#.2 照れ隠し
『愛してるゲームをしろ』
私とltさんは驚いて顔を見合わせる。
少しの沈黙が流れ、ゆっくりとltさんが口を開いた。
lt「えぇと、これって、あれだよね?」
sr「はい、あの、愛してるって交互に言い合うやつ…です」
ltさんは少し照れて苦笑する。
小さな手で、小さな顔を覆う。その可愛らしさに思わず見とれてしまう。
かくいう私も、照れているんだが。
sr「えっと、どっちから言います…?」
lt「あー、その前にさ…」
「これ、一回愛してるってどっちかが言って、適当に照れたらクリアじゃね?」
ゲームを楽に済ませようとするltさん。
少し気分が落ち込む。私と愛してるゲームは嫌なんだろうか?
でも、すぐにその考えはダメだとわかった。
sr「それ、もしかしたら56されますよ」
lt「あぁ、そっ、か…」
一応命がかかっているデスゲーム。
迂闊に変なことはできない。ltさんと私は決意したように、顔を見合わせた。
lt「えぇい!愛してるゲームでも何でもやってやらぁ!」
sr「いきなり吹っ切れたw」
lt「黙れ黙れ!シャラップフォーエバー!」
sr「ひど!?」
lt「じ、じゃあ私からね」
「愛してる…!」
sr「愛してますよっ、ltさん…!」
lt「あっ、愛してる、めちゃめちゃ愛してるッ…!」
もう照れてるだろ。
そんな想いを抱えつつ、絶対に勝ちたいという気持ちで言葉を投げ掛ける。
sr「世界一愛してます、ltさ」
lt「黙れボケ!猿が!!!」
sr「え、ええ!?急になに!?」
突然ltさんが暴言を吐いた。
ゆっくりとltさんの顔を見ると、耳まで真っ赤にして、顔を逸らす。
sr「あーっ!ltさん照れてるんだぁ?」
「へぇ~?可愛いじゃあん?w」
lt「うわぬちょっとしてる…」
sr「それも照れ隠しでしょお?w」
可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い♡
私のモノにしたい♡
こんなことですーぐ照れちゃうなんて♡
ほんっとに可愛い♡
私の頭のなかはltさんだらけ。
他のことはなにも考えれなくて。ただltさんへの愛で溺れていた。
lt「もういいって!//」
sr「しっかたないなぁ!w」
このゲームもなんだかんだ悪くない。
そんな馬鹿げたことを考えていたら、何処からか音割れしたデカイ音が鳴り響いた。
まるであの人の編集みたいな。
[パンパカパンパンパーンッ!!]
[無事クリアおめでとうございます!!]
すると、またもや謎の装置から出てきたのは…
lt「なにこれぇ!?めっちゃ豪華じゃんっ!」
海鮮、ステーキ、中華、イタリア料理、大きなホールケーキまで乗ってある豪華なテーブルが運ばれてきた。
そこには小さなメッセージカードが添えられており、こうかかれていた。
[ちょっとくらいはサービスしてやります]
sr「これモニターの人かな?w」
lt「当たり前よ!あいつめ!」
少しキレながらもltさんは目をキラキラと輝かせて料理を見ている。
よだれが垂れるのを一生懸命阻止している。
…可愛い。
lt「…ねぇ!rimr!もう食べていい!?」
sr「はいはいいいですよw」
lt「ステーキは頂いたっ!!」
srlt「「ふぅ~…」」
lt「もう食べれん…」
sr「ですね…」
そういってltさんの方を見ると、虚ろな目をして、天井を見上げていた。
sr「…ltさん?」
lt「…なんか、頭がぼーっと…す、る…」
バタッ
sr「ltさんッ!?lt、ltさん!!」
ltさんを思いっきり揺らす。
けれども、小さな鼻息しか聞こえず、目をギュッと閉じていた。
手のひらが汗でべとべとしている。
そんなことはお構い無しに、謎の装置からまたもや紙が出てきた。
べとべとの手で紙を広げると、こうかいてあった。
『倒れたltを救出しろ』
コメント
12件
いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜最高…!うさぎんマジ最高 ! ! こんなん神作決定!
うあああああああああ尊ぉぉぉぉい!あ、やば、、、走馬灯が、、
ふっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、、、、、、、、 尊い、、、尊いねぇ、、、 ふふふふふ、、、 救出、、??人工呼吸とかでも無いし どうやって救うんだろ、、