「未成年と飲酒発覚で解雇とか困るやん!!!俺教師以外にできることないんやけど!?!?」
教師が生徒とおなじ年齢の子供と飲酒した、しかもゲイバーで、なんてバレたら俺のクビは一瞬で飛ぶだろう。
ついでに俺の人生もおしまい。 ニュースの見出しに書かれる想像をして身震いをする。
と、いつの間にかスマホを机の上に置き、こちらを向いたキルが口を開いた
「まあ、どーにかなるだろ。あ、せんせー喋り上手いし、YouTuberとかやればいいじゃん、ゲーム実況とかどう?」
「そんな簡単に言わんといてくれ…てかYouTuberなんて前科持ちとか一瞬で特定されそう…」
「それくらいの経歴あった方が注目されるぜ?謝罪動画とか出して稼ご」
「最悪の形やないかい…てか俺クビ前提やん…」
頭が痛くなってきた。メガネを外して目頭を抑える。
一刻もこの場から早く帰らなければならない気がしてきたぞ。
「えぇ、教師だったのーー?どーりで頭よさそうだとおもったー。あ!だからせんせーってよばれてるのか!!じゃあ俺もせんせーってよぼー。あと、メガネやっぱ外した方がいいよー」
頼むりぃちょ、お前は黙っててくれ。
そもそも、この店は合法かつ会員制なのが売りだと思ってたし、だからこそ俺もここに出入りしている。数回だけあったことのある店長は破天荒な人だったが、そういう部分はしっかりと守る人だったはずだ。
俺が来ない間に何があったのか。店長なら何か知っているのでは。カウンター内でさっき吹き出した俺の酒の代わりを作っているキャメに話しかけた。
「キャメ、店長は今日もおらんの?」
「いや、いるよ?」
「めずらしいな、どこにおんの」
「ここ」
「え?」
「ここ」
そう言ってキャメが指さした胸元には、筆記体でオシャレ風に誤魔化された”Cameron”の文字…の上に
“Master ”
「え、まって、キャメ店長になったん…!?」
「うんw」
話を聞けば、俺のいない間詳しいことは分からないが、てん…いや前店長がしばらくここを離れることになり、半ば無理やりキャメさんを店長にしたらしい。
「はい、どうぞ」と俺に酒を提供するキャメさんの姿は、言われてみれば前より手際が良くなっているような気もする。
「今日、衝撃的なことが多いな….
って違う!なんで未成年がここにおるねん!」
「ナイスツッコミ!」
「黙れ、はよ話せや!!」
「そんなせかせかしなくても」
「…俺が逮捕されたらお前のこともチクってこのバーごと潰してもいいってことやな?」
「いやいやいや!!!!」
俺の隣からずっとちょっかいをかけているりぃちょをあしらいながらキャメが話し始めた。
ーーーーーーー
👑👾なのに全然👑出てこないごめんなさい
自己満小説だから許して