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次回ニキニキ出るの楽しみ…りぃちょくんとせんせーの関係も面白いな…w
「それがさ…
俺が店長になってしばらくしてから急にりぃちょくんが通ってくるようになって。
明らかに未成年だし最初のうちは入れないように頑張ってたんだけど、毎日店に来て、「ソフトドリンクだけでもいいので、中に入れてください!」って。
結局キルちゃんともう一人のお客さんに俺が説得されて折れるしかなくて。
週末限定、アルコール1杯だけって約束で入れてあげることにしたんだよね…
なんか、俺が店長になってからこういうの多いんだよね…舐められてるのかな…?」
すごい勢いで話してったキャメはまた客に呼ばれてどこかへ行ってしまった。
「いやだとしても、あかんやろ。俺捕まりたくないて」
「まあ大丈夫だろ。この店会員制だから、ほとんど顔見知りだし。ここにいる奴らだって色々あってここに辿り着いたやつ多いのわかってるだろ。そいつらがりぃちょとせんせーのこと誰かにチクってみ?そいつまで疑われるよ、なんで知ってんだって。」
…確かに。キルの言うことは一理ある。
この界隈への風当たりはまだ強い。
俺だって、一時期は異性愛者の極みみたいな生活をしていたから、そういう人の方が多いことはわかっている。
普段、自分のこういう一面を隠して生きている人達の逃げ場みたいになっているこの店を、皆守っていきたいと思っているのは明白だった。
「チクるやつなんていねーよ。メリットねえもん」
「それもそうやな…」
些か不安ではあるが、もう飲んでしまったからしょうがない気もする。店内に客はもうほとんど残っていない。昔からいる顔なじみの男性数人が奥の机で呑んでいるのと、別室のうちの1つが使用中…
つまりまあ行為中の部屋が1つあるだけだった。
すでに盛っている知らない2人を除けば、実質あの人たちだけみたいなもんや。多分大丈夫。不安を押し殺すようにそう自分に言い聞かせる。
今日くらい、面倒なことは考えずに飲みたかった。
「あと、こいつの親金持ってるから多分もみ消す。」
「あ..そう…いやでも、自分の息子しか守らんやろ… 」
「いやあ、せんせーもまもるよー、せっかくなかよくなれたしー」
「だからなんでバレる前提やねん…まあありがたいけど…」
とりあえず俺が職を失う可能性は少し減ったようだ。
「でもりぃちょ。今度から、絶対に自分が未成年ってわかるようなこというなよ。特に俺と飲んでる時は。」
「うわあ、ほんとに先生みたい。あ、でも自分のことしか考えてない。」
「…返事は?」
「はい、すみませんでした。以後気をつけます。」
「よろしい。」
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次回からは👑でてきます。たぶん。