主「皆さんこんにちわ」
主「今回始めての投稿なのでどう喋ったらいいのかわからないんですけどすみません」
主「まず、はじめに忠告しておきたいのは、」
主「とりあえず、私ヘッタクソだから気に入らなかったら、すみません。」
主「文句とか苦情とかをコメント欄でバンバン言っちゃってください」
主「じゃあ、本編いきましょう。」
目次・・・・・・・・・・・
1、憧れのKZ・・・・・・・・・・
2、ハンサムな兄、可愛い妹・・・
3、とつぜんの呼びつけ・・・・・
4、三谷クラスの秀才4人・・・・
5、消えた、マウンテン・バイク
6、リサーチ開始・・・・・・・
7、犯人の、メボシ・・・・・・
8、もう一つの事件・・・・・・
9、うらみリストの調査・・・・
10、思いがけない発見・・・・・
11、自転車が教えた・・・・・・
12、エキスパートの大活躍・・・
13、みんなの期待に答えたい・・
14、犯人のしボリコみ・・・・・
15、真夜中の大事件・・・・・・
16、性格は変わるか・・・・・・
立花 彩 この物語の主人公。小学六年生。国語が得意。高校二年生の兄と小学一年生の妹がいる。
若武 和臣 サッカーチームKZのエースストライカー。目立つのが大好き。
黒木 貴和 背が高くて、大人っぽい。女の子に優しい王子様だが、ミステリアスな一面も。
上杉 和典 知的でクール、時には厳しい理論派。算数が得意で「数の上杉」と呼ばれている。
小塚 和彦 おっとりとした感じで優しい。社会と理科が得意で「シャリの小塚」と呼ばれている。
女子「今日、KZがうちのグラウンド使うんだって。」
この一言で、クラスの大半の女子の顔が輝いた。
私も、ちょっぴり耳を大きくする。
女子「ほんとっ!?」
KZと書いて「カッズ」と読む。
今、最高にかっこいいサッカーチーム。
秀明ゼミナールっていう進学塾が、体も鍛えないと受験に勝ち抜けないからという理由で、
自分の塾の生徒たちの中から希望者を募って作ったんだ。
KZ高等部、KZ中等部、KZ小学部って3つのチームがある。
秀明ゼミナール自体がかなり難しい塾で、入塾テストで落ちる人も結構いるんだけれど、
そのレベルの高い秀明の中でも偏差値が70以上じゃないと、KZには入れない。
つまり、KZはエリート集団なの。
そんな事もあって、はじめはみんなが、どうせ秀才チームだから弱いだろうってバカにしていた。
でも、県主催の小・中・高のサッカーリーグで、KZ高等部と、KZ小学部が見事に優勝したものだから、
急に注目され始めたんだ。
テクニックも良かったのだけれど、とにかくみんなが、すごくかっこよかったの。
全員が、鎧みたいなメタリックシルバーのユニフォームでね、スラリと長い脚を出して。
決勝戦になったときとか、もうお母さんたちまでキャーキャーだったんだから。
うちのママもよ。
もちろん、お父さんたちも、たっぷりと彼らを褒めた。
男の人の中には、いくら勉強ができてもスポーツのできんやつなんか、男として認めないぞって気持ちがあるみたい。
でもKZは、その障害を軽く乗り越えて、いちやく、このあたりのみんなのアイドルになってしまったのよねえ。
女子「ほら、いつもなら秀明ゼミの専用グラウンドなんだけど、あのあたりはここのところ雨でまだぬかっててだめなんだって。
うちの方はそうでもないでしょ。」
女子「夢みたい!KZがうちに来るなんて…」
女子「あのかっこいい片岡くんを身近で見れるなんて!」
女子「あら、KZで一番かっこいいのは、大友くんよ!」
女子「みんな、いいわよ!KZは、全員かっこいいわ!」
女子「でも、残念なことにうちの学校には、KZのメンバーって、一人もいないのよね。
秀明ゼミ行ってる人は、何人かいるけどさ。」
女の子の視線がこっちに向けられるのを感じて、私は手が震えてしまった。
そう、私は、秀明に行っているの。
このクラスの人たちの何倍も勉強している。
なぜって、私立のいいとこか、国立の付属に行きたいから。
そのために、今の自分にできるだけのことを精一杯やったほうがいいと思うから。
後で後悔したくないから。
ママもそう言うし、私自身も本当にそう思ったんだ。
でも、行き始めたのは、つい一年前から。
だから、塾の中では遅れている方。
