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こんにちは主です。
今回はフィンとレイン2人とも重い関係で繋がっている物語を書いていこうと思います。広い目で見てくれると嬉しいです。それでは行ってらっしゃい。
「兄様」
蒸し暑い夏から少し冷たい風が吹き始めた頃レインは魔法局での仕事が一段落し、久しぶりにイーストンに来ていた。実際には、自分1人だけの部屋があるのだが色々忙しかったのもあり個人の部屋は足の踏み場がないほど書類などが散らばっており、休みを貰ったので書類を片そうと思ったが、やる気がでなかったのと休みを貰ったのにこんなのに丸一日も使いたくないという気持ちがあり逃げるように学校にきていた。
後ろから声がし振り返るとそこには耳を少し赤くしたフィンが立っていた。
『どうした』
「えっと…戻ってきてたから挨拶を、ね」
ぎこちなく話すフィンは幼い頃と変わらず、安心したレインはフィンに近ずき頭を撫でた。
頭を撫でられびっくりするかと思ったが、満更でもなくむしろもっと撫でてと言っているようにレインに近ずいた。 小さい頃に両親を亡くし深く傷ついているのにも関わらず俺の前では、いつも笑顔だった。俺はフィンが無理やり笑顔を作っていたのを知っていたのにそれを無視し無理やり自分に「フィンは幸せだ」と、そう思い込ませた。
「ねぇ、兄様。次いつ会える?」
『…分からない、仕事が落ち着いたらだな』
レインはそう言って立ち去ろうとすると腕をフィンに掴まれレインが口を開けようとする前にフィンが先に言った。
「明日も休みでしょ…?」
どこから聞いたのか知らんが明日もレインは休みだった。一応2日休みを取っており、最悪明日片付ければ良いと思っていたのだ。
『…』
「…」
『そうだが…』
「じゃ、じゃあ今日…」
『夜、俺の部屋に来い。ここでは話せないんだろ』
図星を抜かれたフィンは顔を赤くしながらも返事をした。
「はい…」