに…これ…」
カレンダーには予定がびっしり書かれていて、今日はユニット初顔合わせ!と大きく書いてあった。
「相当大事なんだろうな…これ」
僕は洗面所に急ぎ支度を始めた。
場所も何も知らないに、足が勝手に動いていた。何か、大切なことを追うように…
…
気づいたら知らない場所にいた。どこか懐かしいような…そして、目の前には一人の男の人が座っていて、驚いたように、寂しそうにこちらを見ていた。
「あ、初めまして叶です。」
「あぁ…よろしく」
僕は何を覚えているのか、微かにある記憶で話す。
「僕、配信経験少なくて…迷惑かけちゃうかもですけど…めっちゃ頑張るので、」
なんではよく分かんなかった。なんで、
「よろしくお願いします。葛葉さん」
葛葉は悲しそうな顔をしているの?
…
「これが活動スケジュールで…」
僕は配信者で、人気が出てきたため、ユニットを組むことになったらしい。そこら辺の記憶は微かにあるから結構安定した生活を送っていた。
「叶さん結構人気出てきて…嬉しいことなんですけど、スケジュールハードかもしれないので…」
そして今、僕はマネージャーさんからスケジュールを貰っている。
「こんなにお仕事貰えて嬉しい限りですっ!精一杯頑張りますね!」
活動自体全然楽しいし、大丈夫なんだけど、心配なのは相方の方。ずっと暗い顔をしてる感じがする気がする…
「ま、そんな僕の考えすぎか…」
…
僕の1日は大変だ。ゲームが好きだからと言っても、ずっとゲームをしているのは意外と苦だ。それに事務所に行って…
「結構、辛いかもw」
こんなこと、人前では言わない。期待してもらってる分応えなくちゃいけないから。
「叶さ、働きすぎじゃない?」
葛葉とは仲良くなった。葛葉は人とコミュニケーションを取るのが苦手らしい。僕は葛葉に積極的にコミュニケーションを取るようにした。だから、前よりかは仲良くなれて、葛葉の暗い顔は見えなくなった。僕も、葛葉といるの楽しいし、そこに関しては全然大丈夫だ。
「え?そんなことないよ?」
「少しは休めよー」
「うん。」
葛葉は僕のことを妙に気にかけている気がする。
大丈夫、期待に応えなきゃいけないから。大丈夫、僕なら…そう、自分に何度言い聞かせただろう…
…
「っは…w」
ビルの屋上…なんて綺麗な夜景何だろうか…
「なんか、こうしろって体が、w」
なんも分からない。なんにも覚えてない。
「だから、こうするしかないって?」
気づいたら屋上は遠くにあった。
「あぁ、ここまでか…」
なんでそんな言葉が自分の頭に思い浮かんだのか、よく分からなかった。
・・・・
「叶っっっ!!!」
久しぶりに聞いた君の声。安心する。君の声。
「葛葉…?」
なんで、葛葉が…
「信じれば奇跡は叶う?ふざけんな!!」
「っっ!!」
突然の頭痛に僕は耐えれなかった。だけど、
「叶っ!?」
また、君の声が聴けたから…
「…んふw」
「叶っ!」
なんだ…ずっと信じて待っててくれたのか…全部思い出した…全部…大切な…
「ありがと、葛葉。」
「…!お前から絶ってんじゃねぇよ…」
ぐしゃぐしゃな顔で必死に手を伸ばす葛葉。
僕は葛葉の手を強く握った。
「ごめんね葛葉。またお前に寂しい思いさせるところだったわ…」
僕の目からは涙が零れ落ちていた。
「奇跡は信じれば叶うって、言ったでしょ?」
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