本当にいいとこ目指す人は幼稚園から行ってるし、遅れても小学校の3年までには、もうほとんどが通っている。
私は、2年のハンディを負ってるのよね。
今井「秀明ゼミって、入塾テストがすごく難しいって言ってるけどさ。」
少しとんがった声は、今井さんだ。
はっきりと私を意識していっているのが、声の調子でわかる。
今井「うちの親は、小学校や中学は義務教育だから、そういうのは、くだらないって言ってたよ。
まあ男の子なんかは、東大いかなきゃならない人もいるだろうから仕方ないけどさ、
女の子って、ほとんど親の見栄じゃん。お嬢様ガッコ行かせて、自分がいい顔したいだけでしょ。」
今井さんは、この間、うさぎ係だった。
でも、なにか用事があるとかで、餌をやるのを変わってほしいって、次の当番だった私に頼んだの。
私、本当は変わってあげたかったんだけれど、でもちょうど塾の日だったから、できなかった。
今井さんに今井さんの都合があるように、私にも私の都合があるから、仕方がなかったと思うんだ。
でも今井さんは、すっごい目で私を見た。私のこと嫌いになったかもしれない。
でも、それならそれで仕方がないな。だって、どうしようもなかったことだもん。
それに私は、ママの意見だけで秀明ゼミに行ってるわけじゃない。
自分でちゃんと選んだんだから。見栄でもない。
私立か国立の付属に行って、自分の選んだ学校で中学、高校と同じ環境で教育を受けたほうが、絶対面白いと思う。
今、秀明にいる子は、そういう子ばっかりだもん。
知りもしないで、勝手な意見を振り回すなんて、最低。
だって今井さんは、クラスの3人のボスの中のひとりだもの。
今井さんの周りには、今井さんの意見に合わせる女の子たちが何人もいる。
だから、言い換えしても、絶対、無駄だもの。
私は、なるべくみんなと目を合わせないようにして、そっと教室を出た。
私がいなくなったら、今井さんが中心になって、きっと私の悪口を言い始めるに違いない。
そう考えると嫌な気持ちだったけど、でも、それでも構わないような気がした。
だって、どうせ学校のみんなと親しくしてる暇なんかないもん。
一週間に4日は、秀明にいかなくちゃならないし、いかない日は、予習と復習をしなくちゃならない。
放課後も日曜日も、遊んでる暇なんかない。
だから、好かれてても嫌われてても、同じなんだ。
それに正直言って、クラスの子達って、一緒にいてもあんまりおもしろくないし。
みんなが話すのは、テレビやアイドルのこととか、占いのこととか。
私は、テレビ見てないし、占いにもあんまり詳しくないから、いくら一生懸命まじろうとしても、結局ついていけない。
そんなに興味ないし。私が今、一番関心を持っているのは、進路のこと。
自分がどこの学校に受かるのか、どこに行けるのか、すごく心配。
でもクラスの子達は、そんなことちらっとも言わないんだもの。
気にもしてないみたい。だから友だちになりにくい。
そのへんは、秀明ゼミの同じクラスの子達のほうが、話が合うはずだと思う。
といっても、秀明にも友達なんていないけど。
行くと、すぐ授業だし、終わるともう夜の9時過ぎだから、私もみんなも、さっさと帰らなけりゃならないんだもの。
結局、今は私、友達って一人もいないんだ。仕方ないけれど、たまには昔は良かったなって思う。
みんなといっしょにいるだけで楽しいってこと、よくあった。
今は…そうだな、充実して入るんだけれど、なんだか、自分の体に大きな穴空いているが感じ。
そこを時々、風邪が通り抜けるの、ヒュウッて。こんなこと思うの、私だけかな。
それとも塾行ってる子はみんなそうなのかな。
小学三年から行き始めた子なんて、私より二年も余計にこういう思いをしているのかなあ。
あれこれ考えながら私は、靴を履いて昇降口を出た。
体育館の前を通り、グラウンドの隅の並木の間を歩いて、裏門をくぐり、通りに出る。瞬間、耳にキィッとブレーキの音。
若武「あぶねーっ!」
ビクッとして私が立ちすくむのと、眼の前に飛び出した黒い自転車が横滑りし、
乗っていた一人の男の子ごとひっくり返るのが同時だった。
自転車ともつれるように倒れた男の子は、もうちょっとで、あとから来た別の男の子たちの自転車にひかれそうになった。
