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海斗「りょー」
涼「はいはい今日もね」
海斗「当たり前だろ〜?」
4日目『雨』
海斗「2年くらい前の話なんだけどさ」
涼「かなり前だな」
海斗「あんときのりょー可愛かったなぁ〜」
涼「今の俺は?」
海斗「えデレッ…ゑ(混乱)」
涼「続きを話していただけますかね」
海斗「あ、はい……」
海斗「まぁ…りょーと別のクラスであんま会う暇も無かったから俺ずっと暇でさ」
海斗「外ばっか見てたんだよね」
涼「窓を見つめる青年?」
海斗「それ恋愛漫画にありげなやつだろ?」
海斗「…あながち間違えではないけど」
涼「お前…好きな人とかいたの?」
海斗「失礼なっ…いや、好きな人じゃないしなんなら全く知らない人」
海斗「うちの中学校の制服だったんだけどあんま見た事ない顔付きしててさ」
海斗「転校生かな〜とは思ってたんだけど噂とか聞かなかったし不思議には思ってたんだよ」
涼「確かに、別クラスって二学期くらいだろ?その間に転校生なんて噂聞かなかったしな」
海斗「その子が毎回のようにいてさ、何故かいるのは雨の日だけなんだよね」
涼「……」
海斗「微動だにもしないしずっと別校舎の屋上見上げてただけなんだよ」
涼「別校舎って体育館がある方の?それとも部活動専用の方?」
海斗「体育館の方」
海斗「なんか生きてる感じしないし気味悪くてさ、ほんとにこの学校の生徒なら問題なんじゃないかって思って」
海斗「教頭だっけな、多分教頭に話したんだよそのこと」
涼「勇気二重丸」
海斗「めっちゃ疑いの眼差し向けられて「いや、ほんとですよ??」って追い討ちかけたら深く悩んだんだよ」
海斗「そしたらなんか思いついたみたいに顔上げてさ、「あれは〜…20年前だったかな」とか絶対長いの確定な話してきやがったの」
涼「絶対怖いの確定だもうホントやだ卒業してるけど絶対聖地巡礼とかしない。」
海斗「する?」
涼「しねぇって耳ついてんのか」
海斗「りょーの声聞くためについてるよ」
涼「続き。」
海斗「今日冷たいよねりょー。」
海斗「なんか、20年前に 朝倉美海って言う女子生徒がいたんだって」
海斗「その子担任の先生から性的虐待受けてたらしくてさ、もちろんそいつ処分されたらしいけど」
涼「……」
海斗「誰にも話せないのが辛くて別校舎の屋上から飛び降り自殺したんだって」
海斗「あそこの柵元々そんな高くなかったらしいんだけど、そんな事件があったもんだから人が登れないくらいに高くして自殺防止始めたんだとよ」
涼「なるほど……」
海斗「だからその子もしかしたらなんか未練があって残ってんじゃないかなって」
海斗「卒業するまでずっと居たけど見て見ぬふりしてたよ」
涼「……」
海斗「って話でしたー」
涼「…なんか、今回のは怖いより心配が勝った」
海斗「りょーは優しいのぉ〜よしよし」
涼「はぁ…お邪魔しました。」
海斗「ちょ早い早い早い」
涼「今日は流石に帰る、母さんと父さんそろそろ心配するし」
海斗「そりゃそうだけど〜…」
涼「…明日迎えに行ってやるから。」
海斗「まじ?!」
海斗「待ち合わせじゃなくて迎えに来てくれんの?!」
涼「ギリギリまで寝るんじゃねーぞ」
海斗「わかってるって〜!!!」
次の日、ギリギリまで寝て無事怒られた海斗であった。