前日前夜

あれからもう少し歩いた所。

　

　

　

　　　　　　　　　結婚祝いにも！

　　　　　　  ふわふわもこもこ♪︎タオル

　

　

結婚祝い、、

　

　

ふと文字にされると、

　

　

胸がギュウッと痛く締め付けられ、

　

　

やっぱり辛いものだったりするなと自覚する。

　

　

彼女には、彼女が好きな色の青いタオル。

　

　

お相手は知らない。

　

　

だから適当に無難な白いタオル。

　

　

この２つを手に取って、会計を済ませる。

　

　

アスファルトの温度が冷たい、気がする。

　

　

時計を見ると、もう10時20分であった。

　

　

もう、帰らなければ。

　

　

…帰らなかったら、

　

　

時計の針が少し遅く感じられたりしないのか。

　

　

なんて、

　

　

自分の考えが、

　

　

まだこの世界に未熟な幼稚園児みたいで

　

　

どうも馬鹿らしく感じて、歩いて家まで帰った。

　

　

　

今夜は、月が綺麗だ。

　

　

彼女に教えてあげたいくらいに。