私はひんやりした。でも男の子たちは次々にブレーキを掛けて自転車を止め、地面に片足ついた。
KZの男子「バカヤロウ、何やってんだよ。」
KZの男子「マウンテン・バイクでコケるなよなあ。」
全員が、ハーフパンツに白いハイソックス、白のTシャツの上から真っ赤なウインドブレーカーを羽織ってる。
胸には、はっきりKZのマーク。カッズだ!私は、息が止まりそうな気がした。
KZの男の子たちをこんなに近くで見るのは、初めてだったから。途端に心臓もドキドキし始めた。
秀明ゼミナールでは、成績別のクラスに分かれているから、それが違えば顔を合わせることもない。
6つもあるクラスの中で、私は、下から3番目の受験Bクラス。
KZに入るためには、偏差値70以上が必要だから、KZのメンバーはほとんどトップの三谷Cクラスか、
その下の三谷Bクラスのはずなんだ。
それで、たいてい開成か、麻布、武蔵なんていう中学に行くのよ。
その後は、東大とか、一橋とかに行って、高級官僚になったり、
大企業やマスコミに就職したりして日本をリードする人間になっていく。
誰もがそれを知っているから、KZの男の子たちを憧れの目で見る。
女子はもちろん、男子も、お母さんたちもお父さんたちも、みんな、KZに注目している。KZは、エリート集団なのよ。
今、そのメンバーたちをこんなに近くで見て、私はコクンと息を飲んだ。
自転車と一緒にころんだ男の子は、車輪の下から足を抜き、ふてくされて地面に座り込んでいた。
こすれて赤くなった頬に降りかかるサラサラの髪を、悔しそうにかき上げながら自分の自転車を睨む。
若武「ちっきしょう………。」
他の男の子たちが、自分のハンドルに腕を掛け、身を乗り出すようにして口々にからかった。
KZの男子「買ったばかりだから、ブレーキでも試したかったんだろ。」
KZの男子「立てなきゃ、『試合の水』でも持ってきてやろうか。」
その子は、素早く手を伸ばしてコンクリートの間に生えていた雑草を引き抜き、土ごと彼らに投げつけた。
若武「うるさいっ!」
一人の男の子が、まともにそれを顔に受けてむせ返ると、みんなが笑った。
それで私も釣られて、笑ってしまったのだった。
瞬間、地面に座っていた子がチラッと私を見上げた。
まつ毛の長い、すごくきれいな目で斜めに見つめられて、私はドキリとした。
とたん、その子は、プイッっと渡すから顔を背けたのだった。
立ち上がって、自転車を起こすと、スラリとした足を回してまたがり、片足をペダルに乗せる。
丈の長い赤のウインドブレーカーがよく似合っていて、カッコ良かった。
私がちょっと見とれていると、その子は、片手でハンドルの付け根を握り、滑るように漕ぎ出しながら、
男の子たちを振り返って言った。
若武「行こうぜ。動くポストに要注意だ。」
男の子たちがドッと笑って私を見、私はぽかんとした。
直後に、自分が赤い服を着ていることに気づいたの、まるでポストみたいな。
嫌味だ!私は、ムッとした。だって、出会い頭の衝突なんだから、悪いのはお互い様じゃないの。
それなのに、さも私ばかりに責任があるみたいな言い方して。
でも、そのときにはもう当人は、グラウンドのはるか向こうまで言ってしまって、声も届かなそうだった。
私は、悔しい思いを噛み締めながら、その子を追って次々と漕ぎ出していくKZのメンバーを見送った。
あいつ……、秀明で会ったら、言い換えしてやろう。そう決心して、私がギュッと口を結んでいると、
メンバーたちの一番あとから走り出そうとしていた男の子が、ちょっとこっちを振り向いて言った。
黒木「君、可愛いね。」
私は、びっくりした。そんな事言われるのって初めてだったし、それにそのときは、
思いっきりあいつの後ろ姿を睨んでいるところだったんだもの。
私は、慌てて睨むのをやめながらその子を見た。とてもきれいな男の子だった。
長めの髪、少し悲しそうな2つの目、甘い形の唇。
黒木「名前、教えてよ。」
青く見えるほど澄んだ目で、やさしくほほえまれて、私はドギマギしてしまった。
なんて言ったらいいのかわからなかった。
ただ、全然知らない男の子に、やたらに名前を教えたら、ママに怒られるに違いないと思った。言えない!
黒木「じゃ、当ててみようか。」
そう言いながら男の子はいたずらっぽく笑った。きらめくようなその笑顔が、私の心に魔法をかけた。
私は、一瞬、ママの不愉快そうな顔を忘れ、その子に名前を当ててもらいたいと思う気持ちでいっぱいになった。
だって、とても素敵に見えたんだもの。
黒木「まずアから。アイ、アケミ、アツコ、アヤコ。」
キャッ。近い!
黒木「アユミ、ア……。」
その時だった、一台の自転車が猛スピードで引き返してきて、私とその子の間にジャッと止まったのだ。
上杉「おい、黒木。」
そう言って地面に片足をついた男の子は、ふちのない軽い感じのメガネを掛けていた。
上杉「おまえなあ、やたらに女ナンパすんのやめろよ。」
ナンパ!私は目が真ん丸になってしまった。これって、ナンパだったのお!?
そうと分かった途端に素敵な魔法がふうっと消えた。
上杉「練習前に女なんか引っ掛けてると、またコーチに怒られるぜ。来いよ。」
その子は、仕方なさそうな吐息をつき、顔を上げてこっちを見た。
そして私に向かって、パチンと音のしそうな大きなウインクをすると、ハンドルを返し、迎えに来た眼鏡の男の子と一緒に、
グラウンドの方へとこぎ出していたのだった。
私は、唖然とその場に立ち尽くした。あれが、KZだなんて……。
あんな奴らが、KZだなんてっ!胸の中で、あこがれが音を立てて崩れていった。
私は本当は、すごくKZに期待していたのだった。
勉強でもスポーツでもトップクラスの成績を誇るKZのメンバーは、きっとみんな、礼儀正しいに違いないと思っていた。
優しくて、女子を大切にする、素敵な男の子たちばかりに決まっていると考えていたのだった。
そして夢見てた。友だちになれたらいいなあって。それなのに、その実態があんなだったなんて……。
女の子に向かって失礼なことは言うし、プレイボーイみたいに言い寄るし、もう下品だったらっ!
いくら成績が良くても、スポーツができても、性格が悪かったら最低‼️
みんなの熱い視線を集めているKZがあんな人達だったなんて、初めて知ったっ‼️
私は、憤慨しながらクルッと彼らに背を向け、道を歩きだした。
あんな連中に憧れてたなんて、馬鹿みたい。そう思った。
主「はい、おかえりなさい。」
主「どうでしたかね。」
主「これ、ほんとに小説パクってるだけなんで、すみません。」
主「書くのは苦労しましたけど。5時間位で完成しました。」
主「えっと、この話は、あと15話くらいあるので、よかったら見ていってください。」
主「では、さようならー。」
コメント
1件
すみません。途中途中意味わからないところあったでしょう。あれ、私が書くの忘れただけなので、ホントすみません。